ネガティブ思考が止まらない…原因とやめたいときの対処法

自分に100%自信がある人はそう多くないと思いますが、てあまりにもネガティブ思考だと、自分自身が疲れてしまうことも…。さらに、周囲に気を遣わせてしまう可能性もあります。今回はネガティブな人の特徴や克服法をご紹介します。

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ネガティブ思考な人の特徴は?

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1.完璧主義

なんでも完璧にしようとする完璧主義は、仕事のクオリティを上げるなどのメリットがありますが、完璧でないと自分を認められないというデメリットも…。完璧を求めすぎた結果、自信をなくしてしまうのです。

2.ネガティブな口癖がある

自分に自信がない人は、普段からネガティブな口癖を言いがちです。「でも」「だって」や「私には無理」と口に出していると、本当はできることでもできなくなってしまいそう。

3.心配性

とにかく心配性でいくら準備をしていても不安になってしまう人も、自信をなくしがち。目指す目標が高い人もこれに該当します。周りから見たら何の問題もないのに、目標が高すぎるゆえに、自分のやったことにいつまでも自信が持てない人が多いそう。

ネガティブ思考…自分に自信がなくなる原因

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1.心配性な完璧主義者

とにかく心配性でいくら準備をしていても不安になってしまう人は、失敗やミスが起きた時に自信を喪失しがち。「これもできない私なんて…」を自分自身を追い込んでしまいます。また、完璧主義者だったり目指す目標が高かったりする人も該当します。周りから見たら何の問題もなく、準備も念入りにしているのに、完璧を目指すがゆえ自分のやったことにいつまでも自信が持てない人が多いそう。

2.コミュニケーションが苦手

ひどく人見知りで特に初めて会う人とのコミュニケーションが苦手なことも、自分に自信がなくなる原因のひとつ。「相手がつまらないと感じているかも…」「一緒にいるあの子はすぐに仲良くなれるのに…」と周りのことを観察しすぎて、自信をなくしてしまいがち。フットワークも重くなり、殻に閉じこもってしまうことも。

3.自分の意見が言えず流されやすい

自分の意見に対して自信がないため、「こう言ったらこう思われるかな」「この発言には同意しておいたほうがいい」などと考えて周りの意見に流されてしまうと、どんどん自信がなくなってしまいます。周りの意見を尊重できるのは素敵なことですが、あまりにも流されてしまうと都合良く扱われてしまいます。

4.狭い要素で他人と自分を比べてしまう

「あの人はいつも気配りができていて機敏に動けるのに、どうして私は…」「あの人はいつも笑顔で羨ましい、私なんて…」と狭い要素で他人と自分を比較して落ち込んでしまうのも、自信がなくなる原因。見えているのはその人の一部に過ぎません。いつも笑顔の人も見えないところでは泣いているかも。「自分は自分」と堂々とするように心がけてみてくださいね。

5.過去に深く傷ついた経験があり、自分のせいと思っている

なかなか自信を持てないという人の中には、過去に深く傷ついた経験やトラウマを持っている人も少なくありません。そういった人のほとんどが、自分のせいだと反省し自責の念を持っているようです。問題の原因を自分のせいにすれば、自己成長は促されるかもしれませんが、いつまでも自分を責めていては次の行動に臆病になってしまいます。ある程度反省したら、反省している自分を褒めて次のステップに行きましょう!

6.自分は「こういう人だ」と思い込んでいる

人には誰しも、自分は“こういう人”だという思い込みがあります。そういった確証によって自分に安心感を与えることができるからです。そして、周囲からもそうみられることを求めるようになります。これを心理学の世界では、“自己確証フィードバック行為”といいます。しかし、“こういう人だ”と思い込みすぎると、無視していた可能性に気付けなくなります。自分のあらゆる可能性を楽しんで、あまり思い込まないようにしていきましょう。

ネガティブ思考を直す方法は?

1.ポジティブな言葉は積極的に口に出す

まずはポジティブな言葉を日常的に口にするように意識してみて! 「おいしい」とか「かわいい」とか、「そのバッグ素敵ですね」とか。そうすることで、プラスの面に自然と目がいくように!

2.レスポンスを速くして考える時間をなくす

ネガティブになってしまうのは、考える時間があることが原因とも考えられます。そこで時間に制約を設けてみましょう。これはスポーツやコーチングの世界でよく用いられる手法ですが、考えるという作業をせずにYESという練習をすることで、脳がポジティブな状態のまま自然と身体が動くことになります。あれこれ考えずにYESと言えるようになれば、ネガティブさを回避できるでしょう!

3.周囲に自分のいいところを聞く

自分のことは自分が一番わかっているはずですが、実は気付けていないいいところもたくさん! 特に業務に集中している仕事中には、自分のことを客観的に考える余裕がないことも。周囲の意見を聞きながら自分のいいところを見つけていくと、自信に繋がり自然とポジティブ思考に繋がっていくでしょう♡

4.自分磨きをする

ポジティブになるために、やはり自分磨きは必要不可欠! まずはダイエットやメイクなど、変化が分かりやすい見た目から変えていくと自信に繋がるはず♡ 自分磨きを頑張っている人はきっと、恋愛も仕事も積極的に楽しめるようになるでしょう。

5.「よかったこと」日記をつける

日記をつけることも効果的です。ポイントとしては、その日のよかったことや嬉しかったことだけを書くということ。読み返したときに、セルフイメージに変化が起こります。また、無理やりにでもよかったことを書くように義務づけると、日常的にいいことを探すようになります。それも、プラス思考の一歩です!

