同棲カップルが別れる理由って?きっかけや揉めない切り出し方
同棲というと、好きな人といつでも一緒にいることができて幸せなイメージがありますが、実際に生活を共にするというのは案外難しいもの。そして、別れが来てしまったら手続きなど面倒なことが発生する場合もあります。今回は同棲後に別れてしまう原因や、同棲解消したいときの切り出し方などをまとめました。
Contents
同棲カップルの別れの原因
Q.同棲したあと別れてしまったことはありますか?
ある 98人(55%)
ない 79人(45%)
あると回答したのは半数以上! 僅差ではありますが、同棲の結果別れた男女がやや多いことが判明しました。一緒に住んでからじゃないとわからないこともあるのでしょう。
同棲カップルが別れる原因
半数以上の人が同棲後、別れてしまった経験があると回答しましたが、なぜ別れてしまったのでしょうか? その原因をまとめました。
1.金銭感覚の違い
やはり一緒に生活していくとなると、避けては通れないのがお金の使い方に関する話。同棲前のデートの段階で何となく相手の金銭感覚は把握していたつもりでも、日用品や食費など生活を共にして初めてわかることも多いです。
2.結婚など未来の認識のずれ
同棲するとその先に見えてくるのは結婚、という方も多いと思います。ただ、中には同棲=結婚でない人がいるのも事実。この気持ちのずれが大きくなると、別れの原因になります。同棲前にお互いの気持ちや将来についてよく話し合ったほうが良さそう。
3.マンネリ化・飽きる
一緒に住むことは好きな人と長い時間一緒にいることができて幸せな反面、いることが当たり前になってしまい、マンネリ化の原因にもなりかねません。
4.イヤなところが見えてくる
ずっと一緒にいると、デートや旅行中だけでは見えてこなかったイヤな面にも気づいてしまい、別れの原因になることも。しかし、ある意味それは仕方のないこと。どうしても耐えられない内容かどうか、よく考えられるといいですね。
同棲するとケンカは増える?
続いて、同棲経験のある男女150人にケンカの頻度について聞いてみました。
Q.同棲してからケンカの頻度は増えましたか?
増えた 28%
減った 8%
どちらともいえない 64%
増えたという人も3割程度いますが、あまり増えたと感じていない人が6割以上。ただ、減ったと感じている人は1割未満なので、同棲によってケンカが減ることはあまりないようです。
同棲中のケンカにも使える!円満に仲直りする心理テクニック
続いて、ケンカ後に関係を円満に修復するための心理テクニックについて、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.仲直りのきっかけは夕方以降顔を見ずに
ケンカは沈静化した後こそが大切。でも、そこで悩むのが仲直りのタイミングです。もちろん、なるべく早いほうがいいのですが、できるだけ夕方~夜にふたりきりで話すようにしましょう。心理実験によると、人は暗い場所にいると、普段言えないような恥ずかしいことや、心の奥底にある気持ちを表に出しやすくなるのです。つまり、薄暗い環境のほうが、お互い謝りやすく仲直りできるのです。
また、顔を合わせずに電話やSNSなどで「ゴメンね」の一言を口に出すのも効果的。顔を突き合わせると、ノンバーバルな情報が多すぎて、つい余計な一言を口に出してしまいがちに。夕方以降にメールや電話で謝れば、きっと相手も素直に謝ってくれてこれまで以上に仲が深まるはずです。
2.感情を吐き出させてから冷静に思いを伝える
もしあなたが相手とケンカをしたら、まずは冷静になりましょう。そして、相手にも冷静になってもらうよう機をみましょう。お互い頭に血がのぼっている状態で言いたいことを言えば、収拾がつかなくなりいつまでも結論が出ません。まずはあなたから、冷静になって不満を吐き出させるように意識してみましょう。
心理学者ジェームズ・P博士は、不満などのネガティブな感情を吐き出させると、47%の人はそれだけで満足するものだと提唱しています。問題自体は何も解決していなくても、意見を吐き出すだけで、不満自体が和らぐ場合が多いのです。ひとしきり感情を吐き出させた後で、あなたが冷静に思いを伝えることが重要なのです。
3.相手を責めずに結論を出す“サンドイッチ話法”を
ケンカをするうえで、相手にとって自分の想いを伝えるときは勇気が要りますよね。そこで、伝えたい内容の前と後をポジティブな言葉で挟んで伝えましょう。そうすれば、相手も受け入れられやすくなります。これを心理学では、“サンドイッチ話法”といいます。
例えば、時間にルーズな相手には、「○○君、仕事だとしっかりしているのに」「最近ちょっと時間に遅れがちだよね」「もしかして、最近オーバーワーク気味? それか疲れているの?」というように伝えればOK。ネガティブワードをポジティブワードで挟み込むことで、相手を不快にすることなく言いにくいことも伝えられるのです。そんなあなたの気遣いに、相手も好印象を抱くはずです。
4.言いづらい内容は原因・結果・感情に分ける
あなた自身がどうしても相手に伝えたいことがあるなら、角を立てないように“アサーション”という心理話法を用いるのがおすすめです。この方法は、まず「原因」を示して「結果」を振り返り、「感情」を伝えるというステップを踏むというやり方です。そうすることで、相手に不快感を与えずに言いたいことを伝えられるというもの。
例えば、掃除などタスクをサボる相手に対して「もっと手伝ってよ」というだけでは上手く伝わりません。そこでアサーションを用いれば、「○○君が手伝ってくれないと(原因)」、「時間内に終わらないから(結果)」、「みんなすごくつらいんだよ(感情)」と、構成してみましょう。この順番で相手に伝えることで、根本的な部分の解決が得られるように。ケンカも早めに鎮静化し、お互いに理解が得られるでしょう。
同棲中、別れの切り出し方は?
