自分に自信が持てなくなった時はどうすればいい?否定的になる原因と改善法

(c)shutterstock.com

自分に自信がなくて、仕事や恋愛がうまくいかないなぁと感じたことはありませんか? 自信がない人が、急に自信を持つのは難しいもの。そこで今回は、自分に自信がない人の特徴や原因をご紹介。克服するために試してみてほしい心理テクニックもまとめました!

自分に自信がない人の特徴は?

(c)shutterstock.com

1.失敗が怖い

まず、人から批判されることを非常に嫌がるのは、自分に自信がない人の特徴といえるでしょう。失敗をすれば当然怒られたり批判されることもあります。でもそれは成長をする上で必要なこと。たしかに、「恐れるな」というのは難しい話ですが、恐れても前に進んでみることが、ネガティブな心をポジティブな方向にぐっと傾けてくれるはずです。

2.口癖が否定の言葉

「でも」「だって」~など、何事も否定や言い訳から入るのも、ネガティブ思考な人に共通する特徴です。自分のミスを素直に認められなかったり、責任から逃れたかったり…これも大きくいうと自分に自信がなく、嫌われたくないという心理からくることが多いそう。

3.失敗したときのことばかり考えがち

成功体験が少ない場合は、始める前から失敗したときのことを考えがちな傾向があります。何かに挑戦するとき、緊張したり不安な気持ちになったりするのはあなただけではありません! 失敗を恐れるあまり何も挑戦しないまま終わってしまうのは、なんだかもったいないですよね。

4.人に嫌われるのが怖い

誰しも自分以外の全員から好かれることはできません。理由もなく嫌われたり、どうしても相性が悪い人もいることでしょう。でもそれは当たり前の事だと割り切ってしまうのが自信をつける第一歩! 相手に対する気持ちは自分である程度コントロールできますが、相手からの自分に対する気持ちはコントロール不可能。相手の感じ方は相手にお任せするしかないのです。

5.人の目が常に気になる

より有利な環境で生きるために、人に好かれることはとても大事なこと。でもそれが人生のすべてではありません。他人は、様々な見方で人をジャッジしたり意見したりしますが、あくまでもそれは参考程度にとどめるべき。人の目よりも大切なものは常に自分の中にあるはずですよ!

自分に自信がない理由は?

(c)shutterstock.com

1.心配性な完璧主義者

とにかく心配性でいくら準備をしていても不安になってしまう人は、失敗やミスが起きた時に自信を喪失しがち。「これもできない私なんて…」を自分自身を追い込んでしまいます。また、完璧主義者だったり目指す目標が高かったりすることも、自信をなくす原因に。周りから見たら何の問題もなく、準備も念入りにしているのに、完璧を目指すがゆえ自分のやったことにいつまでも自信が持てない人も。

2.コミュニケーションが苦手

ひどく人見知りで特に初めて会う人とのコミュニケーションが苦手なことも、自分に自信がなくなる原因のひとつ。「相手がつまらないと感じているかも…」「一緒にいるあの子はすぐに仲良くなれるのに…」と周りのことを観察しすぎて、自信をなくしてしまいます。フットワークも重くなり、殻に閉じこもってしまうことも。

3.自分の意見が言えず流されやすい

自分の意見に対して自信がないため、「こう言ったらこう思われるかな」「この発言には同意しておいたほうがいい」などと考えて周りの意見に流されてしまうと、さらに自信がなくなってしまいます。周りの意見を尊重できるのは素敵なことですが、あまりにも流されてしまうと都合良く扱われてしまいます。

4.狭い要素で他人と自分を比べてしまう

「あの人はいつも気配りができていて機敏に動けるのに、どうして私は…」「あの人はいつも笑顔で羨ましい、私なんて…」と狭い要素で他人と自分を比較して落ち込んでしまうのも、自信がなくなる原因。見えているのはその人の一部に過ぎません。いつも笑顔の人も見えないところでは泣いているかも。「自分は自分」と堂々とするように心がけてみてくださいね。

5.過去に深く傷ついた経験があり、自分のせいだと思っている

なかなか自信を持てないという人の中には、過去に深く傷ついた経験やトラウマを持っている人も少なくありません。そういった人のほとんどが、自分のせいだと反省し自責の念を持っているようです。問題の原因を自分のせいにすれば、自己成長は促されるかもしれませんが、いつまでも自分を責めていては次の行動に臆病になってしまいます。ある程度反省したら、反省している自分を褒めて次のステップに行きましょう!

