自分に自信がない状態を変換!自己肯定感が低い人の特徴や気持ちをコントロールする方法

自分に自信がないのはなぜ?特徴や原因・克服して自信を持つ方法を解説!

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自分に自信がなくて、仕事や恋愛がうまくいかないなぁと感じたことってありませんか? 自信がない人が自信を持つのって難しいですよね。そこで今回は、自分に自信がない人の特徴や原因をご紹介。克服するために試してみてほしいことも解説します!

自分に自信がない原因

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そもそもどうして自分に自信がなくなってしまうのでしょうか? その原因を見てみましょう。

1.理想が高い

高い理想を持っている人は、それだけ自分に厳しくなってしまいます。どんなに頑張っていても自分で自分を認めることができないため、自信がなくなってしまうことも。周りからみたらストイックすぎると感じることもあるでしょう。

2.人に嫌われるのを極度に恐れる

人に嫌われたくないという気持ちが強すぎるのも自信をなくす原因です。嫌われないために人に気を遣いすぎることで、自分を見失ってしまうのです。

3.自分を他人と比べすぎる

本当は人それぞれ違っていて当たり前なのに、他人と自分を比べて落ち込んでしまう…。そんな瞬間はだれしも経験がありますよね。ですが「人は人」とある程度割り切れないと、自分のダメな部分にばかり気になってしまい、自信を喪失する可能性もあります。

自分に自信がない人の特徴

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1.完璧主義

なんでも完璧にしようとする完璧主義は、仕事のクオリティを上げるなどのメリットがあります。ですが、完璧でないと自分を認められないというデメリットも…。完璧を求めすぎた結果、自信をなくしてしまうことも多いです。

2.ネガティブな口癖がある

自分に自信がない人は、普段からネガティブなことを言いがちです。「でも」「だって」「私には無理」と口に出していると、本当はできることでもできなくなってしまいそう。

3.心配性

とにかく心配性でいくら準備をしていても不安になってしまう人も、自信を喪失しがち。目指す目標が高い人もこれに該当します。周りから見たら何の問題もないのに、目標が高すぎるゆえに、自分のやったことにいつまでも自信が持てない人が多いそう。

4.コミュニケーションが苦手

ひどく人見知りで特に初めて会う人とのコミュニケーションが苦手なことも、自分に自信がなくなる原因のひとつ。何か始めたりフットワーク軽く動いたりするのが苦手で、殻に閉じこもってしまうことも。

5.自分の意見が言えず流されやすい

自分に自信がない人は、自分の意見にも自信がないゆえ、「押しに弱い」「自己主張がない」人になりがち。周りの意見を受け入れることは大切なことですが、あまりにも人に合わせすぎると都合よく扱われてしまうことも。

自信がない状態を変換!気持ちをコントロールする方法

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続いて、「自己肯定感の低い人がうまく自分をコントロールする方法」を認定心理士の脇田尚揮さんに教えてもらいました。

■高すぎる目標設定を避け可能なミッションを課す

もしもあなたが自己肯定感が低いのだとすれば、それは目標の設定のしかたに問題があるかもしれません。サウスウェストステート大学のパボット氏によると、理想の自分と現実の自分のイメージが離れている人ほど自己肯定感が低く、幸福を感じられないことがわかりました。

つまり、目標が高すぎて現実の自分との間にギャップがあるほど、ネガティブになってしまうのです。そんなときは、目標設定を見直してみましょう。努力すれば達成可能な程度の目標がベストです。ミッションをこなしていくうちに、自信がついていき自己肯定感が高まるでしょう。大きな目標を細切れにしてクリアしていくのも◎です。

■無理なく継続可能な運動を続ける

自己肯定感を高めるのに最適なアクションは、運動を継続すること。運動をすると、脳内からアドレナリンが分泌され、ネガティブな気持ちがだんだんとポジティブに変わっていきます。そして定期的に続けることで、達成感も得られます。でも、実際に運動を継続するのはなかなか難しいもの。そこで、1日に腹筋を3回もしくはスクワットを5回、または足踏みウォーキングを5分など、ハードルを低くして、かつ選択肢を増やして取り組んでみましょう。

とにかく続けることに主眼を置いてやってみるのです。そうすれば、自然と今日は腹筋を10回やってみるか、といったように自分に負荷をかけずに向上心を高められるのです。その結果、自己肯定感も高まっていくはずです。

■他人をほめることの驚くべき効果とは!?

