「一入」の読み方、知っていますか?
誰でも知っている単語なのに、漢字で書かれるととたんに読めなくなってしまう。そんな日本語って結構たくさんありますよね。
たとえば、「心太」、「瘡蓋」、「黒子」、「長閑」、「態々」といった難しそうな日本語も、ひらがなで書けば絶対に「あれか〜!」と思う言葉ばかりなんです(答えはリンク先をチェック)。
そんな「読めそうで読めない日本語」クイズ、本日のお題はこちらです。
「一入」。
たった3画で書き終わってしまうシンプルなこの日本語、いったいなんと読むのでしょうか?
「いちいり」や「いちにゅう」と読んでしまいそうですが、違います。
この日本語も読み方を聞けば誰でも知っている言葉なのですが……ここでヒントを見てみましょう。
こちらの日本語は、次のように使われます。
「苦戦の末の優勝だけに、喜びも一入だ」
「できあがったものを見て、感激も一入です」など。
読み方がなんとなく想像できましたか?
では正解を見てみましょう! 「一入」の読み方は……
「一入」の読み方は、「ひとしお」でした!
デジタル大辞泉(小学館)によれば、「一入」の意味は次のとおりです。
(1)ほかの場合より程度が一段と増すこと。多く副詞的に用いる。いっそう。ひときわ。
(2)染め物を染め汁の中に1回つけること。
普段使っている意味はもちろん(1)のほうです。
ちなみに「ひとしお」をスマホで変換しようとすると「一塩」や「一汐」と出てくることがありますが、これらは全く意味が異なりますのでお気をつけください。
読めそうで読めない日本語はまだまだたくさんあります。気になった人はぜひ、他の問題にもチャレンジしてみてくださいね。
(豊島オリカ)