自分に興味なさそうな人にほど惹かれるのはなんで?心理学的には…

自分に興味なさそうな人にほど惹かれるのはなんで?心理学的には…


女性

人間心理は複雑なもの。自分のことを好きになってくれる相手を好きになれたらラクなのに、人って不思議と自分に興味がない人ほど惹かれてしまいがちですよね。この心理は一体どこから生まれてくるのでしょう……?

そこで今回は、「自分に興味なさそうな人に惹かれるのはなぜなのか」をご紹介いたします。

■親密になることへの怖れがある

誰かから好意をもたれるとうれしい反面、相手が思っているほど自分は魅力的ではないと感じることってありませんか? そのように、相手の好意を受け取れないと、自分に興味なさそうな人に惹かれてしまいやすくなる心理を親密感への恐れと言います。

相手から認めてもらえばもらうほど、心が落ち着かなくなってしまうため、自分に興味がない人を選ぶことで安心させたくなるのです。

 

■自己肯定感が低いゆえの好意

心理学において自己肯定感とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情や自らの価値や存在意義を肯定できる感情のことを指します。つまり、自分自身がここにいてもいいんだという、自分が自分に与える価値のことです。この自己肯定感が低いと、相手がいくら好意を持ってくれていても信じられず、何か裏があるのではないかと疑って怖くなってしまうのです。

自分に魅力があるということを自分自身が信じられていないため、自分に対して関心が低い人を好きになることで、感情のバランスをとろうとするのです。

 

■手に入らなそうだから価値を高いと感じる

自分のことを好きになってくれる人は、確かに嬉しいし有難いですよね。でも、同時に手に入りやすい相手ともとらえることができるため、あまり価値が高くないと感じることも少なくありません。

でも、自分に興味がない相手に対しては、価値が高いと錯覚してしまい俄然、燃え上がってしまうのです。これを心理学では希少性の法則と言います。米国の心理学者ブレムが行った心理実験によると、手に入らないもののほうが評価が高まるという結果が出ています。

自分に関心がない=手に入りにくい=希少価値が高いと感じてしまうため、惹かれてしまいがちなのです。

 

■期待のプレッシャーを感じない

期待されるとそれに応えたくなるのが人情ですよね。でも、過度な期待はプレッシャーとなり、心をむしばんでしまいます。そして、期待を強く感じる対象から自分を守ろうとしてしまいます。これを心理学では防衛機制と言います。

好意を持たれるというのは、すなわち期待によるプレッシャーとも言い換えることができます。自分に関心がない相手なら、そんな期待の重圧がかかることもないため、恋するうえで気が楽なのです。

 

自分に関心がない異性を好きになると、思った以上に苦労をします。まずはあなた自身の存在を認知してもらい、次に親しくなるというプロセスを踏んで相手に興味を持ってもらい、その上で好意を抱いてもらうという労力が必要だからです。これが、あなたのことを最初から好きな異性であれば、これらの労力は一切不要。あなたが受け入れるか否かという一点のみです。ときには、自分の周りにも目を光らせ、あなたに思いを寄せる人を見つけてみるのもいいかもしれませんね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。

 

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