いつも見ているおなじみの漢字でも、いつもと違う送り仮名が付いたとたんに読み方が分からなくなってしまうことってありますよね。たとえば、「須く」「中る」「仕る」などは、簡単そうに見えてなかなか読めない日本語です。
そんな「読めそうで意外と読めない日本語」クイズから、本日のお題はこちら。
「克く」。
こちらの読み方は「かつく」……ではないんです。これもちょっと意外な読み方をする日本語で、なおかつ割と日常的に使われている言葉なのですが、いったい何と読むのでしょうか?
■ここでヒント!
読み方を推理するために、まずは言葉の意味を確認してみましょう。小学館デジタル大辞泉によると、「克く」の意味は次の6通りです。
1 念を入れてするさま。十分に。(例:歯を◯◯磨く)
2 程度がはなはだしいさま。非常に。たいそう。(例:あの2人は◯◯似ている)
3 その状態・条件にふさわしいさま。巧みに。うまく。(例:◯◯出来た論文だ)
4 困難なことをしたり、考えられないような喜ばしい結果を得たりして感じ入るさま。本当にまあ。◯◯ぞ。
5 相手の非常識な言動などを非難するさま。4を反語的にいう語。◯◯もまあ。
6 何度も同じことをするさま。しばしば。たびたび。(例:あの場所には◯◯遊びに行く)
(*◯部分は正答そのものであるため伏せています)
上記の通り、とても幅広い意味を持つ言葉です。それぞれの意味で割と日常的に使われているので、会話でも文章でも触れる機会が多い日本語でもあります。ちなみにひらがなで書くと、送り仮名も含めて2文字です。
なんとなく想像ができましたか……? では、この辺りで正解を見てみましょう。
■正解は、こちら!
「克く」の読み方、正解は「よく」でした!
日常的に「よく」使う言葉ですが、ひらがな、もしくは「良く」の漢字表記で見かけることが多いですよね。この「よく」という日本語は他にも、「好く」「能く」といった珍しい漢字表記を持っています。文章が堅めの小説などには登場する確率が高めなので、チェックしてみても面白いかも。
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(豊島オリカ)