人にはそれぞれ、自分とはこういうものだという思い込みをもっています。自己肯定感の低い人は、このセルフイメージが低いことが多いといえます。そのため、自分をほめるのが苦手だったり、ほめるに値する材料を見つけられないことも少なくありません。そんなときは、他者を意識してほめるように心がけましょう。

人間の脳には、主語を認識せずに処理するという機能があるため、自分でなく相手をほめた場合も、自分をほめたことと同じ効果があるのです。そのため、他人をほめる習慣をつけることで、どんどん自信がつき自己肯定感が高まるのです。しかも、周囲の人たちから好感を持たれるという嬉しい副産物もあります。

■うまくいったときには自分へのご褒美を

自己肯定感が低い人の特徴として、自分にうぬぼれられない、自身に厳しすぎるという点が挙げられます。そんな人はもっと自分を甘やかしたり、認めてあげることが必要なのです。そこで、自分の中にある承認欲求をうまく利用してみましょう。重要なのは報酬、すなわちご褒美です。

心理学者スキナーの実験によると、人は報酬を用意することで意欲を高められるという結果が出ました。これをエンハンシング効果といいます。やる気を起こさせる→報酬を受け取る→自己肯定感が高まる、といった一連の流れをつくってみましょう。きっと自然とポジティブになれるはずです。

自己肯定感アップ!自分に自信をつける方法

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自信を持てない自分が嫌い! そんな人のために、自信がないことを克服する方法をご紹介します。引き続き、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

■朝起きて真っ先にやることは鏡の前で○○!

人は朝起きたときが、一番潜在意識にアクセスしやすい状態だとされています。ここでネガティブなことを思えば、一日中暗い気持ちで過ごすことに。反面、ポジティブな言葉を口に出していると、朝からずっと元気で過ごせます。心理学ではこれを公表効果」と呼び、気持ちを切り替え自己肯定感を高めるためのテクニックとして活用することができます。一番効果的なのは、朝起きて顔を洗うとき。洗面台の前でやりたいことを口に出すようにしましょう。そうすれば自分を好きモードで朝からスタートできるはず。

■自分の長所“だけ”を片っ端からメモに書き出す

自己肯定感を手軽に高めるための方法として挙げられるのは、自尊感情を回復させることです。たとえ今はそこまで自信がなくても、自己認知のゆがみを修正して自分のポジティブな面に気づける方法があります。それは、自分の長所“のみ”をひたすら紙に書き出してみるということ。心理学においては「ジョハリの窓」という理論があり、紙に書き出すことでいつもは自覚していない自分を発見することで、新たな気づきを得られるのです。自分の意外な美点を発見することで、自己肯定感を高めていけるはずです。

■能動的なボランティアの驚くべき効用

心理学的に見て、人間はただ受動的に何かをやらされるよりも、能動的にアクションを起こしたほうが充実感や満足感が高いとされます。その最たるものが、簡単なボランティア活動。ボランティアの語源は「自ら進んでやる」という意味。自分が「誰かのために役に立っている」と思うと元気が湧いてきていつも以上にがんばれたという経験はありませんか? これは、他者の支えになることが自己肯定感を満たし、モチベーションを向上させるためと考えられます。まずは一緒に住む人や同僚、周りの人のために何かアクションを起こしてみるといいでしょう。自分が好きになれるはずです。

【まとめ】

自信はつけたくてもすぐにつくものではありませんが、何もしないままでいては変化は起こりません。自分の生活習慣や心がけが数か月後に影響してきます。今より自信のある自分になれるよう、日々意識して過ごしてみてくださいね。