1年以上の友人関係→結婚へ♡今どき夫婦の結婚観を深掘り!

JUST Married! -THE 令和婚- 私たちの場合

人生のパートナーを得た働くCanCam世代が相手との出会いや結婚生活を語る連載がCanCam5月号よりスタート! 第2回目の今回も、令和の時代を生きるリアルなふたりから導き出される“幸せのヒント”をお届けします♡

our marriage is…成長を応援し合えるフレンドライク婚

ChiEmiさん(28歳)×上杉圭哉さん(29歳)

Couple’s Profile

ChiEmiさん
ファッションディレクター
ファッションブランド“Knuth Marf”のディレクター。「胸がときめくような新たな自分に出会う。」をコンセプトに、人気商品を数々開発。ファッションに敏感な女子たちから絶大なる支持あり。
上杉圭哉さん

フローリスト“Edā FLOWERS”代表
サラリーマンから起業し、思いが伝わるフローリスト“Edā FLOWERS”をオープン。センスのいい花束に花言葉を添えた演出がおしゃれな人の間でブームに。今年渋谷区にオープンした店舗も盛況。


友人から恋人になれたのは恋の神さまのちょっとしたいたずら!?

ブランドを立ち上げ、精力的に活動するChiEmiさんのパートナーは、生花店をオープンし人々に幸せを届けるフラワーアーティストの上杉圭哉さん。夢を叶え、自分らしく生きるふたりの出会いのきっかけは、仕事の悩みを相談したことだったそう。

保育士からアパレル業界への転職を考えているときに、知り合いに紹介されたのが圭哉でした。そのとき彼はまだサラリーマン。紹介してくださった方はお互いにビジネスでつながりのある方で、真面目にあいさつをして、名刺代わりにInstagramのアカウントを交換したんです。彼は私の興味のある仕事に詳しいと聞いたので、後日私のほうから“仕事の相談をさせてほしい”と連絡し、親身に相談に乗ってもらったことを今でも覚えています」(ChiEmiさん、以下同)

 ちょっとした知り合いだったふたりに友情が芽生えたのは、お互い映画好きだったから。観たい映画についての投稿にコメントが来て、一緒に映画に出かけたのがキッカケだった、と夫の上杉さん。

「趣味が合うねとなって、会社帰りにレイトショーに出かける“映画部”をちょこちょこ開催するようになったんです。ただ、観終わったら終電に駆け込んで即解散なんてこともしばしば(笑)。共通の友達もいたので、最初は気を使わず映画に誘える相手ができてラッキーと思っていました。1年以上そんな感じで仲よくしていて、徐々に仕事だけでなく恋愛相談や人生の悩みなどなんでも話せる友人になっていった気がします。だからこそ、まったく恋の予感はなかったです

 ただの友達から、気になる相手へステップアップ。いったいどんなふうに? と聞いたところChiEmiさんから意外な答えが。

「実はちょっとした勘違いから、急に恋愛に発展したんです。休みに一緒に映画を観ていたとき、ひょんなことで手が触れ合って。お互いが“手を握ろうとした? もしかして相手は自分のことが好き!?”と…(笑)。あれってなんだったの? とちょっと気になって“うちらの関係ってなんだろうね?(笑)”と冗談っぽく聞いたら、彼から“俺も思ってた。今度ゆっくり話そう”と返事が来ました。告白はそれから1週間後。食事に出かけて語り合った後、“結婚を前提につきあってください”なんて言うのでかなりビックリしましたが、うれしい気持ちになってその場でYESの返事をしました。これまで積み上げてきた関係があるので、きっと上手くいくと思えたんです」

試練もちゃんと乗り越えられた!ふたりならどこにだって行ける

小さなハプニングが結んだ縁は、コロナ禍のステイホーム期間で着実に愛へと育ち、順調に同棲へと進んだそう。プロポーズは上杉さんから。ブランド立ち上げを目指し邁進するChiEmiさんをもっと支えたいと決心したんだとか。

「忙しい合間を縫って出かけた旅先の沖縄で“結婚への旅の切符を受け取ってください”とプロポーズしてくれました。私も彼も旅が大好きなので、すごく考えて贈ってくれた言葉だってすぐにわかりました。彼とつきあってから、結婚するならこの人だろうと思っていたので、迷うことはなかったです。圭哉って、今まで会ったどんな人より相手のことを考える人。この人となら、絶対大丈夫だって確信がありました。なのでその場でYESの返事を。それから両家の顔合わせや周りへのあいさつを済ませ、結婚までハッピーかつスムーズにたどり着いたんですが…。その後まさかの悩みが尽きない暗黒期に突入して。1年くらい、本当に一緒になってよかったのかと不安になり、どうすればいいか途方にくれました」

