人気芸人「ぼる塾」のメンバー4人によるリレーエッセイ連載。
当連載を1冊にまとめた書籍『思い、思われ、食べ、ぼる塾』(小学館刊)が好評発売中!メンバーが書籍のお気に入りポイントや見どころ、沖縄撮影でのエピソードを紹介しているので、詳しくは下記の記事をチェック♪
今回は、田辺さんに誘われ、シンガポールを旅したはるちゃんのお話!
海外旅行経験者の田辺さんと違い、はるちゃんはこの旅が人生で初めての海外。同じ旅行でも田辺さんの視点とまた違った感じ方なのが面白い…!!
「はじめてのかいがい」
Hello!How are you?
Are you having fun?
いやーん!ちょっと!英語で始まったらめちゃくちゃかっこよくない!?はるちゃん英語できちゃうんかい!モテモテはるちゃん!
今は和訳アプリがあるので、とても便利ですね!でも頼らずにペラペラ、スラスラ、キラキラ英語で喋ってみたいはるちゃんです!
hey!なぜそんなに英語に興味があるんだい?
それはね…
なんと!はるちゃんは、ついに!人生初の海外旅行へ行ってきました!パチパチパチ!
でもね、私は昔から正直海外には興味がなかったの!テレビで流れる海外の映像に満足しちゃってて、行ってみたいなぁとは思わなかった。
田辺さんとルームシェアをしていた去年の春頃、田辺さんがシンガポールの旅行雑誌を買っていて、リビングのソファに座りながら見ていました。
田辺さん「あ〜シンガポールまた行きたいな〜」
田辺さんは過去に一度、同期芸人「ミズドリ」の榎本さんと、元同期の Oさんとシンガポールに、『名探偵コナン』の聖地巡礼をするために行ったことがあるみたい。
雑誌を眺めつつ、思い出が溢れてきて沁みたのか、どんどん沈んでいく田辺さん。
ソファに寝転ぶ田辺さんは、ソファとほぼ一体化してました。
ソファと一体化した田辺さんがシンガポールの旅行雑誌を私に見せてくれて、
「これがおいしいんだよ〜」「あ゛ぁ〜これこれ!!」「これ食べてほしい!!」
8割が食べ物で、2割ほど素敵な場所も教えてくれました。
すると田辺さんが「来年あたりまたシンガポール行こうって話してるんだけど、はるちゃん来る?」と、お誘いをしてくれました。
海外に全くと言っていいほど興味がなかった私はすぐに「いやー行かないかなー」と答えようとした瞬間、私の中で何かが動き出した。
「(いや待てよ?せっかく誘ってくれたのに私、ここで普通に断っちゃったら一生海外に行くことないかもしれない…)うーん、行ってみたいです!」
私の中で突然決断がつき、軽い気持ちで行ってみようと思ったのです!
スケジュールを相談し合い、翌年の3月あたりにしましょうと、約1週間ほど休みをとりました。
このときは、まだ先の話だしまぁなんとかなるだろうと何も考えてなかった。
「シンガポール楽しみね〜!」
「あと半年でシンガポールだよ〜!」
「もう年末か!シンガポールはもうすぐね!」
わくわくしながら教えてくれる田辺さん。
時の流れは早く、あっという間に気がついたら年が明けてました。
1年って長いようであっという間なんですよね。これ毎年思うよね。
みんな毎日頑張っているからですね!みんな偉い!お前誰やねん!あほ!あほちゃうわ!天才や!やかましいわ!
シンガポール旅行1ヶ月前。シンガポールメンバーで一度集まり、計画を立てることになった。
シンガポールは4泊5日、メンバーは田辺さん、榎本さん、私。
田辺さんと榎本さんはシンガポールに行ったことがあるので、1日の流れを効率よく計画してくれました。
そして入国審査や飛行機の中で渡される紙の説明や両替の話をしてくれました。
決断したあの日から何も考えていなかった私は、初めてのことだらけで怖くなってきました。
「(やばい!行く前は、もうすぐだ!楽しむだけだ!とか思ってたけど、やることめちゃくちゃあるやん!入国審査ってなに!英語で喋らないといけないの!?)」
不安でいっぱいでした。行きたくないかも。
当日、私だけ体調悪くならないかな。ずっとそわそわしてました。
そしてシンガポール旅行当日、初めての長時間飛行機。
窓からシンガポールが見えてきた。
「(あぁ!着いてしまう!とにかく入国審査が怖い!英語喋れない!)」
チャンギ空港到着。初めての海外。
周りは外国人がいっぱいで、日本人も少しいた。英語しか聞こえない。いちばん恐れていた入国審査の時がきた。
なんと機械で入国審査をしているではないか!英語を喋らなくても大丈夫そうだ!やったぜ!
