浮気、家事育児の負担、家計管理の悩み…「共働き夫婦のリアルな不満」ランキングTOP5

共働き夫婦は収入が増えることが大きなメリットですが、実際にはさまざまな不満を抱えながら生活している人も少なくありません。夫婦それぞれが、いったいどんな悩みやストレスを感じているのかが気になるところ。

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今回は、離婚問題の情報提供メディア「ツナグ離婚弁護士」を運営している株式会社Clamppyが全国約260人の男女を対象に実施したアンケートをもとに、共働き夫婦におけるリアルな不満と、その後の離婚理由について探っていきます。

【夫側】共働きをしていて不満に思うことランキング

【1位】不満はない(34.1%)

「共働きでも特に不満はない」と感じている人が約3割。不満を感じていない人は、お互いの仕事や生活スタイルを理解して、夫婦で家事や育児のバランスが取れているのでしょう。またフルタイムの共働きだと家にいる時間があまりないので、家事は完璧を目指さず妥協できる心の余裕も大切なはず。

【2位】夫婦で共有できる時間が少ない(23.5%)

「休みが合わず夫婦で過ごす時間が少ない」ことは、夫側がより不満に感じやすいみたい。仕事のシフトが違うと、一緒に食事をしたり、ゆっくり会話をする時間がめっきり減ってしまうもの。意識的に時間を作ることが夫婦円満のポイントになるでしょうか。

【3位】家事や育児をやっているのに駄目出しされる(16.7%)

「手伝っているつもりなのに指摘される」といった不満を持つ夫も多いようです。家事や育児はやり方がそれぞれ違うため、価値観を押し付けられるとイヤな気持ちになるもの。妻側はちょっとしたことでも「ありがとう!」と感謝の言葉を伝えることで、不満が減る可能性アリ。

【4位】家計管理のストレス(9.1%)

共働きだと収入が増える代わりに、家計のやりくりに悩む夫もいるようです。どちらが管理するのか、何にどれくらい使うのかを決めるのは意外と大変。お金に関することはとにかく納得いくまで話し合うことが大事ですね。

【5位】私の家事の負担が多い(6.1%)

「家事の負担が自分に偏っている」と感じる夫も一定数いました。妻が夫に頼りきってしまっているパターンですね。対策としては、家事の見える化をして自分のやるべきことを理解させたり、まずは得意なことを分担するなど、お互いが納得できる形を探していきたいものです。

【妻側】共働きをしていて不満に思うことランキング


【1位】私の家事の負担が多い(28.2%)

妻側は「共働きなのに家事の負担が偏っている」と感じる声が最多に。仕事で疲れて帰ってきても家事が待っている…という日々が続くと、不公平感が募って大きなストレスになってしまいます。不満を言葉にして理解してもらうのが改善の近道ですが、中には「気持ちを伝えても変わってくれない」と悩む人もいるはず。

【2位】 私の育児の負担が多い(18.2%)

仕事と育児の両立は想像以上に大変。特に、子どもの世話や学校・保育園関連の対応を一手に引き受けるのは負担が大きく、パートナーにもっと関わってほしいと感じる妻も多いようです。小さなことでも分担して、一緒に子育てしている実感を持ちたいもの…!

【3位】家計管理のストレス(11.0%)

家計の管理は、共働き夫婦にとって意外と悩みの種。忙しい中で収入や支出のバランスを考えたり、貯金計画を立てたりするのは大きな負担になります。家計管理アプリを使って効率化することもひとつの策でしょう。

【4位】夫婦で共有できる時間が少ない(10.5%)

仕事のスケジュールが合わず夫婦の時間が取れないのは寂しいもの。お互いに忙しいと、すれ違いが続いて心の距離ができてしまうことも。少しの時間でも意識的にコミュニケーションを取ることで関係を大切にできるかもしれません。

【5位】きちんと家事や育児をやってくれない(9.1%)