6.自分は「こういう人だ」と思い込んでいる

人には誰しも、自分は“こういう人”だという思い込みがあります。そういった確証によって自分に安心感を与えることができるからです。そして、周囲からもそうみられることを求めるようになります。これを心理学の世界では、“自己確証フィードバック行為”といいます。しかし、“こういう人だ”と思い込みすぎると、無視していた可能性に気付けなくなります。自分のあらゆる可能性を楽しんで、あまり思い込まないようにしていきましょう。

自信を付けるためにも大切!周囲の評価に振り回されない心理テクニック

(c)shutterstock.com

多かれ少なかれ、人は人間関係の中で評価したりされたりを繰り返しています。可能なら評価されたいと思うのは当たり前のことですが、そこに振り回されるのは苦しく、疲れてしまうことでもありますし、自信をなくす原因にも。そこで続いて、「周囲からの評価に振り回されないようにするための心理テクニック」について、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.自分が本当に熱中できるものへ没頭する

周囲の評価に振り回されているときは、自分が自分らしくないときであるともいえます。つまり、自分の好きなものや得意なものに没頭できていない場合が多いのです。評価そのものを目的にしていると、いつかその重圧に押し負けてしまうことも。そこで、自分自身が心から没頭できるものを見つけてみましょう。“評価の基準”を、他人軸ではなく自分軸へ戻すことで、本当の自己認識に繋がるケースも少なくないのです。

2.成功体験を思い返し浸ってみる

この世の中で、何ひとつ上手くいった経験がない人はいません。そもそも大変な確率の中で、誕生して命をを授かったという時点で、とんでもない成功者なのです。また、社会的に見ても子供時代から今までを振り返ったときに、上手くいった過去があるはずです。もしかすると、誰かのお膳立てだったり偶然かも知れなくても、あなたが得た結果です。そこを思い出して浸ってみましょう。他者の評価ではなく、自分の評価で。

3.無条件に受け入れてくれた存在を思い出す

評価とは、その人の行った成果の判断や性格上の優れた面に対して下されるものですが、それはあなた自身が何か価値あることを成したからこそのものですよね。では言い方を変えれば、価値のあることを何も成さなければ評価されないのでしょうか。それは少しおかしな話ですね。思い起こしてほしいのは、あなたの人生の中で“無条件の受容”をくれた存在です。親、親友、先生、恋人… あなたのあるがままを受け入れてくれた存在を思い出してください。「ただいてくれるだけでいい」という無二の評価をくれていたはずです。

4.ダメな自分も受け入れる心の懐を持つ

評価に振り回されるときは、たいてい自尊感情が低下しているときが多いといえます。たいていは仕事で失敗したり、恋愛でパートナーから批判されたりして落ち込んでいるかもしれません。そんなとき、自分を責めてしまうと相手の評価次第で一喜一憂してしまい、さらに負の連鎖に陥ってしまう恐れが。そこで、ダメな自分だったとしても、受け入れる心の余裕を持ちましょう。開き直るわけではありませんが、自分はこんな短所もあるけど長所もあるという自然体の自分を認めてあげることで、周囲の評価がそれほど苦しいと感じなくなるはずです。

自己肯定感アップ!自分らしくあるための心理テクニック

(c)shutterstock.com

人は緊張するとリラックスしている時に比べて、自分のポテンシャルを発揮することができなくなってしまいます。緊張の原因は、自分を良く見せようとするあまり、失敗したくないという気持ちが先行することによります。そんな緊張を緩和して、自分らしくいるために「緊張したときに心身をリラックスさせるためのテクニック」をご紹介。引き続き、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.物事を正面に見据えず斜めから見てみる

物事は正面から向き合っているだけだと、面と向き合うがゆえに緊張を覚えてしまうもの。ドキドキして自分らしさを発揮できないこともあるのではないでしょうか。この心理状態を、心理学者スティンザーは正面の相手とは“対立”しやすいと明らかにしています。隣同士の人とは同調しやすいのですが、正面の相手とは緊張関係になってしまうのです。そのため、重要な局面の際は、なるべく斜めから見てみるように心がけましょう。きっと自分らしくあることができるはずです。

