背の低い女性であれば、ロングワンピースに着られてしまったり、コーデが幼く見えたりと低身長ならではの悩みを感じたことはありませんか? トレンドのアイテムをいかにバランスよく、スタイルよく着こなすか、そのテクニックこそ小柄な女性のファッションに必要不可欠! そこで今回は、低身長さん向けの服の選び方や着こなしを大特集。スカート、パンツ、ワンピースのアイテム別におすすめコーデを紹介します♡
Contents
あるある!低身長さんのコーデの悩み
(c)Shutterstock.com
1.ボトムスの裾が長い
まずは多くの低身長さんが悩むであろう、ボトムス問題。ウエストはぴったりなのに、裾が長く裾上げをしないと引きずってしまう…という経験。
2.アウターは着られてる感が出てしまう
トレンドに乗ってオーバーサイズのアウターを着てみても、バランスが取れずコートに着られてる感が出てしまう。大人っぽいマキシ丈のアウターが身長に合わないことも悩みのひとつ。
3.ワンピースも形によってスタイルが悪く見える
身長を選ばず着こなせそうなワンピースですが、デザインよってはウエストマーク部分が微妙な位置になってしまい、スタイルが悪く見えてしまうことも。
低身長向けブランドのディレクターに質問!
■服選びや着こなしのコツは?
「パンツ選びの際は、自分の股下を把握して、どのくらいまでの丈なら切らずに履けるのかを知ることが大事。ワイドなパンツはウエストとヒップが程よくフィットするものを選ぶのもポイント。お尻の下や脇腹あたりに余裕があるものはシルエットがきれいに見えないので、ダボっと見えない程度の、適度なゆとりがあるものにしたり、試着した際に、横と後ろから見たシルエットを確認するのをおすすめします」
「トップスは、強すぎる色ではなく、ベージュやホワイトなどの軽やかな色を持ってくると洋服に負けてる感が弱まります。ネットでお買い物をするときは、身長の近い着用モデルさんを参考にするのもコツ」
1.トップスとボトムスは「3:7」くらいのバランスで着る
「小柄だとトップスの着丈が長くなりがちなので、ボトムスにインしない場合、トップスとボトムスの割合が6:4など、アンバランスになることも。トップスの割合が多いと、より小柄が強調されるうえに、脚も短く見えてしまいます。3:7の割合なら、全身がスラッと見え、脚長効果も期待できます」
2.首・手首・足首の「3首」のうち1か所は出す
「首、手首、足首は人の体の中でもっとも細いパーツなので、その部分を見せることで細見え効果も期待できます。小柄さんの場合、どれか一つを出すようにするだけで、洋服に着られている感じが阻止できたり、シルエットがスッキリ見えます」
3.パステルカラーはワントーンコーデで大人っぽく
「子どもっぽく見えがちなパステルカラーは、全身の色を統一したワントーンコーデで着ると大人っぽくなります」
4.プリーツやIラインなど、縦を強調するデザインを味方にする
「できるだけ縦見えするデザインを取り入れるようにすると良いですよ。例えばスカートはプリーツなしよりプリーツありのほうがおすすめ。さらに、裾が広がったAラインより、すとんとしたIラインのほうが縦見えします」
教えてくれたのは…COHINAディレクター・田中絢子さん
1994年神奈川県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。Google Japanに新卒入社し、広告事業に従事する。2018年1月、身長155cm以下の小柄女性のためのアパレルブランドCOHINA(コヒナ)を共同創業。
▶︎COHINA 公式サイト
https://cohina.net/
▶︎YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC7DMI-95XzIChdKWAOVavBg/
低身長コーデにおすすめなアイテム
1.クロップド丈トップス
流行りのクロップド丈なら、無条件にスタイルUP! ゆるっとパンツも、クロップド丈のVネックカーデ合わせなら上半身に抜け感が出てもたつかない。
2.スリット入りスカート
深いスリットからのぞく脚が、縦ラインを強調&女性らしさを際立たせるポイントに♡ ゆるっとしたトップスを合わせても直線的なカッティングが効いたスカートなら自然とスタイルUP!
