失恋に新しい恋は効かない!?辛いときの立ち直り方と、しないほうがいいこと
失恋って辛いですよね。好きな人と一緒にいられなくなると考えるだけで、胸が苦しくて涙が止まらないという人もいるでしょう。今回は、そんな辛い失恋から早く立ち直るために、すべきこととやってはいけないことをまとめました!
Contents
失恋したことはある?
Q.失恋したことはありますか?
はい 71.5%
いいえ 28.5%
まず、失恋したことがあるか聞いてみたところ、失恋したことがある人の割合は約7割となりました。多くの人が失恋を経験しているようです。
失恋したとき、どんな気持ち?
Q.失恋した直後はどのような気持ちでしたか?
パートナーを失った喪失感 25.6%
1人になったことへの孤独感や寂しさ 22.3%
自分の価値がなくなったように感じた 19.1%
過去を振り返り後悔が押し寄せた 18.2%
ネガティブな感情を持つ人が全体の8割以上を占めています。開放感などポジティブな感情を持つ人も一定数いるようですが、やはり失恋すると落ち込んでしまいますよね…。
失恋から立ち直りたい…一番効果があった行動は?
Q.失恋から立ち直るのにもっとも効果があった行動は何ですか?
第1位 友達に話を聞いてもらう
- 「友達に話すのは最初は恥ずかしくて抵抗がありましたが、聞いてもらったらびっくりするくらい楽になってすぐに忘れられた」(37歳・北海道)
- 「友達に話すことで自分の思いも整理できる」(29歳・神奈川)
- 「友達に失恋相手の愚痴を話すと、友達も一緒に愚痴ってくれる。“あんなやつどこが良くて好きになったんだろう!?”って気持ちに自然となれた」(23歳・東京)
- 「引きこもりみたいになっていたのを友達が見かねて話を聞いてくれた。“なんで私がこんなに悩まなきゃいけないんだろう”って吹っ切れた。友達に本当に感謝」(22歳・茨城)
友達が話を聞いてくれるだけで、味方がいると感じて気が楽になりますよね。また「友達に話すことで自分の思いも整理できる」という声も。ひとりで悩んでいるとモヤモヤして気分がどんどん沈んでいってしまうこともありますし、友達に受け止めてもらいながら自分の気持ちを整理することは重要なのかもしれません。
第2位 あたらしい恋人候補を探す
- 「新たにドキドキできる人に出会えたので、失恋のことはあっという間に忘れてしまった」(33歳・埼玉)
- 「新しい彼氏ができた途端に全く未練がなくなった」(27歳・東京)
- 「男でできた傷は、男で癒すのが早い。仲の良い異性の友達を作るとかでもいいと思う」(27歳・山形)
- 「新しい恋人を探すようにしたら、失恋相手のことを考える余裕や時間が惜しくなって考えないようになった。強制的に思考を切り替えられるので良かった」(30歳・富山)
失恋に引っ張られて次の恋のタイミングを逃したらもったいないですよね。思い切って気持ちを切り替えて、ドキドキできる新しい恋を見つけることが、結局は失恋相手への未練と失恋のショックを忘れる近道なのかも。
第3位 趣味や仕事に没頭する
- 「ランニングの趣味に没頭するようになったことで、共通の趣味を持つ仲間が増えていき、自然と失恋のことを忘れていた」(34歳・千葉)
- 「長く付き合っていた相手だったし、別れるなんて想像もしていなかったので受け入れられなかったが、つらい気持ちを我慢して仕事に行ったり、休日も引きこもらずに、やりたいことをやるようにしていったら、自然と元彼のことを考える時間は減り、時間はかかったが少しずつ立ち直ることができた」(27歳・茨城)
- 「今までは趣味が彼氏というくらい依存していたため、別れてからは彼のことしか考えられなくて毎日がつらかった。でも趣味を見つけて他に意識を向けることができるようになってからは執着がなくなって吹っ切れた」(28歳・山形)
趣味や仕事に没頭している間は失恋のことを考えなくて済みますよね。そうやって過ごすうちに、失恋相手への思いは風化していってくれるようです。
第4位 ひたすら泣く
- 「自分の気持ちに素直になってひたすら泣き続ける。そうすることである種スッキリするし、泣き腫らした自分の顔を見てちょっと笑える」(27歳・東京)
- 「泣いているうちに“泣いてはいるけれど、彼がいなくても呼吸をして生きている”と思うようになった」(33歳・埼玉)
- 「枕に顔を押し当てて気が済むまで泣き喚いた。もう涙が出ないほど泣いたらすっきりする。すぐには立ち直れないけど泣き尽くすことが大切だなと思った」(26歳・三重)
泣くと気分がスッキリしますよね。やっぱり嫌なことがあったとき、「泣く」という行為は重要のようです。泣きたいときは我慢せず思いっきり泣いちゃいましょう!
