■難しい?いえいえ、聞いたことのある単語です。「杜撰」って読めますか?
知っている言葉でも、漢字で書かれると読めないもの、けっこうありますよね。
これまでの「意外と読めない」シリーズでは、「匿う」、「続柄」、「漲る」、「戦ぐ」、「間髪をいれず」、「偶々」、「態々」、「祝言」、「健か」、「湯湯婆」、「不束」、「長閑」といった、読めそうなのに読めない漢字を出題してきましたが、今回はこちらの漢字です!
「杜撰」って、読める?
「杜」も「撰」も見たことない?
でも、この単語はきっと聞いたことがあるはずですよ!
■正解率、24%!
CanCam世代の女子に読み方を聞いてみた結果がコチラ!
みなさん大苦戦!
正解したのは4人に1人以下という結果になりました。
いくつかみなさんの回答をご紹介します。
「しゃせん」…おそらく、それぞれの漢字が「社」と「選」に似ていることからでてきた回答! 発想はナイスですが、残念ながら不正解です。
「びわ」…楽器ではなく、果物の方の「びわ」がこんな感じだったかな?ということで寄せられた回答。ですが、果物の「びわ」は「枇杷」と書くので不正解です。
「かきつばた」…実はかなり惜しかったのがこちらの回答! 「かきつばた」とは5~6月に紫色の花を咲かせる植物なのですが、漢字で書くと「杜若」となります。
最初の一文字が合っていたため、ある意味一番正解に近かったかもしれません。
では、読めない人のためにここでヒント!
あまりにグダグダなプランを立てていると、「杜撰な計画だな」とあきれられてしまうかもしれませんよ?
みなさんは、読めましたか?
■答えは…コチラ!
正解はコチラです!
「ずさん」でした!
「物事がいいかげんで、誤りが多いこと。また、そのさま」(『デジタル大辞泉』より引用)という意味でおなじみのこの単語。
みなさんも、「管理が杜撰だな!」のように怒られた経験はありませんか?
元々、「杜」とは「杜黙(ともく)」という人の名前を表し、「撰」は詩文を作ることを意味します。
昔の中国、宋の時代にいた「杜黙(ともく)」という人の書いた詩が、あまりに詩の作り方のルールから外れてばかりいたという昔話から、「いい加減」を意味する「杜撰」という言葉が生まれました。
杜撰な勉強や仕事をしないように、お互い頑張りましょうね!(薄井大輔)
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