「陛下」と「殿下」の違い、知っていますか?
普段なにげなく使っていても、「そういえば正しく読めているのかな?」と不安になる日本語ってありますよね。
これまでCanCam.jpでは、「相槌」、「定礎」、「流石」、「愛猫」など、読めそうで読めない日本語の数々をご紹介してきました。
とうとう新元号「令和」1日めを迎えた本日のお題は……こちら!
「陛下」正しく読めますか?
そう、天皇陛下の「陛下」です。よく聞く言葉なのでもちろんちゃんと読めているとは思いますが……念のため再確認しておきましょう。
正解は…?
正解は……そうです、「陛下」は「へいか」です。あなたは正しく読めていましたか?
……ところで、偉い人につける敬称にもいろいろあります。よく聞くものだと「陛下」「殿下」「閣下」「猊下」あたりでしょうか。なんとなく使い分けてはいますが、「どう違うの?」と聞かれると答えに詰まってしまうかも。
読み方ついでに違いも覚えちゃいましょう♪
陛下、殿下、閣下、猊下…それぞれどう違うの?
陛下、殿下といった敬語は、呼びたい対象の人物によって使い分けられています。
陛下(へいか)
一般的に、日本では最も聞く機会が多いであろう「陛下」。こちらは敬称の中でもかなり対象範囲が狭く、具体的には次の方々のみに用いられます。
天皇
天皇の妻(皇后)
先代天皇の妻(皇太后) ※先々代以前の方が存命の場合も「陛下」です。
簡単に言えば、天皇とその妻のみに使われるのが「陛下」なのです。
ちなみに、現在の天皇は5月1日に退位した後「上皇」という肩書きに変わります。存命中の天皇がその位を皇太子に譲るのは、約200年ぶりの出来事。というわけで、敬称を「陛下」にすべきかそれ以外にすべきかが改めて協議されました。
(結果的には、敬称はそのまま「上皇陛下」と呼ばれる予定になりました。)
殿下(でんか)
陛下の次に耳にすることが多いと思われる「殿下」。こちらは、「陛下」と呼ばれる対象者以外の皇族のための敬称です。具体的には、皇太子、皇太子妃、皇女、皇孫などに用いられます。
閣下(かっか)
「閣下」になると、やや我々よりの立場になります。こちらは将官の軍人(少将、中将、大将など)を中心とした、位の高い人のための敬称です。また、外国の大統領や大使、領事、貴族などに用いられることもあります。
ちなみに、白塗りメイクと逆立った金髪、「ワハハハハハ、吾輩は……」のフレーズで有名なマルチタレントのあの方も「◯ーモン閣下」と呼ばれていますよね。こちらのケースはあくまでも芸名の一部のような扱いですが、個人的にはこの方のお名前が一番なじみ深いかも♪
猊下(げいか)
こちらは歴史の教科書で見た記憶があるかもしれません。「猊下」は、位の高い宗教者のための敬称です。「教皇猊下」「法王猊下」というふうに使われます。
【まとめ】
「〜下」という敬称って、結構いろいろあるんですね。
譲位を控え、ロイヤルなニュースが増えるであろうこの時期。「陛下」「殿下」に関する豆知識もぜひ会話のタネにしてみてください♪
(豊島オリカ)
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