3.ビスチェ
上半身をコンパクトに見せてくれるビスチェを頼りに。もたつきがちなレイヤードも、フィット感のあるビスチェなら意外と簡単。Tシャツやシャツ合わせで今っぽモードに。
スタイルよく見せられる低身長コーデのポイント
- トップスとボトムスは「3:7」くらいのバランスで
- 「3首(首・手首・足首)」のどこかを出してすっきり見せる
- プリーツやIラインなど縦を強調するデザインが味方
- ビスチェやキャップで視線を高く誘導するのもおすすめ
【スカート】を合わせる低身長さん向けファッション
【1】ゆるスエットとミニスカのガーリーカジュアル
ゆるトップス×ミニも低身長さんにおすすめのバランス。カジュアルなスエット×ミニは、メタリックな足元合わせでキャッチーさをプラス。オーバーサイズのスエットはツイードミニで女っぷりを上げるとスタイルよく着こなせます。メタリックブーツとラメタイツの組み合わせで、キラッと目を引くルックに。
【2】Y2K風ニーハイブーツでスタイルアップ
白アウター×黒レザーミニのモノトーンに鮮やかグリーンの差し色を効かせて。靴は秋冬ならではのニーハイブーツともこもこバケハで、今っぽいY2Kコーデを満喫。懐かしさが今っぽい、平成リバイバルなミニスタイリングはかわいさもトレンド感も抜群です。
【3】オーバーサイズジャケットでコーデがこなれる
カジュアルな印象のGジャン×ミニはシアータイツで色気をオン! 王道なスポーツMIXスタイルをスカートやシアータイツでニュアンスチェンジすることで大人なムードが演出できます。ブラックでまとめた足元で全体を引き締めきれいめに。
【4】ほっこりニットはクロップド丈ですっきり見せて
王道のロゴニットはクロップド丈のフーディで今っぽくアプデ。インパクトのあるブランドロゴも、キャメル×白のまろやかな色合わせなら大人っぽく着られます。インナーに繊細なレーストップスを合わせれば、カジュアルすぎないガーリーなかわいさに。
【5】ジャケットのベルトマークで品とスタイルアップを両立
すっきり見えるIラインスカートとメリハリがUPするジャケットのウエストマークが低身長さん向け。1本のベルトが女っぽさと洒落感を一層引き立てるジャケットコーデにレースのティアードスカートを合わせて甘辛に。秋冬コーデを軽やかに魅せてくれるシアーブラウスの抜け感もポイント。
【6】チェックスカートとボウタイで旬のクラシカルに
ボリューミーなボウタイでエッジをきかせたモード顔のシャツで、クラシカルな白黒コーデを新鮮な装いに。千鳥格子のパンツにすっきりとINしたら細いベルトでウエスト位置を高めにマーク。揺れるピアスや赤めのリップで女らしさをキープするとネオクラシカルに決まります。
【7】ロングスカートにトップスをインしてすっきりと
かっちりテーラードジャケットはロゴTとキャップでカジュアルダウン。ボトムにはチノ素材のスカートを合わせて、トラッドムードが漂う旬の着こなしを完成させて。足元はリボンパンプスでほんのり甘く。クラシックなカラーを落ち着いたベージュで挟むと大人っぽい抜け感もプラスできます。
【8】ビスチェレイヤードでおしゃれにスタイルよく見せる
目を引く華やかなビスチェもすらっと美人なライン見せで大人顔に。ベーシックな黒のノースリニットと重ねたら、コルセット風のリボンスカートで美スタイルを叶えて。さらっと羽織れる薄手のカーディガンもポイント。
【9】ミニスカ×ショートアウターでトレンドをコンパクトに
キャッチーなミニスカートにノースリのリブニットを合わせて大人っぽガーリーに。ヴィンテージライクなダメージ加工と台形ミニで茶目っ気のある肌見せコーデが完成します。キャメルやブラウンの小物でさりげなくおしゃれ感度の高さも発揮。
【10】ゆるニットは前だけインでバランスよく
ひと目で釘付けになるツヤツヤボルドーが、秋らしくてドラマティックなミニスカコーデ。タイトめなシルエットが脚をキレイに見せてくれるのも◎。シアーニットやかわいげ小物でゆる~くハズすと、ちょうどいい色っぽさもアピールできます。靴下+ハイカットスニーカーの合わせも今年っぽい!
