禁断の恋や衝動買いも…「背徳感」の意味と感じる瞬間5選
あなたは背徳感を感じたことがありますか? 背徳感とは、悪いことをしていると分かっていながら、そのスリルを楽しむような感覚もある、複雑な感情を指します。今回は、背徳感の意味や類語、罪悪感との違いを解説。また、背徳感を感じる瞬間もあわせてお伝えします。
「背徳感」とはどういう意味?
背徳感の背徳とはどんな意味なのでしょうか? 辞書で調べてみました。
はい‐とく【背徳/×悖徳】
道徳にそむくこと。「―行為」「―者」
背徳感とは、道徳に背いてしまっているという後ろめたい気持ちのことを指します。悪いとわかっていることをするスリルにゾクゾクしてしまうという人も。
背徳感の類語は?
背徳感と似た意味の言葉には、どんなものがあるのでしょうか?
罪悪感
ざいあく‐かん【罪悪感】
罪をおかした、悪いことをしたと思う気持ち。「罪悪感に責められる」
似たような意味ですが、罪悪感の場合は、背徳感のようにそれを楽しむようなニュアンスは含まれません。
うしろめたい
うしろ‐めた・い
[形][文]うしろめた・し[ク]《「後ろ目痛し」からという》
1 自分に悪い点があって、気がとがめる。やましい。「親友を裏切ったようで―・い」
2 自分の目が届かず、不安である。心もとない。気がかりだ。
これも罪悪感に近く、申し訳ないという気持ちが強く出ています。
疚しい
やまし・い の解説
[形][文]やま・し[シク]《動詞「や(病)む」の形容詞化》
1 良心がとがめる。後ろめたい。「何も―・いことはしていない」
2 病気であるような気がする。気分が悪い。〈和英語林集成〉
3 不満やあせりを感じる。もどかしい。
後ろめたいと同様に、悪いことをしてしまって自分を責めたくなる気持ちを示しています。
「背徳感」と「罪悪感」の違いは?
悪いことだとわかっているのに何かをしてしまうとき、罪悪感を感じるという人もいるでしょう。背徳感と罪悪感にはどのような違いがあるのでしょうか?
両者は対象に関して違いがあります。背徳感は自分の中だけで後ろめたく感じるのに対し、罪悪感は対象となる相手がいることが多いです。また、背徳感には一種の高揚感が含まれることが多いようですが、罪悪感にはそのような感情は含まれないという点も違いといえます。
背徳感を感じる瞬間
ここからは人がどんなときに背徳感を感じているのか見てみましょう!
1.パートナーに嘘をついたとき
噓は悪いことだとわかっていても、ついつい見栄を張ったり、嫌われたくなくて真実じゃないことを言ってしまうこともありますよね。中には、浮気や秘密のデートなどをしたときに感じる人もいるかもしれません。
2.ダイエット中に高カロリー食品を食べたとき
ダイエットを成功させるためにはカロリー摂取量を抑えることが重要とわかっているけれど、どうしてもケーキやアイスクリーム、ラーメンの誘惑に勝てない! そして「今日だけは自分にご褒美」と言って食べた瞬間に背徳感を感じたことのある人も多いでしょう。
3.ずる休みしたとき
会社や学校など、行かなければならないけれど、時には休みたくなることもありますよね。特に病気などの症状があるわけではなくても、ずる休みをした経験がある人もいるはず! そしてみんなが頑張って働いている日中からお酒を飲んだりしちゃうと、さらに背徳感が増します。
4.禁断の恋をしているとき
恋愛において背徳感を感じる瞬間ナンバーワンが禁断の恋といえます。先生と生徒の恋や不倫など、ダメだとわかっているほど燃え上がってしまうことがありますよね。
5.衝動買いや衝動食いをしたとき
普段はお金の無駄遣いをしないようにと倹約につとめたり、美容のためにと食事管理をしている人が、急にやってしまう衝動買いや衝動食い。あとで後悔することもあるでしょうが、している間はちょっとすっきりしたりもしますよね。
【まとめ】
してはいけないとわかっていると、余計にやりたくなってしまうことってありますよね。誰にも迷惑をかけない程度の背徳感を感じる行動は問題ありませんが、罪悪感を抱くような行動は後悔のもと。背徳感とは上手く付き合っていきたいですね。