■失笑しているときって、みんな真顔?
当たり前のように使っていた言葉なのに、実際は意味を間違えて覚えていた…という経験、ありませんか?
そういった言葉って、そもそも間違っていること自体、気がつきにくいものですが…。
今回は、そんなややこしい日本語に関するクイズを出題します。コチラ!
「失笑」って、意味を説明できる?
「彼の言動に失笑した」…情景が浮かびますか?
それでは、次のどちらの意味が正しいか、選んでみてください!
1 「こらえ切れず吹き出して笑う」
2 「笑いも出ないくらいあきれる」
決まりましたか?では、答えを確認してみましょう。
■正解は…コチラ!
意味を確認してみましょう。
「失笑」の意味は…
1 「こらえ切れず吹き出して笑う」
でした!
文化庁が発表した、平成23年度の「国語に関する世論調査」では、
本来の意味とされる「こらえ切れず吹き出して笑う」で使う人が27.7%
本来の意味ではない「笑いも出ないくらいあきれる」で使う人が60.4%
という結果が出ています。
確かに、「失笑」という言葉には、空気が冷えているような印象がありますよね。
「愚かな言動のために笑われる。」(『デジタル大辞泉』より引用)という意味の「失笑を買う」という言葉がありますが、「失笑」単体でこういった意味として使うのも誤りです。
「笑いを失う」という字面から、笑いが全くない状況を想像してしまいがちですが、ここでの「失」は「おさえきれずに、うっかり外に出してしまう」という意味合いで使われています。
笑ってはいけないのに、ついつい笑いがもれてしまうことを表した言葉なのですね。(薄井大輔)
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