ホッとしていたら、先に機械で入国手続きしていた田辺さんがなぜか通れず、別の列に案内されていた。
その先になんと入国審査官がいるではないか!
「(まじかよ!やだ!絶対機械で通りたい!)」
私と榎本さんも機械で入国手続きを始める。榎本さんは通れていた。
…しかし!まさかの私も田辺さんと同じ列に案内された。
「(最悪!怖い!英語喋れないよ!助けてー!)」
恐る恐る進む。入国審査官と1対1になる。審査官が無言でカチカチとパソコンを打つ。そして口を開く。
入国審査官「ネム?」
はるちゃん「(え?私何か問われてるよね?なんだ?ネム?)…ネム?」
入国審査官「ネム!」
はるちゃん「(はっ!え?え?ネム?ネム、ネム、ネーム?あっ!nameってことか!)あぁ!name?」
入国審査官「name!」
はるちゃん「キリヤハルカ!」
入国審査官「OK!」
無事に入国審査を終えられました。
あー!!よかった!!
難しいことは聞かれずに済んだ!これで安心だ!
入国審査を終えた榎本さんと田辺さんと合流する。
心配してくれていた榎本さんも「はるちゃんいけたね!よかったよかった!」と、見守ってくれていた。
すると田辺さんが「私めちゃくちゃいろいろ聞かれたんだけど!やだ!コワイ!」
私より田辺さんの方が大変だったみたいでした。
まあでも!これでひと安心!あとはシンガポールを思いきり楽しむだけだ!やっほーい!
一旦ここまでね!次回をお楽しみに!
Thank you!good-bye!(きりや)
★ぼる塾連載は毎週日曜夜配信予定です!お楽しみに★
本連載から36回分のエッセイを厳選セレクトして掲載。巻頭には32ページにわたり、沖縄で撮影されたほっこり癒される4人のグラビアを収録。その他、ぼる塾自身が初めて語った「ぼる塾」についてのロングインタビューなど、ぼる塾の魅力が詰まった永久保存版!
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体裁:288ページ ※とじ込みスペシャルステッカー付き/B6 変形判
発行:小学館
▼沖縄ロケのバックステージ動画もCanCamYouTubeチャンネルにて公開中!
▼バックナンバーはこちら!
第13回 あんりさんの回「あんりが分析!田辺さんがモテる理由」
第17回 あんりさんの回「できなかったことより、できたこと」
第21回 あんりさんの回「みんなへ伝えたいありがとうの気持ち」
第64回 はるちゃんの回「自分のわがままを詰め込んだYouTube」
第71回 田辺さんの回「初のDIYと初のSexy Zoneツアー」
『猫塾』と『しんぼる』が合体したお笑いカルテット。現在、酒寄希望さん(写真左)が育休中のため、きりやはるかさん(中央左)、あんりさん(中央右)、田辺智加さん(右)のトリオで活動中。
『猫塾』と『しんぼる』が合体したお笑いカルテット。現在、酒寄希望さん(写真左)が育休中のため、きりやはるかさん(中央左)、あんりさん(中央右)、田辺智加さん(右)のトリオで活動中。
酒寄さんが育休中にnoteで書き綴った、笑えて心温まるぼる塾エッセイが書籍化!『酒寄さんのぼる塾日記』(¥1400/ヨシモトブックス)発売中。
©吉本興業/マガジンハウス
芸能界でも指折りのスイーツ通で知られる田辺さん初の書籍。『あんた、食べてみな! ぼる塾 田辺のスイーツ天国』(¥1,430/マガジンハウス)発売中。
『ぼる部屋』毎週木曜 24:15-24:25 KBC 九州朝日放送にて放送中。
『ラヴィット!』毎週月曜~金曜 8:00-9:55 ※月曜レギュラーTBS系にて放送中。
★公式YouTube 『ぼる塾チャンネル』
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酒寄さん@jiujixiwang
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あんりさん@f_y_e_b
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★個人公式Twitter
酒寄さん@no_zombie
はるちゃん@shinboru1001
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