同棲したけどやっぱり別れたい…そう思っても、生活を共にしていると別れを切り出すのにもパワーを使うし、タイミングが難しいですよね。そこで続いては、同棲中の相手と揉めずに、できるだけ円満に別れる方法を調査してみました。
1.同棲解消を伝えるタイミング
- 「引っ越し先などをすべて準備した上で話した」(30代・女性)
- 「彼に出て行ってもらいたかったので、別れる1か月くらい前に、“来月までに出て行って”と言った」(20代・女性)
自分が出ていく場合、別れを伝えるタイミングとしては“きちんと次の生活の見通しが立ったタイミング”が良いようです。もし彼が出て行く場合にはある程度引っ越しの準備をするための猶予を作るとスムーズ。気まずい時間ができることをできるだけ回避したいものですね。
2.同棲解消・別れ話をスムーズにするポイント
- 「落ち着いて、別れたいことを伝えた」(20代・女性)
- 「冷静に出て行くと言った」(30代・女性)
- 「理由はなるべく自分都合にして、相手を責めないように心がけた」(30代・女性)
冷静に、そして別れる理由は相手都合ではなく自分に、というのが大きなポイントですね。みなさん、感情的にならずに落ち着いた話し合いを心がけているようです!
3.同棲解消、別れることが決まったらすべきこと
- お金を工面する
- 今の部屋をどうするか話す
- 引っ越し先を決める
- 引っ越すまでの間も一緒に住むのか話す
- 荷物をまとめる
同棲解消が決まったら、今住んでいる部屋はどうするのか決めなくてはいけません。また、自分が出ていく場合は、できるだけ迅速に引っ越し先を決めたいもの。どうしてもお金がかかる話なので、同棲解消を考え始めたタイミングでお金のことも考えたほうが良さそう。
同棲解消するときのポイント
次に、同棲解消するときに気を付けるべきポイントをご紹介します。
気を付けるべきポイント
1.ペアのものは処分する
まずは、ペアのものは全て処分すること。物に罪はないといいますが、同棲中使っていたペアのアイテムだけは処分して新生活を迎えたほうがスッキリした気持ちになれるはずです。
2.連絡先はしばらく残す
別れたからといって、すぐに連絡先を消したりブロックしたりするとトラブルのもとになりかねません。特に同棲していた場合、後から必要な手続きや確認事項が出てくることもあります。落ち着くまで一定期間は連絡先を残すようにしましょう。
3.決めたらきっちり切り替える
特に長くお付き合いしている場合は情が入って気持ちが残りがち。でも、一度同棲解消を決めたならズルズル引きずらずに切り替えましょう。きっちり終えて気持ちにスペースを作ることで、新たな出会いが見つかるかもしれませんよ!
別れの可能性は?あの人と同棲しても大丈夫か占おう
最後に同棲するか迷ってる人におすすめの占いをご紹介。気になる人を思い浮かべながらカードを引いて「あの人と同棲しても大丈夫か」をズバリ占ってみましょう!
【まとめ】
ただでさえ別れるのにはパワーが必要なのに、同棲しているとなると精神的にも肉体的にも負荷がかかります。日ごろからコミュニケーションを取ったり、自分磨きを怠らないようにしたりなど、同棲解消にならないようにできることはたくさんあります! それでも解消したほうがいいという結論になったときは、お互い前向きに別れられるようにしたいですね。