【同棲カップルのリアル】住まい探しで3割がケンカ。同棲の理想と現実

カップルが結婚を意識したときに考えることといえば、同棲。
そして同棲における「住まい探し」は、これからふたりが幸せな毎日を送っていくための重要な第一歩です。

しかし、住まい探しによるパートナーとのトラブルというのは実際多く、最悪の場合には同棲計画が白紙になったり、恋人関係に終止符を打つことになったりすることも…。そうならないようお互いが真剣に考える必要があります。

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そこで今回は、アットホーム株式会社が19歳~29歳のパートナーと同棲している男女428人を対象に行ったアンケート調査をもとに、同棲の実態やお互いが譲れなかった・譲った条件や設備、住まいを探す上で大変だったことについて探っていきます。

同棲カップルの住まいの間取り、理想と現実は…?

<現実>
1位 1LDK(33.2%)
2位 2LDK(21.5%)
3位 2DK(12.4%)
4位 1DK(11.9%)
5位 1K(9.8%)

<理想>
1位 2LDK(44.9%)
2位 1LDK(23.2%)
3位 2DK(9.0%)
4位 3LDK以上(8.5%)
5位 2K(5.1%)

<1LDK派>
・「活動するためのスペースと寝室があれば十分。広すぎると結局別々で過ごして一緒にいる意味がないように思える」

<2LDK派>
・「お互い1部屋ずつ欲しい。かつ個室が離れている間取りだと良い」
・「お互い在宅勤務の日があるため、個々で作業できる部屋がある間取りが理想」

<3LDK派>
「将来子どもが生まれた時のことを考えて、もう一部屋欲しい」

現実では「1位 1LDK」「2位 2LDK」でしたが、理想は「1位 2LDK」「2位 1LDK」という結果になりました。

それぞれの個室の有無は同棲を始める際の大事なポイントとなりますが、どちらがいいかは、ふたりのライフスタイルによって決まるのでしょう。

毎日の生活リズムが同じで、常に一緒のスペースにいてもストレスを感じないというカップルは「1LDK」や「1DK」、逆に生活リズムがずれていたり1人の時間がほしかったりするなら、「2LDK」や「2DK」 など個室がある間取りを選ぶのがいいはず。
ふたりの時間が長いとお互いのマイナスな部分が見えてストレスを感じてしまったり、相手の寝相やいびきが気になって生活習慣が乱れてしまったり…せっかくの同棲ライフに不満を感じてしまうこともあります。ぞれぞれのプライベート空間を確保できることで、より快適に一緒に暮らしていける場合もあるため、住まい探しの際にはしっかり相談して決めたいものですね。

最近では在宅勤務の普及により、仕事に集中できる個室スペースがほしいという人も増えているようです。

また、4位に「3LDK以上」という回答が挙げられ、将来子どもが生まれた時のための部屋を確保しておきたいというライフプランを考えた意見もうかがえました。

住まい探しの主導権は、男or女どっち?

同棲におけるパートナーとの負担割合(主導権)についてうかがうと…

住まい探しにおける主導権は、男女どちらも「パートナーに譲っている」と認識していることが分かりました。住まいを借りる際の初期費用や、毎月の生活費に関しても、男女ともにパートナーのほうが負担が大きいと認識する割合が高くなっています。

一方で、毎月の家賃は男女ともに「男性のほうが負担が大きい」、家事に関しては男女ともに「女性のほうが負担が大きい」と認識しているようです。

「これだけは譲れなかった!」住まい探しの条件&設備は?

同棲しているカップルに、住まい探しで譲れなかった「条件」と「設備」をうかがいました。

■条件
<男性>
1位 築年数(24.4%)
2位 日当たり・風通しが良い(23.4%)
3位 内装のデザイン(21.9%)

<女性>
1位 最寄りまでの徒歩分数(32.2%)
2位 キッチンが広い(30.0%)
3位 日当たり・風通しが良い/収納スペースが広い(29.1%)

■設備
<男性>
1位 バス・トイレ別(31.3%)
2位 2口コンロ以上(19.4%)
3位 洗面所独立/温水洗浄便座(18.9%)

<女性>
1位 バス・トイレ別(52.4%)
2位 洗面所独立(37.4%)
3位 2口コンロ以上(26.4%)

譲れなかった条件において、男性は「築年数」が最多となりました。建物の老朽化や耐震性、防音性などを気にしていることが考えられます。また3位に「内装のデザイン」が挙げられたこともあり、綺麗さやお洒落さなど、物件のクオリティを重視しているのでしょうか?

女性は「最寄り駅までの徒歩分数」が最多となり、仕事で帰宅時間が遅くなったときの安全性や、バスを使うほど遠いと交通費や時間がかかってしまうことを考慮していそう。また2位に「キッチンが広い」が挙がったことから、女性にとって水回りの環境はやはり重要なのでしょう。

設備においては、男女ともに「バス・トイレ別」が最多に。トイレのにおいが浴室までこもってしまう、入浴時の水や湿気がトイレにまで行き渡ってしまう…というのを気にする人が多いことが考えられますね。

エリア選びで重視したことは?

同棲の住まい探しにおいて、「エリア選び」で重視したことをうかがいました。

<男性>
1位 生活用品を買う設備が充実している(40.8%)
2位 自分の勤務地が近い(30.3%)
3位 お互いの勤務地の中間(28.4%)

<女性>
1位 生活用品を買う設備が充実している(43.2%)
2位 お互いの勤務地の中間(29.1%)
3位 治安が良い(28.6%)

男女ともに「生活用品を買う設備が充実している」が最多となりました。スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど、生活用品が購入できる店が徒歩数分のところにあると非常に便利。また女性や子どもにとって、周辺にお店が多いほど、照明や人通りの多さから安心感があるでしょう。

お互いの勤務地が遠すぎず、無理なく通える距離であることも重視されているようです。

同棲の住まい探しで大変だったこと・困ったこと

■住まい探しでパートナーとケンカしたエピソード

・「家賃の負担額で揉めた」(男性)
・「自分は少しでも家賃を抑え、貯金や旅行に回すことを望んだが、パートナーは物件のクオリティが下がることを嫌がった」(女性)
・「『同棲で2LDKも必要?』と言われ、どんな間取りにするかでケンカした」(男性)
・「お互いの勤務地が離れているため、中間地点にするか、どちらかに近いエリアにするかでケンカになった」(女性)
・「今住んでいる物件が人気だったため、内見せずに契約するかしないかで少し言い争いになった」(男性)
・「築年数が浅い物件が良いかどうかで揉めた」(女性)
・「コンビニやスーパーマーケットが近い物件にするか、駅近の物件にするかどうかでケンカになった」(女性)

多く挙がったのは「家賃や初期費用など費用面をすり合わせること」「お互いの希望条件を満たす物件を探すこと」。やはり高額なお金の問題には慎重になるし、ほとんどの場合、住まい探しにおいて何かしら意見が分かれることになるのではないでしょうか。実際に、同棲カップルの3割が住まい探しでケンカをしたという統計も出てしまっています…。

幸せな同棲生活の前に立ちはだかる「住まい探しの壁」により、ふたりの関係に亀裂が…ということにならないよう注意したいですね。


パートナーがどちらも十分に満足できるような、理想的な物件というのはそうそう見つからないもの。費用に関しては、とにかく話し合うことが大事です。物件や設備などの条件で揉めてしまう場合は、お互いが少しだけ寛容になり、またネットや周りの同棲経験者の意見を参考にして、自分たちの状況を客観視してみるのもひとつの手でしょう。(Mai)

情報提供元/アットホーム株式会社