自分に興味なさそうな人にほど惹かれるのはなんで?心理学的には…
人間心理は複雑なもの。自分のことを好きになってくれる相手を好きになれたらラクなのに、不思議と自分に興味がない人ほど惹かれてしまう…なんてことありませんか? この心理は一体どこから生まれてくるのでしょうか。そこで今回は、自分に興味ない人を好きになる心理や、挽回するためにできることをご紹介します!
Contents
自分に興味がない人に惹かれた経験はある?
Q.自分に興味がない人に惹かれた経験はありますか?
ある 43%
ない 57%
ないという人が多少多い結果となりましたが、4割ほどの人が「ある」と回答。では、どうして自分に興味がなさそうな人に惹かれるのか、本音を聞いてきました!
経験アリ派の意見
1.自分のことを知ってほしい
- 「知ってほしい気持ちが強いから」(26歳・男性)
- 「自分を理解してほしい」(20歳・男性)
2.アプローチしがいがある
- 「印象は変わるから」(24歳・女性)
- 「好かれるように頑張る」(22歳・男性)
- 「アピールし続けたらいつか気になってくれるかもしれないから」(29歳・男性)
- 「燃える」(21歳・男性)
3.追いかけたい派だから
- 「追われるより追いたい」(22歳・男性)
- 「追いかけたい」(28歳・女性)
4.タイプだから
- 「外見がタイプだったので、自分に興味がなさそうだったけどそれでも良いと思っていたから」(28歳・女性)
- 「とにかく好きになったから」(26歳・男性)
5.グイグイこられるのが苦手だから
- 「蛙化しやすいから」(28歳・女性)
- 「ガツガツした人が苦手」(28歳・女性)
追いかけたい派の人や、ガツガツ来られるのが苦手な人の意見が目立ちました。また、アプローチしがいがあるなんて肉食な声も!
経験ナシ派の意見
1.確実な恋愛をしたい
- 「その時間が無駄だから」(26歳・男性)
- 「興味がありそうな人に気持ちを方向転換したい」(25歳・男性)
2.気持ちがしんどい
- 「興味がない人にアタックし続けられるほどの気持ちが続かない」(21歳・女性)
- 「辛い思いをしたくない」(28歳・女性)
3.自信がないから
- 「自信がない」(21歳・女性)
- 「勇気がない」(29歳・女性)
- 「相手の気持ちを考えると申し訳ない」(22歳・男性)
ずっと追いかけているより、脈ありサインが見える人と恋愛を進めたい派が集まりました。自分のことを好きそうな人にアタックしたほうが、成功率は上がりそうですよね! それだと刺激が足りない…なんて人は、自分に興味がない人のほうが惹かれるのかも。
自分に興味なさそうな人にほど惹かれるのはどうして?
自分に興味なさそうな人に惹かれるのはなぜなのか。認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.親密になることへの怖れがある
誰かから好意をもたれるとうれしい反面、相手が思っているほど自分は魅力的ではないと感じることってありませんか? そのように、相手の好意を受け取れないと、自分に興味なさそうな人に惹かれてしまいやすくなる心理を親密感への恐れといいます。
相手から認めてもらえばもらうほど、心が落ち着かなくなってしまうため、自分に興味がない人を選ぶことで安心させたくなるのです。
2.自己肯定感が低いゆえの好意
心理学において自己肯定感とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情や自らの価値や存在意義を肯定できる感情のことを指します。つまり、自分自身がここにいてもいいんだという、自分が自分に与える価値のことです。この自己肯定感が低いと、相手がいくら好意を持ってくれていても信じられず、何か裏があるのではないかと疑って怖くなってしまうのです。
自分に魅力があるということを自分自身が信じられていないため、自分に対して関心が低い人を好きになることで、感情のバランスをとろうとするのです。
3.手に入らなそうだから価値を高いと感じる
自分のことを好きになってくれる人は、確かに嬉しいしありがたいですよね。でも、同時に手に入りやすい相手ともとらえることができるため、あまり価値が高くないと感じることも少なくありません。
でも、自分に興味がない相手に対しては、価値が高いと錯覚してしまい俄然、燃え上がってしまうのです。これを心理学では希少性の法則といいます。米国の心理学者ブレムが行った心理実験によると、手に入らないもののほうが評価が高まるという結果が出ています。
自分に関心がない=手に入りにくい=希少価値が高いと感じてしまうため、惹かれてしまいがちなのです。
4.期待のプレッシャーを感じない
期待されるとそれに応えたくなるのが人情ですよね。でも、過度な期待はプレッシャーとなり、心をむしばんでしまいます。そして、期待を強く感じる対象から自分を守ろうとしてしまいます。これを心理学では防衛機制といいます。
好意を持たれるというのは、すなわち期待によるプレッシャーとも言い換えることができます。自分に関心がない相手なら、そんな期待の重圧がかかることもないため、恋するうえで気が楽なのです。
自分に関心がない異性を好きになると、思った以上に苦労をします。まずはあなた自身の存在を認知してもらい、次に親しくなるというプロセスを踏んで相手に興味を持ってもらい、その上で好意を抱いてもらうという労力が必要だからです。これが、あなたのことを最初から好きな異性であれば、これらの労力は一切不要。あなたが受け入れるか否かという一点のみです。ときには、自分の周りにも目を光らせ、あなたに思いを寄せる人を見つけてみるのもいいかもしれませんね。
好きな人が自分に興味がないとわかったらどうする?
