美月の“if もしも”をのぞいてみたら…
幸せのカタチは人それぞれだけど、
誰かの心を動かしたり、笑顔にすることが
いちばん「幸せ」に近いんじゃないかな
山下美月の幸福論
私の人生は、ほぼ100%仕事です。よくも悪くも仕事以外では悩まないのですが、仕事については常に悩んでいます。だから仕事って楽しい? つらい? と聞かれたら「楽しい50…つらい50」。でも私にとって、つらい=不幸ではなくて。自分の人生を捧げて仕事と向き合いたいと考えているし、つらいときは成長していると置き換えることもできる。だから今つらいのは、自分の未来のためと考えています。
今、私の元気の源は「推し」です。キャラクターの推しがたくさんいるし、数年前から推させていただいている女性芸人さんもいて。先日ライブに行って、その方が「世の中にいくら冷笑されても、最終的にぶち上がったもん勝ちなので、楽しんでいきましょう」というようなことをおっしゃったんです。その言葉に、いろんな感情が込み上げてきて、号泣しました。いつも何か刺激を受けたときに、その気持ちをスマホに記録しておくんですが、その日はスマホを持つ手が止まらなくて、後に読み返したら、1万字くらいの長さがあって自分でもびっくりしました(笑)。大人になってから、推しができるなんて思ってなかったので、推しの言葉に人生を支えてもらえたり、毎日写真を見てモチベーションを上げたり、推しの幸せを全力で願うことが日々の生きがい。時に人生観まで変えてくれる「推し」がいることは、幸せのひとつなんだと思いました。
じゃあ幸せの反対ってなんだろう。私はネガティブな感情も知らないと、人を幸せにできないと思うタイプなのでネガティブ=不幸ではなくて。それより、何も感情が湧かなくなったときのほうが心配。私も過去にそういう経験があったけれど、今思うと、自分で解決するよりも、誰かに助けてもらうほうがいいのかな。友達や家族に「ちょっとやばい」とSOSを出したり、相手が見つからないときは「推し」を見つけるでもいいと思います。1か月後に推しのライブがあると思ったら、希望を持てると思うから。
幸せのカタチは人それぞれだとは思いますが、私にとって幸せとは、人に心を動かされることがいちばん近いのかなと思っています。だから「お金で幸せを買えますか?」と聞かれたら「買えない」とは言えない。例えば「100万円あげます」と言われたら「くれるの? うれしい!」って多くの人は思うはずだから。でもお金よりも、もっと人の心を動かせることが世の中にはある。私がこの仕事をしているのは、そう思っているからなのかもしれません。少しでも多くの人の心を動かせるような仕事をすることが、私の人生の意味なのだと思います。
これから自分の幸せのためにしていきたいのは、自分を許せるようになること。厳しくあることもいいと思うけれど、それ以上に自分を愛して許せる人間のほうが、人から愛されるはず。なのでこれからは「許せる生き方」を学んでいきたいです。
元気の源や幸せのカタチについて語ってくれた美月。美月を見習って、生きがいを見つけて毎日をもっと輝かせたり、自分のことも愛していきたいですね。
撮影/北浦敦子 ヘア&メイク/猪股真衣子(TRON) スタイリスト/たなべさおり モデル/山下美月(本誌専属) 撮影協力/浜崎真衣、橘 綾花、高橋美咲 構成/西村真樹 WEB構成/久保 葵



