155cm以下専用ブランド「COHINA」ディレクターが語る♡小柄女子の服選び&コーデのコツ

思っているより丈が長い。流行のロングスカートがなかなか履けない。服に着られている感が出る……。
そんな、服に対して切実な悩みが尽きない小柄な女性たち。今回は、そうした小柄のよくある洋服選びに関する“あるある”なお悩みとともに、その解決策をご紹介。

身長155cm以下の小柄な女性のためのアパレルブランド「COHINA(コヒナ)」を立ち上げた田中絢子さんに、小柄女性ならではのファッション悩みや解決策、小柄女性の服選びのコツやコーデ術をうかがいました!

■小柄女性の洋服選びに関するよくある悩み

―田中さんはご自身も小柄ということから、日頃のファッションの悩みをもとにCOHINAを立ち上げられたそうですね。小柄女性が洋服を選ぶときのよくある悩みを、ご自身の経験から教えてください。

「ボトムスはとにかく裾が長いこと。マキシスカートなんて、長くて踏んで転んだりするので、小柄女性は大変。かといって裾を切って短くすると、着たかった形ではなくなってしまいますし。モデルさんの着用画像と仕上がりが別物すぎて、自分で笑ってしまうほど。

アウターは着丈、身幅、肩幅、腕の長さが合わず『着られている』感満載になりますし、トップスも基本、着丈が長いので、ボトムスにインしないとバランスが悪くなります。ファッションの幅が狭まるようで悲しいです。

ワンピースは、ウエストマーク位置が腰あたりにきてしまい、スタイルが悪く見えてしまいます」

■COHINAではどんな風にお悩みが解決されている?

―それらの悩みに対応したCOHINAでの工夫を教えてください。

「ボトムスは股下の長さはそのままに、ウエストとヒップのサイズ展開を多めに出しています。デニムはshort丈とregular丈を用意しており、股下に合わせて丈を切らなくても履けるので、はき方の幅も広がります。

トップスは他ブランドに比べて、小柄さんに合わせたショート丈を多めにしています。そのため、アウトしてもバランスが崩れません。

ワンピースのウエストマーク位置は胸下辺りにくるよう、調整しています」

COHINAでは、その他、こんな工夫もしているそうです。

 

高見え・脚長に見えるボトムス

「小柄の方が大きな柄の服を着ると、服に負けてしまうといわれますが、COHINAでは小柄な方でも負けずに着られて、おしゃれな小花柄を用意しています。
またボトムスのタック量を増やしてはきやすくしたり、消えないセンタープレスをつけたデザインにしたりして、高見え、脚長効果を演出。ただサイズが小さいだけじゃなくて、デザインそのものが小柄さん向けなんです」

■失敗しない服選びのコツ

小柄かどうかにかかわらず、誰しも、どんなときも自信を持ってファッションを選びたいものですよね。そこで田中さんに、ファッション選び全般のコツを伺いました。

――小柄女性が一般の洋服ブランドの中でファッションを選ぶ際に、どのような点に気をつけて選ぶといいでしょうか。失敗しないコツを教えてください。

「パンツ選びの際は自分の股下を把握して、どのくらいまでの丈なら切らずに履けるのか知ることが大事だと思います。ワイドめなパンツはウエストとヒップのフィット感で選ぶのもポイント。お尻の下や脇腹あたりが余りすぎるものはシルエットが綺麗に見えないので、ダボっと見えない程度の、適度な余り具合のものにしたり、着たときに横、後ろから見たシルエットを確認したりするのをおすすめします」

トップスの色は軽やかに!

 

「トップスは、強すぎる色ではなく、ベージュやホワイトなどの軽やかな色を持ってくると洋服に負けてる感が弱まりますよ。ネットでお買い物をするときは、身長の近い着用モデルさんを参考にするのもコツです」

■小柄女性が魅力的に見えるコーデ術

自分に合う洋服選びをマスターするのと同時に、コーデも楽しみたいですよね。田中さんにコーデ術をアドバイスいただきました!

―小柄女性が魅力的に見えるコーデ術を教えてください。

1.トップスとボトムスは「3:7」くらいのバランスで着る

「3:7」のバランスがおすすめ!

「小柄だとトップスの着丈が長くなりがちなので、ボトムスにインしないとトップスとボトムスの割合が『6:4』などになってしまうことも。トップスの割合が多いと、より小柄が強調されてしまう上に、脚も短く見えてしまいます。3:7の割合ならスラッと見え、脚長効果も期待できますよ」

2.首・手首・足首の「3首」のどれかひとつは出す

「首、手首、足首は人の身体の中でもっとも細いので、できるだけ出すことで細見えするといわれますよね。小柄さんの場合、着られている感まで出てしまうので、どれか一つは出すようにすると、スッキリと見え、着られている感もなくなります」

 

3.パステルカラーはワントーンコーデで大人っぽく

パステルカラーはワントーンで統一

「子どもっぽく見えがちなパステルカラー。全身の色を統一したワントーンコーデで着ると大人っぽくなります」

4.プリーツやIラインなど、縦を強調するデザインを味方にする

プリーツ×Iラインで縦ラインを強調

「できるだけ縦見えするデザインを取り入れるようにすると良いですよ。例えばスカートはプリーツなしよりプリーツありのほうが、裾が広がったAラインよりすとんと見えるIラインのほうが、縦見えします」

これ以外にも、田中さんは自身のYouTubeチャンネルでたくさんの小柄コーデを紹介しています。気になるかたはぜひチェックして、毎日のファッションを楽しむヒントにしてみて♡(西村朝子)

 

田中絢子(たなかあやこ)さん
COHINA共同創業者、ディレクター
1994年神奈川県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。Google Japanに新卒入社し、広告事業に従事する。2018年1月、身長155cm以下の小柄女性のためのアパレルブランドCOHINA(コヒナ)を共同創業。2020年11月現在、COHINA Instagramフォロワーは15万人。2020年9月には東京ガールズコレクションに出場。

▶︎COHINA 公式サイト
https://cohina.net/

▶︎YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC7DMI-95XzIChdKWAOVavBg/