■「おさめる」の使い方って、こんなにバラバラなんです。
特に漢字は、手書きをする機会が減って、ますます「書けない!」というものが増えたように思います。
もちろん、たいていの場合はひらがなを漢字に変換すれば、「あぁ、そうだった、こんな字だった!」と思い出すので、困ることはそんなにありません。
でも、変換の候補が複数ある言葉を使うときは事情が変わってきます……!
はたして、みなさんは日本語をどこまで使いこなせているでしょうか?
それを確認するために、今回はこんな問題を用意してみました!
「おさめる」って、使い分けられる?
「おさめる」……そういえば、色々な書き方がありますよね?
いちばんよく使うのは、「収める」でしょうか?
あと、「納める」というのもありますよね。
そういえば、「治める」や「修める」というのも……。
みなさんは、これらの「おさめる」の使い分け方、きちんと理解できていますか……?
では、試しに次の問題に挑戦してみてください!
1 国を「おさめる」
2 学業を「おさめる」
3 勝利を「おさめる」
4 税金を「おさめる」
これらの「おさめる」は、全て異なる漢字です!
どの「おさめる」が当てはまるのか、考えてみてくださいね。
■正解は…コチラ!
それでは正解を確認してみましょう。
コチラです!
1 治める
2 修める
3 収める
4 納める
全問正解、出来たでしょうか?
それでは、それぞれの「おさめる」の使い分け方もチェックしていきましょう!
まずは、「収める」からいきましょう。
これは、「ものを一定の範囲の中にきちんと入れる」「よい記録や結果を手に入れる」という意味合いです。
「本棚に本を収める」「成功を収める」「成長記録をビデオに収める」「短編小説に収める」などが例文として挙げられます。
続いて、「納める」。
「収納」という言葉があるように、「収める」と意味が大きく被るところがあり、使い分けは少し難しいです。
ただ、「金品を渡すべき相手に渡す」「おしまいにする」といったときには、こちらの「納める」を使います。
「授業料を納める」「注文の品を納める」「見納める」「仕事納めをする」…そういえば、「納会」も、何か仕事が落ち着いたときに行いますよね。仕事納めの食事会ということです。
「治める」ですが、これは「乱れた状態を安定させる」という意味です。
特に、身体、水の流れ、国や地域の乱れに対して使うことが多いですね。
「痛みを治める」「国を治める」「川の氾濫を治める」といったものが主な例文ですね。
「治療」「統治」「治水」と置き換えると分かりやすいのでは。
「修める」は「学び習う」「行動や心を正しくする」といった意味合いです。
「学問を修める」「身を修める」といったときに使われます。
うーん、やっぱりややこしいですね。
収まりの良い記事になっていると良いのですが。(薄井大輔)
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