2.緊張は“散歩”することで解きほぐされる

ミズーリ大学のプルードン博士の実験によると、立ったまま意思決定をさせるのと、座ったまま意思決定をさせるのとでは、前者のほうが決断までに33%も速く“決断”を行っているということが明らかになったのです。また、南カリフォルニア大学のバーカイン教授も、考え事をする際は座っているよりも立ったほうが5~20%意思決定が速くなるという意見を述べています。もしも緊張で自分らしさを忘れていると感じたら、散歩してみましょう。思わぬ発見があったり余裕が生まれるはずです。

3.思い込みのスキームから自分を解放する

自分らしさを発揮できないのは、実はあなた自身の思い込みであることも少なくありません。目の前の現実は同じですが、認知のしかたによって心の在り様は180度変わってしまうのです。もしもあなたが自分らしさを発揮したいなら、次の4つを考えてみてください。

・~しなければならないという思いにかられている

・悲観的である

・自己卑下のクセがある

・欲求不満に耐性が低い

これらの思い込みを“イラショナル・ビリーフ”といいます。ここから自分を解放することで、自然体でいられるはずです。

4.ありのままの自分を認知する

自分らしさと緊張は相対するものであるようですが、実は単なるズレであることも少なくありません。緊張とは、ストレスを感じている状態のことを指します。あなたが緊張をしていると、自分本来の魅力を発揮できなくなるため、まずは心をリラックスさせることが大切です。

アメリカの心理学者カール・ロジャーズは、もともと人には自分で自分の心の健康を回復させ、成長させようとする力があると考えました。しかし、失敗したくない気持ちが強すぎると不適応状態になってしまいます。そのため、まずは“現実自己の認知”つまり、ありのままの自分を受け入れることからスタートしてみましょう。それが自分らしさに繋がるのです。

勝ちパターンを作って自分に自信を付ける方法

(c)shutterstock.com

人には誰もが上手くいったという経験があり、そんな成功体験はあなただけの宝物です。そして、そこからあなただけの勝ちパターンを導くことができるはずです。そこで最後に、「過去の成功体験から勝ちパターンをつくるための心理テクニック」を認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。自分に自信がない人こそ試してみてください!

1.あなたの過去の成功体験を洗い出す

人生を振り返ったとき、人はどうしても上手くいかなかったことにフォーカスしてしまいがちです。しかし、ネガティブな面ばかりに目を向けると、自分の「負けパターン」ばかり見えてしまい「恐れ」から負けグセが身についてしまいます。そこでこれまでの中で、あなたの勝ちパターンを思い出してください。どんなに小さなことでも構いません。子供時代から今に至るまで、成功したことをピックアップするのです。

2.成功の原因は何だったのか分析する

過去の成功体験の中から、なぜ上手くいったかの因果関係を分析してみましょう。意外と自分ではこれがトリガーだと思っていたとしても、実は他のところにその原因があったりするものです。そこに注意しながら、「AならばB」であり「BならばA」であるという必要十分条件を満たすものを見つけましょう。たとえば、初めてのことに対して準備をしたうえで挑めば、たいていのことは上手くいく。たいていの成功している物事は、準備をしっかりしていることによる。といった因果関係が導ければ大丈夫です。

3.抽出された勝ちパターンを実践する

自分なりの必要十分条件が見つかれば、それを勝ちパターンとしての「公式」として活用してみましょう。他の事象や出来事にも応用ができるのかを試行錯誤してみるのです。そして、自分の公式が通用しなければ、そこから行動を足したり引いたりして、汎用性あるものへと少しずつ調整してみましょう。そうして実践的な勝ちパターンが完成したら、自分の人生哲学としてストックしてください。

4.自分の知恵や個性にまで昇華させる

実践的で再現性のある勝ちパターンが見つかったら、それを自分の知恵として生きるためのビリーフ(信念)にまで昇華させてみましょう。そのための方法は、自分の中の性格の一部に取り込むため、習慣づけにするのです。そうすれば次第にその性質は、あなたと一体化し「個性」になるはずです。そうすれば、人生の中でどのようなことがあっても、多少のことなら上手くいく「成功体質」になれるでしょう。

【まとめ】

自信はすぐにつくものではありませんが、何もしないままでは変化は起こりません。自分の生活習慣や心がけが数か月後に影響してきます。今より自信のある自分になれるよう、日々できることから意識して過ごしてみてくださいね!