Q.好きな人が自分に興味がないとわかったらどうする?
アタックし続ける 33%
諦める 67%
続いて、好きな人が自分に興味がないとわかったらどうするか調査! アタックし続ける派は約3割という結果に。やはり、明らかに興味がないと心が折れてしまうのでしょうか…。
自分に興味がない人を振り向かせるためにしたことは?
1.見た目を磨く
- 「筋肉をつけてモチベーションを高める」(26歳・男性)
- 「自己プロデュース」(24歳・女性)
- 「自分磨き、髪を整え、服装もととのえる」(22歳・男性)
2.コンタクトをとる
- 「話しかける」(回答多数)
- 「連絡する」(回答多数)
- 「何かと近寄る」(24歳・男性)
- 「何か頼み事をその人にお願いする」(29歳・女性)
3.相手のことをリサーチする
- 「好みを知る」(29歳・女性)
- 「相手の好みをリサーチ」(26歳・男性)
4.相手に寄り添う
- 「相手に合わせたり、尽くしたりした」(28歳・女性)
- 「相手の好きなこと関心事に共感する」(27歳・男性)
5.友達に協力を頼む
- 「友達を使って話す作戦」(23歳・女性)
- 「複数でご飯に行く」(29歳・女性)
6.近づきすぎない
- 「とにかく距離感を間違えすぎないこと」(21歳・男性)
- 「駆け引き」(26歳・女性)
積極的に話しかける派もいれば、近づき過ぎない派も。相手の性格に合わせてアタック方法は変えたほうがよさそうですね。
自分に興味ない人を好きにさせる心理テクニック
最後に、自分に興味のない人からもモテるための恋愛テクニックについて、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.すべてをさらけ出さず“謎”の領域を残す
人は目標に向かっている時は緊張感が生まれ、目標が達成されると緊張感が解消されるという性質があります。つまり、未完成のものや謎に魅力を感じてしまうのです。そのため、「私はこういう人です」と全てをさらけ出すと、すぐに飽きられ魅力を感じなくなってしまいます。一方で、わからないことがあると、色々なことを知りたい考えてしまうため、全部を明かさないミステリアスな人は色っぽく感じられるのです。もしもあなたがモテたいなら、どんな生活をしているのか、どんなことを考えているのかなどを自分から語るのは避けましょう。相手に「知りたい」と思わせるのがモテるコツなのです。
2.SNSでのやり取りでは必ず6~30分遅らせる
相手からLINEなどが送られてきたら、すぐに返信しないと申し訳ないという気持ちになりますよね。確かに人間関係のルールとしては、それは正しい考え方かもしれません。しかし、モテる返信の仕方は異なります。コツは“一呼吸”にあります。相手からSNSで連絡が届いたら、即返信をせずに少し時間を置いてみましょう。時間にして6分~30分がベスト。そうすることで、あなたの価値が高まる結果に。すぐに返信をくれる異性よりも、すぐに返信しない異性の方が、やりとりにありがたみが増して希少価値が生まれます。モテる人はそれをLINEで実践しているのです。
3.コミュニケーションの割合は“聞く:話す=7:3”
異性と会話を弾ませるコツは、できるだけ相手にし話をさせることだと言えます。実は、7割相手の話を聞いて3割自分の話をするのが、相手から好印象を持たれる比率。相手の話をしっかり聞けていると「あの人と話していると楽しい」や「また話したい!」と思わせることができるのです。心理学実験によると、話題の面白さは大して関係がなかったのだとか。たとえあなたが口下手なタイプでも、相手に気持ちよく話をさせることができれば、会話は自然と弾みモテるように。会話の黄金比率「聞く:話す=7:3」を意識してみましょう。
4.少し暗い空間でふたりきりになる
モテる人は、異性の本音を引き出すのが上手です。もしもあなたが、相手と本音で会話をしたいなら、できるだけ暗い空間でふたりきりになるようにしましょう。人は暗い場所にいると、普段できないような恥ずかしいことや、心の奥底にある気持ちが表に出てきやすくなるのです。つまり、明るいアミューズメント施設よりも、薄暗いバーのほうが恋愛においてはムードが高まるのと言えます。そのため、夕方から夜にかけてのデートなどを設定できれば、ふたりの会話は自然と弾むはず。カラオケボックスで照明を少し落としてみるのもアリ。異性の本音を引き出し、相手にとって忘れられない存在になれるはず。
【まとめ】
自分に興味がない人を振り向かせるのはかなり大変ですが、自分磨きのチャンスともいえます♡ 迷惑がられない程度に思いを伝えれば、誠実な気持ちは伝わるはずですよ!