「手伝ってくれても中途半端」「言わないとやってくれない」といった不満を抱える妻もいるようです。家事をやらない夫にイライラする気持ちをぶつけて関係が悪化するパターンも少なくなさそう。長い目で見て根気強く、できることからお願いするのがいいでしょうか。

共働き夫婦が離婚してしまった理由

続いて、共働きをしていて離婚に至ってしまった夫婦に理由を聞いたところ、以下のランキングになりました。

1位:性格の不一致

「共働きではあったが、向こうはかなり収入が低く、そのすべてを自分のお小遣いに使ってしまうようになり揉めました。結婚前と話が違う約束が違う、と言う問題が次々と出てきたので、離婚するなら早いほうがいいと思いわかりました」(女性)

性格や価値観が大きく異なると一緒にいるのが辛くなるもの。中でも金銭感覚のズレを解消できない場合は、離婚に至ってしまうことも多いようです。

2位:愛情の薄れ

「お互い仕事をしていて、出勤、帰宅の時間はバラバラで、二人でいられる時間はほとんどなく、会話もほとんどなし。家事は分担して行っても、文句を言われることはあっても感謝されない。状況が好転することはなく、一緒にいても仕方がないと思うようになりました」(男性)

共働きで生活リズムが合わない場合、コミュニケーションを取るには少し無理をして相手に合わせる必要があるはず。でも、忙しさ故にだんだん会話が減ってきて、関係が悪化して、愛情が薄れて…ついには離婚してしまうケースも。

3位:精神的な暴力(暴言・モラハラなど)

「旦那が仕事のストレスで物を投げつけたり八つ当たりしてくるようになり、ついには私に包丁を突き付けてくるまでになった。毎日旦那の暴力に怯えながら生活していた。私の両親が家に離婚届を持ってきて話し合い、すぐにその場で班を押し、翌日届けを出した」(女性)

相手に暴力を振るわれたら身を守るためにも離婚すべき。仕事をしながら家に帰ればパートナーの暴力に怯える日々では、心休まる暇がなかったのではないでしょうか…。

4位:浮気された

「仕事の関係で(夜勤などで勤務時間がかなりズレていた)一緒にいる時間が少なかった。お互い転職などは考えずに仕事を続けてきたが、相手が職場の人と浮気するようになり離婚することになった」(男性)

夫婦の時間が少なかったことですれ違いが生じ、相手の浮気が発覚したというコメントもみられました。浮気相手が同僚で、仕事を口実にすればバレないと思っていたのでしょうか。

5位:家事の分担で揉めた

「もともとお互いが働いている中で結婚をし、そのまま継続して働いていました。そのことはお互いが望むことではありましたが、やはり一緒に生活となると、どうしても家事などは平等にいきませんでした。帰宅時間の早い私が負担することが多く、少しずつ不満が溜まっていき、緒に暮らす意味に疑問を持ち始めました」(女性)

共働きしていたが私が家事をほとんどしており、妻は何もせず些細な事で喧嘩するようになり一緒に生活していかないと思い離婚した」(男性)

共働きなのに自分の家事負担が大きいことに不満を感じ、一緒にいる意味を感じられなくなってしまった人も。帰宅時間が早いなど、家にいる時間が多い方に家事の負担が偏ることはよくあるもの。でも、分担があまりにも不公平だと「なんで自分ばっかり」と思うのも無理はありません。


共働き夫婦の不満には、家事や育児の負担、夫婦の時間の少なさ、家計管理のストレスといったものがありました。特に「負担の偏り」に関するストレスは男女ともに感じていることが判明。共働きの場合どちらか一方だけが頑張るのではなく、お互いに協力してやるべきことを上手く調整できたら、夫婦のわだかまりを少しは解消できるでしょうか。完璧を目指さず無理のない範囲で、心地よい生活のバランスを見つけられたらいいものですよね。(Mai)

情報提供元/株式会社Clamppy