6.すべて完璧にこなそうとしない

完璧であることに固執しないようにしましょう。何かに取り組むときには80点を目指すようにすることも大事ですよ。すべて完璧にこなそうと考えると逆にそれがストレスになってしまいます。調子のいい日もあれば、調子の悪い日もあります! そのため、調子のいい日は普段よりも多めにやっておいて、調子の悪い日に無理をしない余裕をもたせておくといいでしょう。

ネガティブ思考をやめたい。ポジティブ思考に転換するポイントは?

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続いて、「ネガティブな性格を転換させてポジティブにする心理テク」について、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.上手くいったことや成功体験を思い出す

心理学者バウアーは、情動と情報は一緒に記憶の中に貯蔵されると考えました。つまり、感情と出来事は一緒に覚えられていると言うことです。そしてバウアーは、ポジティブな状態では楽しい記憶を思い出しやすく、ネガティブな気分のときには悲しい記憶を思い出しやすいと結論づけました。ネガティブな人の心理を見てみると、何かで失敗したときのイメージが強すぎて、選択を回避したり先延ばしにする傾向があるといえます。そのため、思考を変えるにあたっては、自分が上手くいった成功体験を思い出すようにしましょう。きっとポジティブになっていけるはず。

2.カラ元気でもあえてポジティブに振る舞う

人の心と体には密接な関係性があります。コーネル大学で心理学者ウォルフらによって行われたトムの実験では、気分が落ち込んでいると身体まで重く感じたりするのは、心の動きが体に影響を与えているからだという結論が得られました。そのため、ネガティブで気分が落ち込んでいるときこそ、あえてポジティブに振る舞ってみましょう。そうすれば、テンションも上がり、頑張る力が身体にわいてくるはずです。

3.ピンチの裏側にあるチャンスに気づく訓練をする

ミラノ大学のP・ケルニー博士の実験によると、危機感やピンチをあおるような内容のパンフレットを配った被験者のほうが、安心させる内容のパンフレットよりも高い反応を示したという結果になりました。これを応用すると、ピンチの状態を解消するにはその裏側にあるポジティブなチャンスに気づく訓練をしてみましょう。自然と積極的な姿勢で物事に接することができるようになるはずです。必ずピンチにはチャンスが隠されているのです。

寝る前のネガティブ思考を防止する方法

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寝る前になるとネガティブな考えが浮かんでくる…という方も多いのでは? 最後に、「寝る前にネガティブなことを考えるのを防止する方法」について、引き続き認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.眠る前は高すぎる目標を描かない

サウスウェストステート大学のパボット氏によると、理想の自分と現実の自分のイメージが離れている人ほど自己肯定感が低く、幸福を感じられないことがわかりました。つまり、目標が高すぎて現実の自分との間にギャップがあるほど、ネガティブになってしまうのです。特に眠る前は、一日を振り返るひととき。どうしても自分のその日の“あら”が思い返されてしまいます。そんなときは、目標設定を見直してみましょう。努力すれば達成可能な程度の目標がベストです。眠る前にクリアできたことを考えると、自信がついていき自己肯定感が高まるでしょう。自分を責めず健やかに眠りにつきましょう。

2.自分へのご褒美 ~ほめる~ を寝る前の習慣に

眠る前に悪いことを考える人の多くは、自己肯定感が低い人という特徴が挙げられます。自分にうぬぼれられない、自身に厳しすぎる性格であることが多いでしょう。そんな人は、寝る前こそもっと自分を甘やかせてあげたり、認めてあげることが必要なのです。そこで、自分の中にある承認欲求をうまく利用してみましょう。重要なのは報酬、すなわちご褒美です。心理学者スキナーの実験によると、人は報酬を用意することで意欲を高められるという結果が出ました。これをエンハンシング効果といいます。特に眠る前は、潜在意識にアクセスしやすいため、一日頑張った自分をほめてみましょう。きっと自然とポジティブになれるはずです。

3.悲しい過去を思い出さず楽しい過去を思い出す

心理学者のゴードン・H・バウアーは、情動と情報は一緒に記憶の中に貯蔵されると考えました。つまり、ある出来事の思い出とそのときの感情は1セットで記憶されているということです。そのため、幸せな気分のときはポジティブな体験を覚えており、逆に不幸な気分のときはネガティブなものを記憶しやすい傾向にあります。これを「気分適合的情報処理」と呼びます。悲しいときには悲しい過去を思い出しやすいので、眠る前にはまず思い出を掘り返すのをやめてみましょう。楽しい過去を思い出せば、気分も楽しいものになれるはずです。

4・高級なパジャマ(シルク素材など)を着て眠る

手っ取り早く眠る前の心地よさを手に入れる方法として挙げられるのは、高級なパジャマを着ることです。心理学においては「自我拡張」という理論があります。これは、自分の持ち物まで自分の一部だと認識する心理を意味します。つまり、よりよいものを身につけるだけで、自分の価値を高めることができるのです。すてきなもの、高価なものを身につけることで自信がつき、眠る前にポジティブな気分になっていくのです。おすすめはシルク。肌にも優しく光沢があるため特別感を抱けること間違いありません。

【まとめ】

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ネガティブ思考はクセになってしまう場合も多いですが、生活習慣を変えることで少しずつ改善に向かうはず! 物事を客観視したり、視点を広くしたりするだけでもきっと変わります。ネガティブ思考から卒業することで、今まで見逃していたチャンスがより掴みやすくなるかもしれません♡