意外に間違えがち!「声を荒らげる」「一段落」「懇ろ」って正しく読める?
知っている言葉でも、漢字で書かれると読めないもの、あるいは、簡単な漢字で書かれているのに読めないもの、けっこうありますよね。
これまでの「意外と読めない」シリーズでは、「匿う」、「続柄」、「漲る」、「戦ぐ」、「間髪をいれず」、「偶々」、「態々」、「祝言」、「健か」、「湯湯婆」、「不束」、「長閑」といった、読めそうなのに読めない漢字を出題してきましたが、今回はこちらの3問を出題!
■「声を荒らげた」経験って、そういえばありますか?ん…正しい読み方って?
当たり前のように使っていた言葉なのに、実際は言い方を間違えて覚えていた……という経験、ありませんか?そういった言葉って、そもそも間違っていること自体、気がつきにくいものですが……。今回は、そんなややこしい日本語のコチラの読み方クイズ! どちらが伝統的な読み方でしょうか?
1 「声を荒(あ)らげる」
2 「声を荒(あら)らげる」
では、答えを確認してみましょう。
■正解は…コチラ!
「大きな声を出すこと」を表す言葉は…
2 「声を荒(あら)らげる」
でした!
文化庁が発表した、平成22年度の「国語に関する世論調査」では、
本来の言い方とされる「声を荒(あら)らげる」で使う人が11.4%
本来の言い方ではない「声を荒(あ)らげる」で使う人が79.9%
という結果が出ています。
最近では、「声をあらげる」とういうのも認められる傾向が出てきました。日本語の変化って面白いですね。
■全体の6割が間違えた「一段落」の正しい読み方知ってる?
よく、「仕事が一段落した」とか、「ようやく一段落ついた」など、普段からよく使うであろう「一段落」という言葉。さて、みなさんはこの漢字をどうやって読んでいますか?
ちなみにCanCam世代のアンケートで「一段落」をどう読んでいるかを聞いてみると…
Q.「一段落」なんて読む?
ひとだんらく…65%
いちだんらく…35%
2択になりましたが、「ひとだんらく」派が過半数を超える結果となりました。「ホッと一段落(ひとだんらく)した」なんて言うと思うじゃないですか…?
実は、正解は「一段落(いちだんらく)」なんです。
一段落の意味は、その名のとおり、「一つの段落。ものごとが一くぎりしてかたづくこと。ひときり」(デジタル大辞泉)。そして本来の読み方は「いちだんらく」です。ただ、「一工夫」「一区切り」「一安心」など「ヒト~」と読む言葉が多く、それに引っ張られてアンケート結果のように「ひとだんらく」と誤読する人が多くなったようです。
そのため、国語辞典によっては、項目や語釈のなかに「ひとだんらく」と補足しているものもあるようで、もしかしたら何年か後には「ひとだんらく」も正式な読み方になっているかもしれません。ただ、本来の正確な読み方は「いちだんらく」です。みなさんは、正しく読めていましたか?
■「むしろ」じゃないよ!「懇ろ」って、読めますか?
最後の出題はこちら。「懇ろ」です!
むむむ…これは「懇切丁寧(こんせつていねい)」の「懇」ですね。そもそもこの漢字を正しく書ける自信もないかも…?
さあ、読めますか?
CanCam世代の女子に読み方を聞いてみた結果がコチラ!
正解…34%
不正解…66%
多かった間違いとしては「むしろ」が挙げられます。
こちらは「寧ろ」と書くので、残念ながら不正解!
では、サクッと答えにうつりましょう!
正解はコチラです!
「ねんごろ」でした。
「1 心がこもっているさま。親身であるさま。 2 親しいさま。特に、男女の仲が親密であるさま。」(『デジタル大辞泉』より引用)を意味します。
「懇ろな関係」といえば、「ふたりはイイ仲」という意味合いになるんですね♪
「懇ろにもてなす」なら、「ていねいにもてなす」といったニュアンスになります。気になるあの人と懇ろな関係になるために、他の漢字クイズもチェックしてみてください♪
いかがでしたか?
CanCam.jpでは、毎日、隙間時間でも楽しめるクイズを用意しています。ぜひ遊びにきてくださいね!