自己肯定感の高め方!大人になってからも自尊感情を育てるには?

自己肯定感の高め方!自分の機嫌は自分で取るのが大人のルール♡

(c)shutterstock.com

ありのままの自分を肯定できる感情、感覚のことを自己肯定感といいます。自己肯定感が高いと、自信が生まれて毎日が楽しくなったり、周りから魅力的に見えたりするのだとか。そう聞くと、自己肯定感はほどほどに高いほうが、日々ハッピーに過ごせそうですよね。今回は、自己肯定感の高い人の特徴や、高める方法をご紹介します。

自己肯定感とは

(c)shutterstock.com

まずは自己肯定感の意味からおさらいしておきましょう。

自己肯定感とは「自分自身で自分を肯定する感覚、肯定できる力」のことです。ありのままの自分で十分に価値がある、と受け入れられている状態のことをいいます。

自己肯定感が低い…ネガティブな人の特徴

(c)shutterstock.com

1.失敗が怖い

自信がなくネガティブな人の特徴のひとつが、人から批判されることを非常に嫌がること。失敗をすれば当然怒られたり批判されることもあるでしょう。でもそれは成長をする上で必要なこと。たしかに、「恐れるな」というのは難しい話ですが、恐れても前に進んでみることが、ネガティブな心をポジティブな方向にぐっと傾けてくれるものです。

2.口癖が否定の言葉

「でも」「だって」~など、何事も否定や言い訳から入るのも、ネガティブな人の特徴のひとつ。自分のミスを素直に認められなかったり、責任から逃れたかったり…これも大きくいうと自分に自信がなく、嫌われたくないという心理からくることが多いそう。

3.失敗したときのことばかり考えがち

ネガティブな人は成功体験が少ない(または少ないと思い込んでいる)ことから、始める前から失敗したときのことを考えがちな傾向にあります。何かに挑戦するとき、緊張したり不安な気持ちになったりするのはあなただけではありません。失敗を恐れるあまり、何も挑戦しないまま終わってしまうのは、なんだかもったいないですよね。

4.人に嫌われるのが怖い

どんな聖人であっても、自分以外の全員から好かれることはできませんよね。理由もなく嫌われたり、どうしても相性が悪い人もいることでしょう。でもそれは当たり前の事だと割り切ってしまうのが、ネガティブ脱出の鍵! 相手に対する気持ちは自分である程度コントロールできますが、相手からの自分に対する気持ちはコントロール不可能。相手の感じ方は相手にお任せするしかないのです。

5.人の目が常に気になる

より有利な環境で生きるために、人に好かれることはとても大事なこと。でもそれが人生のすべてではありません。他人は、様々な見方で人を勝手にジャッジしたり意見したりしますが、あくまでもそれは参考程度にとどめるべき。人の目よりも大切なものは、常に自分の中にあるはずです!

自己肯定感が高い人の特徴

(c)shutterstock.com

続いて、自己肯定感が高く、自分に自信がある人の特徴を調査してみました。あの子がキラキラして見える理由がわかるかも!

1.いつも笑顔

自分に自信がある女性は、自ら周りに好かれる努力をしているそう。その中でも特に多かった意見が、「いつも笑顔を心がける」ことでした。笑顔でいれば、自然と周りに人が集まってくるはず。

2.周りに流されない

  • 「自分の芯を貫いている」(21歳・大学生)
  • 「無理せず自分のペースで、周りに流されない」(36歳・会社員)

周りに流されないということは、ブレない自分の芯を持っているということ。ときには人の意見を取り入れることも大切ですが、自分の芯を持つことが自然体に生きること、ひいては自己肯定感アップに繋がるようです!

3.悪口を言わない

  • 「悪口を誰かが言ったときに上手に話題を変えられる」(26歳・会社員)
  • 「否定的なことを言わない」(25歳・会社員)

自己肯定感が高い人は、ネガティブ思考になることが少ないので周囲のことも否定的に見ることがあまりないそう。結果、悪口を言わなくなるのだとか。悪口って、聞くだけで嫌な気分になりますよね。ネガティブワードは場の雰囲気を悪くしかねないので、何かを文句が多い方はご注意を!

自分を好きになる近道は?

(c)shutterstock.com

「自己肯定感が低くて、自分が嫌い」というお悩みは、根深いもの。このお悩みを解決する方法について、「おおざっぱに笑って健康に生きる」をモットーに活躍する「ラフドクター」、精神科医・産業医の井上智介先生にうかがいました。

Q.自己肯定感が低く、自分が嫌い。自分を好きになる方法はありますか?

A.自己肯定感は周辺環境という運に大きく左右されるため、「自己肯定感が低い」ことで落ち込む必要はなし。ネガティブな気持ちになったら「まぁいっか」と受け流す練習をしましょう。

詳しい回答はこちらから!

自己肯定感の高め方

(c)shutterstock.com

続いて、「自己肯定感を上げる4つの方法」を認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.理想を張り出すのに最適な場所は〇〇と〇〇!

