■「かわる」がこんなにあるなんて…日本語って、かわってますね。
突然ですが、日本語って難しいですよね。
特に漢字は、手書きをする機会が減って、ますます「書けない!」というものが増えたように思います。
もちろん、たいていの場合はひらがなを漢字に変換すれば、「あぁ、そうだった、こんな字だった!」と思い出すので、困ることはそんなにありません。
でも、変換の候補が複数ある言葉を使うときは事情がかわってきます……!
はたして、みなさんは日本語をどこまで使いこなせているでしょうか?
それを確認するために、今回はこんな問題を用意してみました!
「かわる」って、使い分けられる?
「かわる」……そういえば、色々な書き方がありますよね?
いちばんよく使うのは、「変わる」でしょうか?
あと、「代わる」というのもありますよね。
そういえば、「替わる」や「換わる」というのも……。
みなさんは、これらの「かわる」の使い分け方、きちんと理解できていますか……?
では、試しに次の問題に挑戦してみてください!
1 世代が「かわる」
2 土地がお金に「かわる」
3 責任者が「かわる」
4 色が「かわる」
これらの「かわる」は、全て異なる漢字です!
どの「かわる」が当てはまるのか、考えてみてくださいね。
■正解は…コチラ!
それでは正解を確認してみましょう。
コチラです!
1 替わる
2 換わる
3 代わる
4 変わる
全問正解、出来たでしょうか?
それでは、それぞれの「かわる」の使い分け方もチェックしていきましょう!
まずは「変わる」です。
これは、「前とは違ったものになる。普通と違う」という意味合いのときに使います。
「形が変わる」「状況が変わる」「予定が変わる」「あの人は変わっている」……例文を並べるとイメージが掴みやすいのではないでしょうか。
実は、この記事の冒頭で「事情がかわってきます」という文があったのですが、それもこの「変わる」です。
続いて、「代わる」。
これは、「あるものの役割を他のものがする」という意味合いです。
代理、代用するということですね。
「社長に代わって私があいさつします」「原子力に代わるエネルギー」……と、それぞれ「社長」や「原子力」の仕事を、他のものがするときに使っていますね。
では、「換わる」はどういうときに使うのでしょう。
これは、「交換」という言葉に置き「換える」と分かりやすいです。
「配置が換わる」がよく例文として使われます。
最後に、「替わる」です。
これは、「AをやめてBにする」といった意味合いです。
「世代が替わる」「月が替わる」「役員が替わる」……といったものが例文として挙げられます。
ややこしいのは、「代わる」に「交代」という意味合いもあり、「替わる」と意味が被ってしまっている部分があるということです。
ただ、「替わる」はAをやめてBにした後、Bはもう使わないというニュアンスが強くなります。
「カッターの刃が新しいものに替わる」「畳が替わる」といった時は「替わる」ですね。
もし迷った場合は「かわる」と平仮名で書くのが無難です。
日本語は難しいということを再確認する結果になりましたね……。
この記事でかわった文章がないかも、色々な人がかわるがわる確認しています。(薄井大輔)
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