新型コロナウイルスによる自粛生活も1か月以上経ちました。
この期間、夫婦での時間が増えて幸せを感じている人もいれば、何かとうまくいかなくて落ち込んでいる人もいるかもしれません。
夫婦の関係性はもともと重要なものですが、家で過ごすことが多い今ではさらに大切にしたいと考えている人が多いと思います。今回はそんな自粛生活中の夫婦の関係性について、エン婚活エージェントがパートナーがいる男女222名に調査した結果をご紹介します。
Q. 新型コロナウイルスの影響で、パートナーとの関係に変化はありましたか?
「すごくよくなった」 4.5%
「よくなった」 27.0%
「変わらない」 59.9%
「悪くなった」 6.3%
「すごく悪くなった」 2.3%
新型コロナウイルスの影響によって、パートナーとの関係性が「変わらない」と回答した人は59.9%、「すごく良くなった・良くなった」と回答した人は31.5%という結果になりました。何かとストレスが溜まりがちなこの時期でも、良好な関係を築けている人が意外と多いようです。
一方で、パートナーとの関係性が「すごく悪くなった・悪くなった」と回答した人は、8.6%という結果になりました。
現段階では関係悪化に悩む人の数はそんなに多くないようですが、パートナー間の関係性の悪化は大問題ですよね。現在良好な関係で過ごせている人も、こんな時期だからこそ普段より関係の変化に不安な人が多いかもしれません。
では、実際にどんな形で関係性が悪くなってしまったのでしょうか。
経験から学ぶ! パートナーとの関係性悪化の原因はコレ
先ほどのアンケートで「パートナーとの関係性が悪くなった」と回答した人に対して、その原因を聞いてみました。
■パートナーとの関係性が悪くなった人の要因
1位「価値観が合わないと感じたから」 53.9%
2位「一緒にいる時間が増えたから」 38.5%
2位「スキンシップが減ったから」 38.5%
4位「一緒にいる時間が減ったから」 23.1%
4位「一緒に食事をする回数が減ったから」 23.1%
関係悪化の要因でもっとも多かったのは、「価値観が合わないと感じた」で53.9%となりました。緊急事態だからこそ、価値観のズレはどうしても気になってきてしまうのかもしれませんね。
次いで、「一緒にいる時間が増えたこと」「スキンシップが減ったこと」と回答した人がそれぞれ38.5%となりました。
■どのように関係性が悪くなったのか?
・「コロナの危険性に関する価値観の相違」
・「喧嘩が増えた」
・「相手に対する攻撃が増え、その後会話がなくなった」
・「本音を話せないことが多くなった」
・「価値観のすれ違いで距離を置くことになった」
・「相手がゲームばかりするようになった」
・「危機感の共有ができていない、お互いの仕事上の立場の違いで、対処法の意見の食い違いが露わになった」
一緒にいる時間が増えたことによって、喧嘩が増えたり、すれ違いが増えてしまう傾向が多いようです。また、命にかかわる危険性に対する姿勢の相違は日常ではなかなか気づけませんが、この時期だからこそ見えてきてしまうものですね。
関係が悪化してしまった…今後どうしたい?
パートナーとの関係性が悪くなったと回答した人に対して、現状の率直な気持ちについて調査しました。
■関係悪化後の本音…半数以上が「改善したい」
1位「関係性を改善したい」 53.9%
2位「別居したい」 23.1%
3位「特に何もしない」 15.4%
4位「離婚したい」 7.7%
パートナーとの関係が悪化しても、過半数以上の人は「関係性を改善したい」と望んでいるようです
一時ニュースで「コロナ離婚」という言葉が話題を集めましたが、「離婚したい」と考える人は7.7%と意外と少ないことがわかりました。
■パートナーとの関係修復ために取り組みたいこと
・「一緒にいる時間を増やす」
・「お互いの時間を作る時間帯を決める」
・「相手の気持ちを考えた行動をする」
・「楽しかった時や、共通点を思い出す」
先ほど要因を紹介したときに、一緒の時間が増えたことでのすれ違いや喧嘩が発生してしまったケースもありましたね。
単に、一緒にいる時間を増やすというよりかは、いかにお互いを思いやる時間を増やせるかというところが大切になってきそうです。
とはいえ、これでは漠然としていてイメージが沸きにくいですよね。パートナーと良好に過ごせている人たちを参考に、どうしたらよいのか詳しく見ていきましょう!
パートナーと良好な関係を保つコツは?
パートナーとの関係性が良くなったと回答した人に、その理由とパートナーとの関係性を良くするために工夫していることを聞いてみました。
■パートナーとの関係性が良くなった人の要因
1位「一緒にいる時間が増えたから」 83.3%
2位「一緒に食事をする回数が増えたから」 75.0%
3位「会話が増えたから」 71.7%
4位「家事や育児等で協力することが増えたから」 55.0%
5位「お互いの仕事の理解が深まったから」 21.7%
パートナーと一緒にいる時間が増えたことや食事をする回数、会話が増えた人が多いようです。このことからパートナーの関係性は、コミュニケーションの量が関係することがわかります。
■どのように関係性が良くなったのか?
・「お互いに感謝することが増えた」
・「お互いしんどい・みんなしんどい前提で話せるので、以前よりもお互いや周りを気遣えるようになったと感じる」
・「しっかり話し合う時間が増えた」
・「以前は業務連絡のような会話ばかりだったが、仕事の話や子供の話、将来の話など幅が広がった」
・「笑顔でいることが増えた」
・「危機を共に歩幅を合わせて乗り越えていくことで信頼が深まった」
・「話す時間と一緒に子供と接する時間が増えたことで、相手の考えてることがさらに深まった」
お互いの気持ちをしっかり共有しながら、プラスの感情を積極的に伝えることができると、素敵な関係が築けるようです。
そのためにはどうしたらよいのでしょうか。
■関係性を良くするために工夫していること
・「家事を協力する」
・「小さいことでもねぎらい、感謝を伝える」
・「テレビ電話を毎日すること」
・「助け合いながら毎日を乗り越えていく。午前と午後で仕事、育児を交代している」
・「毎日朝と夜のルーティンのスキンシップを決めている」
・「夫婦でオンライン会議してみたり、自分たちで備えられることを、ひとつずつ「まず一緒にやってみる」にしている」
・「子どもと3人で過ごす時間をきちんと守る、それをベースに1日のスケジュールを決める」
・「体調について質問をしたり、話を聞くときには手を止めて話を聞くようにする」
・「在宅勤務になったことで、できることはできる時にやることができるようになった」
・「疲れている時や気持ちが参っている時には自己申告すること。何事も無理をしない、させないこと」
パートナーとの時間が増えた分、お互いのことを理解して尊重したり、パートナーのことを気遣うようにしている人が多いようです。
ストレスがたまる状況だとつい「どうしてわかってくれないのだろうか」というすれ違いが多く発生してしまいます。疲れているからと相手をないがしろにするのではなく、みんながストレスがたまる状況だからこそお互いの理解が大切なことがよく伝わってきましたね。
今後のパートナーとの過ごし方の参考に是非してみてくださいね!(山口彩楓)