山下美月が明かす「怖い話」。アイドル時代、ホテルのテレビを見ていたら…

山下美月の怖い話…

夜中に目が覚めて怖くなったときは、かわいい系ショート動画を観て即行で心を癒やします♡

山下美月、怖いのは幽霊よりも…?

「怖い話と聞いて初めに連想したのが、稲川淳二さん。小学生の頃に稲川さんの怪談を聞いて、その語り節を「怖すぎる!!」と思った記憶があります。さらに怖かったのは、本。学校の図書室で怖い話の本を借りて、それを夜中に読んだらすごく怖かったなぁ(涙)。文字って想像力を掻き立てられるので怖さが増します。

もしも「幽霊や宇宙人はいると思う?」と聞かれたら、私はこれだけ世界中に心霊現象やUFOを見たという人がいて、すべて嘘とは思えないので、いてもいいんじゃないかな派です。霊感はまったくないですが、アイドルの頃に、とあるホテルでもしかしてと思ったことがあります。

その日は、朝から大人数で撮影をしていて、夜にヘトヘトになってホテルにたどり着きました。なぜか私はひとり部屋で寝ることになり「さみしいなぁ」と思いながらテレビを観ていたら、フッと画面が消えて、スイッチを入れていない電気ケトルがカチッと鳴ったんです。その瞬間に「…もしかして」と思いました。……でも、普通に寝ちゃった(笑)。疲れていたし翌日も早朝から撮影だったから、怖さより眠さが勝ちました〜。

たぶん私は、現実的な恐怖とか、生きている人間のほうが怖いと感じているのかも。例えば、飛行機は未だに慣れません。揺れるたびに緊張するし、毎回もしものときに備えて逃げる動線を考えます。あと突然、料理に出てきて存在感を放つパクチーも怖い(笑)。

つい観てしまう怖い作品は「人間の怖さ」を描いた作品。ドキュメンタリー系も観ます。現実で悲しい出来事が起こったときって、理由がわからないことが多いと思うんですが、作品だとそういう見えにくい一面を知ることができるので興味深いです。あとは歴史も好き。歴史上の人物って、恐ろしい出来事にあったりしますが、過去に本当に起きたことだと思うと、当時の社会的背景や心理について調べたり考えたくなります。

先日、自分を「怖い」と思うこともありました。旅先で素敵なレストランに行って、プロポーズをするカップルを目撃したんです。自然と涙が出てハッピーオーラにパワーをもらいました。そのプロポーズはたまたま私が目撃しただけで、仕事ではない純粋な行動なのですが、「私もこんなふうに観た人の心を動かせるようになりたい」と思ったんです。でも同時に、日本では色々と考えすぎてしまって、そういう気持ちを忘れていなかったかなと疑問が湧いてきて、少し怖くなりました。

何を怖いと感じるかは人それぞれ。でも怖い話は、多くの人が惹かれてしまうから不思議。夏の夜ですし、ひとりでもお友達とでも、答えのない怖い話について想いを巡らせたり、話してみるのも一興かもしれません」

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怖さって十人十色…。美月のホテルでの心霊現象(?)もゾクッとしましたよね。暑い夏の夜こそ、怖い話を語り合ってみるのもアリかも?!

CanCam2025年8月号「言いたいコトはやまやまですが。」より 撮影/中川達也 スタイリスト/川瀬英里奈 ヘア&メイク/MAKI モデル/山下美月(本誌専属) 撮影協力/浜崎真衣 構成/西村真樹 WEB構成/近藤舞緒