【11】ガーリーなミニスカコーデにジャケットで品をプラス
スエードレザーのピンクスカートにチュール付きのトップスをプラス。アウターはミニスカがジャケットにすっぽり覆われるくらいのバランスが今っぽくてちょうどいい。靴下+ローファーの新鮮な合わせもコーデを締めるポイントに。
【12】アシメニットの肌見せでロングスカートコーデを抜けよく
変化球なネックラインからのぞく鎖骨が女っぽい旬顔リブニット。印象的な赤やボディラインがきれいに見えるフォルムも相まって、色っぽさが急上昇! とはいえ品はキープしたいから、キャメルスカートときれいめローファーでグッドガールに着こなすのが正解。
【13】ノースリニットとタイトスカートですっきりIライン
パテントレザーのスカートでブラウングラデをキレよく美人に! 光沢感強めのスカートと落ち着いたブラウンニットは相性抜群。スリットからロングブーツをのぞかせる旬バランスも鮮度を高める秘訣です。
【14】エレガントな首巻きスカーフで視線を高く誘導
赤のノースリニットにベージュのバルーンスカートをプラス。ドット柄スカーフや黒小物を締め色に加えてメリハリよく着こなしたら、サングラス効果のあるクリアレンズサングラスで知的さもON。バレエコアなパンプスもパリシックで今っぽさ◎。
【パンツ】でスタイルアップする着こなし方
【1】ゆるニットはパンツインしてメリハリを演出
秋らしいマスタードイエローとクリアな白ロゴがかわいいニットコーデ。大きめのメンズサイズだからこそ、ほんのりゆるいネックの開き具合や華奢見えを狙えるドロップショルダー、あざとかわいい萌え袖が自然に叶う。ボトムはブラウンのパンツで配色を引き締めてヒールブーツでスタイルアップを。
【2】ワイドなラインパンツで下半身カバー&脚長見え
カジュアルなトラックパンツをオフショルニットで女っぽく! 女性らしいボディラインが出るぴたっとしたリブニットなら、ラフさの中にさりげない色っぽさもアピールできます。足元は抜け感のあるサンダル合わせですっきりまとめて。朝晩は軽い羽織りもマストです。
【3】コンパクトな赤ニット×パールデニムで今どきレトロに
低身長さんのデニムコーデには短丈カーデが活躍! こっくりとした真っ赤なケーブル編みカーデに、パールがあしらわれたフェミニンなデニムを合わせて、上品レトロなカジュアルコーデを楽しんで。スエードのフラットパンプスやバッグはブラウンが相性◎。
【4】ゆるジャケットとショーパンで今っぽ可愛いワントーン
カジュアルになりがちなレザージャケットは×ショートボトムでバランスよくまとめるのがおすすめ。立体感のあるトップスや脚見せでワントーンコーデに奥行きを出したら、ブーツも同色を選んで感度の高いワントーンコーデを楽しんで。
【5】ツヤ感のあるベロアトップスで大人のデニムスタイルに
ブルーのベロアカットソーを主役にいつものデニムコーデを旬顔に。一見ベーシックなカットソーは、グレイッシュなブルーやベロア素材、バックオープンデザインなど、着るとサマになる仕掛けがいっぱい。あれこれ盛らずとも、デニムとのワン・ツーコーデで絵になります。靴はグレー系のパテントで艶っとした女っぽさを演出。
【6】金ボタンの紺ブレザーでカジュアルコーデをプレッピーに
アメリカンプレッピーな金ボタンの紺ブレザーをはおれば、アイビーな知性と品格を感じる大人カジュアルが完成。トラッドなシルエットに、裏地の淡いブルーとレッドのさりげないストライプデザインがとってもキュート。ウエストにINしたロゴTシャツとシンプルなデニム合わせで、洗練された印象に。
【7】ショートジャケットとワイドパンツで上品オフィスカジュアル
モードな洒落感が漂う半袖ジャケットは気温高めの通勤コーデにおすすめ。きちんと感重視な日のジャケット×パンツコーデに取り入れると鮮度もアップ! 締め色で統一したバンブーハンドルの日傘やバーサンダルでレディにまとめて。
【8】シンプルなワイドパンツでブラウスを引き立てる
ハイウエストのベージュパンツに、くしゅっと感がかわいいシャーリングブラウスを合わせてバランスよく。落ち着いた色味でまとめたパンツコーデは華やかなスカーフをヘアアクセにする遊びゴコロがポイント! キャメルのローファーパンプスでアクセントを効かせればワンランク上のオフィカジコーデが楽しめます。
【9】ハイウエストパンツでさりげなくスタイルアップ
今っぽいセミワイドパンツ×タンクの黒コーデにボーダーカーデをプラス。オフィカジコーデを適度に盛り上げるボーダー柄で、映えるモノトーンコーデが完成します。バッグはグリーンを選んで爽やかムード&締め色に。
【10】コンパクトなビスチェ×デニムで大人スイートに
ブルーデニムに白のツイードトップスを合わせて大人スイートなカジュアルコーデに。さらっとはおったジャケットでマニッシュな表情をプラスしたら、足元はリボンパンプスで一歩先ゆく甘さを実現。バッグは季節感のあるラフィア素材で抜け感もばっちり!
