自己肯定感を高める方法
いつ何時も自分に自信満々! というわけにはいきませんよね。人間社会で生きていると、実にさまざまなことがあり、ちょっとしたことから自信を失ってしまうことも少なくありません。そんなとき、どうすればスランプから脱出できるのでしょう? 答えは自己肯定感を高めること。そこで今回は、「自己肯定感を高める(自分を好きになる)方法」についてご紹介いたします。
■朝起きて真っ先にやることは鏡の前で○○!
人は朝起きたときが、一番潜在意識にアクセスしやすい状態だとされています。ここでネガティブなことを思えば、一日中暗い気持ちで過ごすことに。反面、ポジティブな言葉を口に出していると、朝からずっと元気で過ごせます。心理学ではこれを“公表効果”と呼び、気持ちを切り替え自己肯定感を高めるためのテクニックとして活用することができます。一番効果的なのは、朝起きて顔を洗うとき。洗面台の前でやりたいことを口に出すようにしましょう。そうすれば自分を好きモードで朝からスタートできるはず。
■自分の長所“だけ”を片っ端からメモに書き出す
自己肯定感を手軽に高めるための方法として挙げられるのは、自尊感情を回復させることです。たとえ今はそこまで自信がなくても、自己認知のゆがみを修正して自分のポジティブな面に気づける方法があります。それは、自分の長所“のみ”をひたすら紙に書き出してみるということ。心理学においては「ジョハリの窓」という理論があり、紙に書き出すことでいつもは自覚していない自分を発見することで、新たな気づきを得られるのです。自分の意外な美点を発見することで、自己肯定感を高めていけるはずです。
■能動的なボランティアの驚くべき効用
心理学的に見て、人間はただ受動的に何かをやらされるよりも、能動的にアクションを起こした方が充実感や満足感が高いとされます。その最たるものが、簡単なボランティア活動。ボランティアの語源は「自ら進んでやる」という意味。自分が「誰かのために役に立っている」と思うと元気が湧いてきていつも以上にがんばれたという経験はありませんか? これは、他者の支えになることが自己肯定感を満たし、モチベーションを向上させるためと考えられます。まずは一緒に住む人や同僚、周りの人のために何かアクションを起こしてみるといいでしょう。自分が好きになれるはずです。
■最強の自己肯定テクニックは他人をほめること
人にはそれぞれ「自分とはこういうものだ」という思い込みをもっています。自己肯定感の低い人は、このセルフイメージが低いことが多いと言えます。そのため、自分をほめるのが苦手だったり、認めるに値する資質を見つけられないことも少なくありません。そんなときは、他者を意識してほめるように心がけましょう。人の脳には、対象への言葉を主語を認識せずに処理するという機能があります。そのため、自分ではなく相手をほめた場合も、自分をほめたことと同じ効果がもたらされるのです。結果、他人をほめる習慣をつけることで、どんどん自信がつき自己肯定感が高まることにつながるでしょう。自分も他者も認めてあげることこそ、最強の自己肯定テクニックだと言えます。
世の中にはさまざまな素晴らしい人・魅力的な人がいます。そんな人たちと自分を比べると、どうしても自信を喪失してしまいがち。でも、そもそも自分を肯定できていれば、自分と他人は別であり、それぞれが素晴らしいし完全ではないと思えます。誰かを妬んだり自分をさげすむ気持ちもそこには生じません。だからこそ、常日頃から自己肯定感を高く持っていることは、健全な心持ちであるためにも大切なのです。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。
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