「ぎそんきん」は間違い!「義捐金」の読み方、分かる?

ずっと正しいと思っていた漢字の読み方が、じつは間違っていた!という経験はありませんか? たとえば、「月極」「更迭」「一段落」などは間違って読んでしまいやすい日本語の代表格です(読み方があやふやなものがあったらリンク先をチェックしてみてくださいね)。
本日の漢字クイズも、そんな「読めそうで意外と読めない日本語」から。お題はこちら!

義捐金」。
こちらの読み方、「ぎそんきん」ではありません。よく見ると、「義捐金」の「捐」は、左側(つくり)の部分が「損(そん)」とは少し異なります。では、こちらの熟語はいったい何と読むのでしょうか?

■ここでヒント!

ヒントとして、まずは言葉の意味を見てみましょう。小学館デジタル大辞泉によると、「義捐金」の意味は次のとおりです。

1 義捐のために寄付する金銭。
2 災害などの被害を受けた人の生活を支えるために、日本赤十字社や中央共同募金会などの団体に寄せられる寄付金。被災地の自治体に送られ、義捐金配分委員会によって被災者に公平・平等に配分される。

ちなみに、1の意味に出てくる「義捐」という言葉を調べてみると、「慈善や被災者救済などの趣旨で、金銭や品物を差し出すこと。」と記載されています。「義捐金」の2の意味と共通点が多いですね。

漢字の並びと意味を見て、なんとなく読み方が確信できた方もいらっしゃるのではないでしょうか。それでは、この辺りで正解を見てみましょう。

■正解は、こちら!


「義捐金」の読み方、正解は「ぎえんきん」でした。
どちらかといえば「義援金」という漢字表記が一般的に思えますが、じつは「義捐金」の方が古くからある表記で、「援」はその当て字とのこと(参照:デジタル大辞泉)。「捐」と「損」がよく似ているだけに間違えやすいこの言葉、この機会にしっかり覚えちゃいましょう。

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(豊島オリカ)

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