【11】ボリュームブラウスはパンツインで好バランスに
ロマブラウス×ハンサムなワイドパンツでメリハリをつけて、鉄板オフィカジコーデを今っぽく。ボリュームフリルで華やかさもアピールしつつ、ラベンダーパープルのパンプスで配色は爽やかに。パンプスは美シルエットと程よいラフさを両立する3cmヒールが推し。仕上げはグレージュのハーフムーンショルダーでコーデをまろやかにまとめて。
【12】ラフなカーゴとオフショルブラウスの組み合わせが新鮮
ミントカラーのオフショルブラウスは、スポーティなシャカシャカ素材を選んでヘルシーに。パラシュートパンツでカジュアルさを、華奢ストラップのサンダルで大人っぽい上品さも手に入り、絶妙なバランスに仕上がります。ラフなパンツスタイルには、ドレス感のあるマイクロミニバッグ合わせが正解。
【13】サテンやシアーの素材感でフェミニンに
チュールの透けトップスやサテンパンツのセンシュアルさに、ギャザービスチェで甘モードなアクセントをプラス。面積狭めでもインパクト大なキャミビスチェは脚長効果もトレンド感も期待できます。
【14】ハイウエストパンツ×トップスインでスタイルよく
2枚重ねのアシメな襟や、フロントとカフスのプリーツなど、さりげないディテールで差がつくブラウスは映え度満点! ウエストコンシャスなパンツ合わせでさらに視線を上に集中させてスタイルアップも狙いましょう。
【15】ラインボトムで旬なスポーティ要素をプラス
透け感のある白と花モチーフで清楚な甘さが手に入るブラウスはパンツにINして大人めに。スポーティなラインパンツを合わせることでブラウスの甘さを中和し、微糖なバランスに仕上がります。
【ワンピース】をよりおしゃれに着こなすなら
【1】ミニワンピとロングブーツのガーリーファッション
シックな小花柄のミニワンピにロングブーツ合わせが今っぽさ満点! ギャザーを入れたクラシカルなパフスリーブやティアードフリルなど、1枚でガーリー度高まるシルエットがかわいすぎる。ジャストウエストの切り替えや膝が見えるスカート丈でスタイルアップも◎。
【2】低身長さんは細かめの柄ワンピースががおすすめ
上品な小花柄ワンピにあえてジャケットをがばっとはおって、無造作なイイオンナ感を演出。ストンと落ちるベーシックな型の黒レザーは、アクセントになりつつ飽きの来ない格子柄の刺しゅうも◎。Tストラップのパンプス合わせでほんのりクラシカルを意識すると品よく大人に決まります。
【3】アクセントの肩巻きカーディガンで全身スタイルアップ
ストンとした細身シルエットのワンピで、ストレスフリーなジャージー素材でもしっかりときれい見え♡ ブルーのカーデとシルバーのバッグを添えて、シンプルなワンピコーデを大人っぽく着こなして。
【4】黒シャツワンピと上品なレザー小物でシックに
ブラックのワンピースにあえてのローファーでラフさをプラス。足もとにこなれ感を意識するだけで、上品ながらどこかエフォートレスな印象に。ローファーはこっくり深みのあるブラウンカラーがエレガントムードを醸してくれる。
【5】ベルトや柄バッグで黒ワンピースを辛口に
何色にも染まらないブラックドレスはカジュアルなベルト使いでスタイルアップ。存在感たっぷりのゼブラ柄ショルダーバッグとシルバーリングをキリリと効かせて辛口に。
【6】ウエスト切り替えのデザインで脚長見えが叶う
清楚なシャツワンピは、あたたかみのあるクリーミィイエローで親しみやすさ&かわいさがアップ。胸下切り替えとシュッと細身のシルエットが美人見えも叶えます。今の時季ならふわふわの白カーデをはおって、ぬくもり感をプラスして。
【7】ミニワンピをベーシックカラーでまとめて大人っぽく
マニッシュなネイビーのストライプジャケットは、まろやかなグレータートルとミニ丈ワンピで女のコらしく。ワンピとブーツをレザーでそろえれば、キレの良さはしっかりキープ。ゴールドのバッグをアクセ代わりに、モノトーンコーデにアクセントを取り入れて。
【8】エクリュとベージュの大人可愛いワンピースコーデ
シンプルなニットワンピは、×細ベルトで今季らしくアップデート。深めVネック&絶妙なひざ上丈でスタイルUPもばっちりです。ワントーンの引き算コーデには、ふわもこのバケハで顔周りを盛るのがおすすめ。トラッドな乗馬ブーツで品のよさもプラスできます。
【9】小花柄ワンピときれいめ小物でお呼ばれ仕様に
小柄さんには顔まわりがすっきり見えるVネックワンピースもおすすめ。かわいらしい小花柄をベロアと深いグリーンでクラシカルに仕上げたワンピは、シンプルな小物合わせで大人に着るのがポイントです。ゴールドの小物でエッジを効かせて華やかに印象づけて。
低身長でも簡単!トレンドコーデの着こなし術
低身長だから好きな服装ができない、コーデのバランスがつかめない、そんな悩みを抱えている方は、今回ご紹介したトップスとボトムの割合や、ワンピースのシルエットなど、選ぶアイテムや着こなし方を要マスター。ちょっとした意識と工夫でおしゃれもスタイルアップも叶うので、難しい!と決めつけず、手持ちの服でトライしてみて下さいね。