 暗黒期に入った理由は、些細な価値観のズレ、ちょっとした相手への甘えが積み重なっていったから。特に、ChiEmiさんは、どうしても納得できないことがあったそう。

「大きな問題ではないからこそ、モヤモヤが溜まってしまったのかも。彼が最高にいい人なのは充分わかっているから、よりズレが苦しく感じました。お互いの当たり前がぶつかると、あんなにもつらいんですね。でも“花屋をやってみたい”と彼が言い出してから、ガラッと状況が変わったんです。事業を新たに始めるのって、すごく大変なこと。頑張る彼の姿は素直にリスペクトできましたし、目に見えて彼の意識や生活態度が変化したんです。頼りがいも出てきて、正直もう一度恋に落ちました(笑)。私も気持ちを入れ替えるいいきっかけになりましたね。そこからは悩みも消え去り、最高のパートナーとして日々仲よくできています。今思えば、交際期間にああいうすれ違いが起きていたら別れてしまっていたかも…。そうでなくて本当によかった! 夫婦になったからこそ乗り越えていけることもたくさんある。結婚って案外いいものだよって、みんなに伝えたいですね」

 そう明るく話すChiEmiさんの横で、上杉さんが優しくうなずいていました。たまにジョークを飛ばし合いながら話すふたりの息はぴったりで、名コンビといった雰囲気。ですが、最近は忙しくなかなか一緒に家にいる時間が取れないのだとか。

「彼は朝4時から花の仕入れがあって、繁忙期は数時間しか家に帰れないときも。私は展示会や出張も多く、お互い不規則なので時間があるときに手が空いているほうが家事をするスタイルなんです。それでも上手く回るのは、圧倒的な信頼感があるから! ふたりとも家事全般できますし、得意分野もわかっているから今では揉めることもほぼないです。スケジュールさえわかっていれば顔が見えなくても“今、何してるの?”なんて連絡することもあまりないかな。離れていてもお互い頑張っているって心から信じられるので

 最後に結婚していちばんよかったことについて聞いてみると、こんな答えが返ってきました。

ひとりではできなかったことができるようになったこと、ですかね。例えばですが、結婚していなかったら今みたいに働けなかったと思うんです。ひとりで船を運転するのは難しいけれど、ふたりなら舵を取る係と風向きを見る係に役割を分担して、支え合っていける。これからも、成長しながら自分たちが行きたい場所を目指して航海していきたいです。結婚は私たちにとって、より自分たちらしく生きるためのスタートだったと思います」


見返すたびに愛が深まる♡思い出は全部写真に!

\最近は雰囲気が出るオールドデジカメで撮影!/

「友人時代から今のお気に入りフォトはプリントして宝箱にしまってあります」

\結婚式で配ったパンフレットの写真もお気に入り!/

「こちらに使った前撮りの写真は自然体な表情で私たちらしさが♡ 結婚のいい記念になりました」


ふたりの決まり

家事のこと…決まりゼロ。“気づいたらやる”で効率化

「ゴミ出しは彼、私が料理係…というなんとなくの分担はありますが、基本は気づいたほうが行動。考えすぎるとむしろケンカになるのでこうなりました(笑)。決まりがないからこそ、自分の責任として頑張れるんです」

お金のこと…お財布は完全別。生活費はほぼ折半

「家賃や光熱費、食材費などはざっくり割って半々に出しています。食事などに出かけたときは、交互に出してなんとなく平等になるように。貯金のことは互いに干渉しませんが、今後に向けて貯めていこうねとは話しています」

ある休日のタイムスケジュール

休日の過ごし方…時間を合わせて、自分たちらしく

「彼は土日働いている&私もバタバタで24時間一緒にいられる日はあまりなくて…。オフはゆったり買い物や共通の趣味を楽しみます。その代わり、年に数回頑張って予定を合わせて、行きたいところに旅行に出かけるのが私たち流」


CanCamでは連載「JUST Married! -THE 令和婚-」に出演し、結婚にまつわるエピソードを語り尽くしてくださるおふたりを募集しています。詳しくはこちらから!

結婚連載『JUST Married!-THE令和婚-』出演カップル募集♡

CanCam2025年6月号「JUST Married! -THE 令和婚-」より
撮影/花村克彦 ヘア&メイク/サイオチアキ(Lila) 構成/衛藤理絵 WEB構成/深澤 彩