第5位 アクティブに遊びに行く
- 「違う景色を見たり、色々な人と会って話したら、視野が広くなって嫌なことも忘れられた」(38歳・東京)
- 「初めてのレジャーをしたり、趣味の友達など新しい出会いが増えていくうちに心の隙間が埋まり、悲しかったことを考える時間がなくなった。時間はちょっとかかったけれど“そういえばあんな恋愛もあったな”と思えるようになった」(36歳・茨城)
- 「失恋して2週間後くらいに海外旅行へ行き、ひたすら自分の好きなことだけをして。好きな物を買って、好きな物を食べた。ひとりの時間を満喫して楽しめるようになった」(34歳・東京)
刺激的な日々が失恋の痛みを忘れさせてくれるのでしょうか。失恋のことなんてどうでもよくなるくらい楽しい毎日にできたらいいですよね。
失恋したときやるべきではない行動ワースト5
Q.失恋したときにやるべきではない行動は何ですか?
第1位 彼氏のSNSを見る
- 「SNSを見て、忘れたいのにまた思い出し最悪だった」(23歳・千葉)
- 「彼のSNSを見ることで、どんどん涙が出てくるし食べる量も増えて一気に体重が増えた。やめたほうがいいなと思った」(24歳・神奈川)
- 「わざわざ見なくてもInstagramのストーリーなどで流れてくると思い出してしまうため、ブロックすれば良かった」(21歳・神奈川)
- 「別れた後に彼氏のSNSを見たときに、私のことはとうに吹っ切れて楽しそうにしている姿を見て、さらにつらくなった」(21歳・大分)
自分が失恋で落ち込んでいるとき、当の相手が楽しそうにしている様子をSNSで見てしまったら大ダメージを受けますよね。相手の近況を追いかけていたら、忘れられるショックも忘れられなくなりそうですし、SNSは見ないようにしたほうが賢明かもしれません。
第2位 過去の行動を後悔する
- 「過去はどうがんばっても変えることができないので、悔やんでる時間は一番もったいない」(27歳・神奈川)
- 「どんなに悔やんでも悲しくなるだけだから、悔やまない」(35歳・東京)
- 「悔やんでもどうすることもできないのに、ずっとぐたぐだと“あの時こうすればよかった”“あんなこと言わなければ今頃は彼と一緒にいたかも”と考えていましたが、冷静に考えるとそれって意味がないし、時間の無駄と思った」(34歳・大阪)
過去は変えられませんし、嫌な思い出に浸ってもつらい気持ちになるだけですよね。「時間の無駄」という声も寄せられていました。貴重な時間がもったいないので前向きに行動したほうがよさそうです。
第3位 彼氏への連絡を続ける
- 「忘れられなくて何かにつけて彼に連絡していた。今思うととっても恥ずかしいし相手にとっても迷惑だったと思う」(27歳・東京)
- 「すがるようなことをしても逆効果でしかなく、自分の価値を落とすだけ」(34歳・兵庫)
- 「焦って変に引き留めようと何回か電話をかけてしまったせいで、相手から冷たい言葉が返ってきてさらに落ち込んでしまった」(24歳・宮崎)
寄せられたエピソードを見ても、彼氏への連絡を続けてもいいことは良いことはなさそう。余計につらい思いをすることもあるようなので、連絡したくなってもそこはグッと堪えるべきかも。
第4位 無理やり忘れようとする
- 「忘れようとしてもふと思い出してしまうから。忘れるのは無理だった」(30歳・群馬)
- 「忘れようとすればするほど、思い出して苦しくなってしまった」(27歳・東京)
- 「無理やり忘れようとして好きでもない男と遊びに行ったけど、逆に疲れた」(34歳・大阪)
「忘れよう…忘れよう…」とムキになればなるほど、むしろ意識してしまって逆効果になりがちですよね。忘れようと行動した結果、それが負担になってしまったという声も。時間が解決してくれるだろうとどっしり構えるくらいがちょうどいいようです。
第5位 ドカ食い・やけ食い
- 「ドカ食いして体重が10キロも太ってしまい痩せるのが大変だった」(30歳・岡山)