自己肯定感を高めるためには、ポジティブな目標を掲げることがまず第一です。でも、目標を掲げるだけではダメ。それが頻繁に目に入るようにすることが大事なのです。そうして、潜在意識から自己肯定感を高めていくのが◎。

それを張り出すのにおすすめの場所はふたつ。ひとつ目はトイレ、ふたつ目はベッドの近くです。これらはどちらも自分が最もリラックスする空間ですよね。自然体のときに目に入る情報は、どうせダメだし…というネガティブなメンタルブロックを通過し、あなたの意識の中にしっかり入り込んでいくのです。あなたがこうなりたいという前向きな自分像を目立つ場所に掲げてみるといいでしょう。日を追うごとに、自分を肯定できるようになっていけるかも。

2.ポジティブな予言を自分に言い聞かせる

人は意識を向けた方向に向かって進んでいくという心理傾向があります。これを心理学においては、予言の自己成就といいます。これは他人に対してだけでなく、自分に対しても効果的なのです。自分に対する期待を叶ったかのように言い聞かせることで、結果としてその予言が成就してしまうことが多いのです。そしてそれが叶えば、あなたの自己肯定感はグンと高まるはず。

予言を言い聞かせるときのコツは、「今自分は〇〇になりつつある」という表現を使うこと。そうすれば、ネガティブな批判をする考え方のクセも修正されていくはずです。

3.ものすごく簡単な筋トレを続けてみる

自己肯定感と身体的な運動は、意外と結びついているとされています。これは、身体を動かすことでアドレナリンやノルアドレナリンが分泌され、前向きになることによるもの。

でも、運動はなかなか継続できないというのが難しいところですよね。そこで、トレーニングを続けることを目的にがんばってみましょう。大切なのは、1分でもいいから継続するということ。たとえば、一日3回腹筋をする、やエレベーターを使わずに階段を使う、でもOK。すごく簡単な筋トレを目標設定にしてみましょう。そうすれば、自分自身に長期間続けられたという自信を味あわせられるように。しかもだんだんと負荷をかけたくなるから不思議です。こうして、身体を動かすことで自己肯定感を高めるのもひとつの方法です。

4.ちょっと頑張れば達成できる目標をクリアして

もしもあなたが自己肯定感を高めたいなら、目標の設定の仕方を変えてみましょう。心理学者のパボット博士によると、理想の自分と現実の自分のイメージが離れている人ほど自己肯定感が低く、幸福を感じられないことがわかりました。つまり、目標が高すぎて現実の自分との間にギャップがあるほど、ネガティブになってしまうのです。

そんなときは、目標設定自体を見直してみて。理想的な目標は、あなたが8割程度努力すれば達成可能なレベルのもの。達成していくうちに、自信がついていき自己肯定感が高まるかもしれません。大きな目標の場合は、小さく細切れにしてクリアしていくのもいいでしょう。

自己肯定感を高める心理テクニック

 続いても、自己肯定感を高める心理テクニックをご紹介。引き続き、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.朝起きて真っ先にやることは鏡の前で○○!

人は朝起きたときが、一番潜在意識にアクセスしやすい状態だとされています。ここでネガティブなことを思えば、一日中暗い気持ちで過ごすことに。反面、ポジティブな言葉を口に出していると、朝からずっと元気で過ごせます。心理学ではこれを“公表効果”と呼び、気持ちを切り替え自己肯定感を高めるためのテクニックとして活用することができます。一番効果的なのは、朝起きて顔を洗うとき。洗面台の前でやりたいことを口に出すようにしましょう。そうすれば自分を好きモードで朝からスタートできるはず。

2.自分の長所“だけ”を片っ端からメモに書き出す

自己肯定感を手軽に高めるための方法として挙げられるのは、自尊感情を回復させることです。たとえ今はそこまで自信がなくても、自己認知のゆがみを修正して自分のポジティブな面に気づける方法があります。それは、自分の長所“のみ”をひたすら紙に書き出してみるということ。心理学においては「ジョハリの窓」という理論があり、紙に書き出すことでいつもは自覚していない自分を発見することで、新たな気づきを得られるのです。自分の意外な美点を発見することで、自己肯定感を高めていけるはずです。

3.能動的なボランティアの驚くべき効用

心理学的に見て、人間はただ受動的に何かをやらされるよりも、能動的にアクションを起こしたほうが充実感や満足感が高いとされます。その最たるものが、簡単なボランティア活動。ボランティアの語源は「自ら進んでやる」という意味。自分が「誰かのために役に立っている」と思うと元気が湧いてきていつも以上にがんばれたという経験はありませんか? これは、他者の支えになることが自己肯定感を満たし、モチベーションを向上させるためと考えられます。まずは一緒に住む人や同僚、周りの人のために何かアクションを起こしてみるといいでしょう。自分が好きになれるはずです。

4.最強の自己肯定テクニックは他人をほめること

人にはそれぞれ「自分とはこういうものだ」という思い込みをもっています。自己肯定感の低い人は、このセルフイメージが低いことが多いといえます。そのため、自分をほめるのが苦手だったり、認めるに値する資質を見つけられないことも少なくありません。そんなときは、他者を意識してほめるように心がけましょう。人の脳には、対象への言葉を主語を認識せずに処理するという機能があります。そのため、自分ではなく相手をほめた場合も、自分をほめたことと同じ効果がもたらされるのです。結果、他人をほめる習慣をつけることで、どんどん自信がつき自己肯定感が高まることにつながるでしょう。自分も他者も認めてあげることこそ、最強の自己肯定テクニックだと言えます。

あなたの自己肯定感の高さは?診断してみよう!

(c)shutterstock.com

最後に、あなたの自己肯定感の高さがわかる心理テストをご紹介します。早速診断してみましょう!

あなたの自己肯定感の高さは?【診断10問】

【まとめ】

以上、自己肯定感を高めるさまざまな方法をご紹介しました。自己肯定感が低いと、何をするにも消極的になってしまいがち。自分で自分を認めてあげることができれば、それだけ魅力的に見えますし、他人に対しても優しくなれそうです! ぜひできそうなポイントから試してみてくださいね♡