知らなきゃ恥ずかしい!体調は「崩す」「壊す」…正しい日本語はどっち?
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日常で当たり前に使っているけれど、いざ正しい言葉を聞かれるとわからないもの。
これまで「意外と読めない」シリーズでは、「間髪をいれず」、「態々」、「健か」、「不束」、「挙って」、「松明」、「剃刀」、「団扇」といった、読めそうなのに読めない漢字を出題してきましたが、今回は間違えやすい日本語がテーマです! 会社や学校に行く前にチェックしておいてくださいね。
Q. 体調は「崩す」それとも「壊す」?どっちだ?
1「体調を崩す」
2「体調を壊す」
ある言葉と混同してしまい、間違える方が多いこの言葉。
■気になる正解は…コレ!
正解は…
2「体調を崩す」でした。
国語辞典にもしっかり書いてありますね。
自ら感じる体の調子。「体調を崩す」
*白毛〔1966〕〈北杜夫〉「わずか歩くと、果して体調がおかしい」
*白く塗りたる墓〔1970〕〈高橋和巳〉四「体調が普通に戻り神経がはっきりしたとき」(日本国語大辞典より ©Shogakukan Inc. )
なぜ「壊す」だと思ってしまうのか?
それは「体を壊す」というこちらの言葉が原因でした。
からだ を 壊(こわ)す
過労、不養生などで健康をそこなう。病気になる。
*多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉前・八・一「現在病気にもならうとしてゐる始末ぢゃないか。ねえ、体(カラダ)を傷(コハ)して了はなけりゃならない」
*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉五「ちっと活溌に散歩でもしなさらんとからだを壊して仕舞ひますばい」
*杏の落ちる音〔1913〕〈高浜虚子〉一六「病気はインフリュエンザだけれど何にせよ体を毀してゐたんだから」(日本国語大辞典より ©Shogakukan Inc. )
いかがでしたか?
分かっていたつもりがいざ聞かれると迷っちゃいますね。三寒四温が続きますが、みなさんも体調を崩さずにお過ごしくださいね♪