- 「ドカ食いは失恋と関係ないところで確実に後悔に繋がる」(29歳・愛知)
- 「ドカ食いはその場はいいが、後で後悔する」(29歳・埼玉)
ストレスが溜まると、なんだかたくさん食べたくなってしまいますよね… でもドカ食いの結果太ってしまって後悔するのは自分。失恋に加えて太ってしまったショックも襲いかかってきてしまうなんて悲しすぎるので、ドカ食いは極力避けたいものです。
次の恋へ行くための心理テクニック
最後に、「好きな人を諦めて、次に行くための心理テクニック」を、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.彼と会う・目にする回数を減らしていく
心理学者であるザイアンスは、好意は会った回数に比例するという単純接触の効果を発見しました。何度も目にしたり相手と直接会うことで、人はその対象に愛着がわきどんどん好きになっていくのです。そのため、もしも恋を諦めたいなら、気になる彼と会う回数や目にする回数を意図的に減らしていかなければなりません。そうしているうちに、だんだんと自分の中における相手の占める存在が希薄になり、諦めるふんぎりをつけられるようになるはずです。
2.たくさんの異性と接点を持つように心がける
社会心理学者のウォーチェルは、希少価値について実験をしました。被験者に同じ味のクッキーが入ったふたつのビンを渡し、1枚とって食べてもらうのですが、片方のビンにはクッキーが10枚入っているのに対し、もう片方のビンにはクッキーが2枚しか入っていませんでした。そして、被験者にそれぞれのクッキーの味を聞いたところ、2枚入ったビンから取り出したクッキーのほうがおいしいと答えたのです。中身は同じ味なのに、です。
このことから、人は希少性の高いものに価値を見出だす傾向があるのです。これは好きな人に対しても同じで、相手は特別な存在だという思い込みが激しければ激しいほど、諦めるのが困難になってしまいます。そのため、諦めたいときには異性との接点を増やすように心がけましょう。ウォーチェルの実験でいうクッキーの数を増やすのです。そうすれば、彼に対しての希少性が薄れ、意識が彼だけに向かわない状況をつくり出せるはずです。
3.「彼はそんなに魅力的じゃない」認知的不協和を解消する
タバコやギャンブルが良くないことは周知の事実ですよね。でも、どうして人はやめられないのでしょうか。それは自己正当化をしたいという心理が働くからです。心理学者フェスティンガーは、自分の行動を合理化する理由づけを人は求めていると提唱しました。たとえば、タバコやギャンブルはストレス解消にいいと思うことで、本当はやめたほうがいい嗜好品を続ける理由を自分に与えるのが、まさにそれです。
恋愛もまさしく同じで、相手の非を認めずに、別のものにこじつけているといつまでも諦めることができません。付き合いを続けていたとしても、きっといい関係にはならないだろうと自分で自分を納得させることも、決断するうえでは大切なのです。
4.彼を嫌いになるために必要なイメージ操作法とは
米国の心理学者であるアロンソンとリンダーは、評価の表し方と印象の関係について検証しました。その結果、最初に相手をけなしてからほめていくのが、最も好印象を抱くという結果が出ました。つまり、頭の中で相手のことをけなして、でもこんないいところもあるし… とフォローしてしまうと、いつまでも諦めがつかなくなるのです。
そこで考え方としては、最初に相手のいいところをどんどん出して、その後で悪いところを考えるようにしましょう。相手に対する気持ちがだんだん冷めてきて、諦めるのに必要な心の勢いがつくはずです。
【まとめ】
失恋したときにすべきこと・してはいけないことなどをご紹介しました。失恋して辛い気持ちをひとりで抱え込むのは大変です。信頼できる人に話したり、自分の好きなことに熱中したりして、早く立ち直れるといいですね。