あしたをスッキリ迎えたい!寝る前にネガティブことを考えるのを防止する方法

寝る前にネガティブことを考えるのを防止する方法

眠る前の時間は、一日の疲れを癒すための非常に大切なひととき。そんな大事な時間に、悪いことを考えてしまうのは非常にもったいないこと。眠る前くらいはポジティブで幸せなことを思いながら眠りにつきたいもの。そこで今回は、「寝る前にネガティブなことを考えるのを防止する方法」をご紹介いたします。

■眠る前は高すぎる目標を描かない

サウスウェストステート大学のパボット氏によると、理想の自分と現実の自分のイメージが離れている人ほど自己肯定感が低く、幸福を感じられないことがわかりました。つまり、目標が高すぎて現実の自分との間にギャップがあるほど、ネガティブになってしまうのです。特に眠る前は、一日を振り返るひととき。どうしても自分のその日の“あら”が思い返されてしまいます。そんなときは、目標設定を見直してみましょう。努力すれば達成可能な程度の目標がベストです。眠る前にクリアできたことを考えると、自信がついていき自己肯定感が高まるでしょう。自分を責めず健やかに眠りにつきましょう。

■自分へのご褒美 ~ほめる~ を寝る前の習慣に

眠る前に悪いことを考える人の多くは、自己肯定感が低い人という特徴が挙げられます。自分にうぬぼれられない、自身に厳しすぎる性格であることが多いでしょう。そんな人は、寝る前こそもっと自分を甘やかせてあげたり、認めてあげることが必要なのです。そこで、自分の中にある承認欲求をうまく利用してみましょう。重要なのは報酬、すなわちご褒美です。心理学者スキナーの実験によると、人は報酬を用意することで意欲を高められるという結果が出ました。これをエンハンシング効果と言います。特に眠る前は、潜在意識にアクセスしやすいため、一日頑張った自分をほめてみましょう。きっと自然とポジティブになれるはずです。

■悲しい過去を思い出さず楽しい過去を思い出す

心理学者のゴードン・H・バウアーは、情動と情報は一緒に記憶の中に貯蔵されると考えました。つまり、ある出来事の思い出とそのときの感情は1セットで記憶されているということです。そのため、幸せな気分のときはポジティブな体験を覚えており、逆に不幸な気分のときはネガティブなものを記憶しやすい傾向にあります。これを「気分適合的情報処理」と呼びます。悲しいときには悲しい過去を思い出しやすいので、眠る前にはまず思い出を掘り返すのをやめてみましょう。楽しい過去を思い出せば、気分も楽しいものになれるはずです。

■高級なパジャマ(シルク素材など)を着て眠る

手っ取り早く眠る前の心地よさを手に入れる方法として挙げられるのは、高級なパジャマを着ることです。心理学においては「自我拡張」という理論があります。これは、自分の持ち物まで自分の一部だと認識する心理を意味します。つまり、よりよいものを身につけるだけで、自分の価値を高めることができるのです。すてきなもの、高価なものを身につけることで自信がつき、眠る前にポジティブな気分になっていくのです。お勧めはシルク。肌にも優しく光沢があるため特別感を抱けること間違いありません。

 

眠る前に考えることが分からないときは、自分の行動が誰かのために役立っているとイメージしてみましょう。そう思うと元気が湧いてきて心地よく眠りにつけるはずです。他者の支えになることが自己肯定感を満たし、モチベーションを向上させられるでしょう。実際に役に立っているかは関係ありません。自分の中で役立っていると思えることが大事なのです。そうして眠るうちに、あなた自身の“何か”がいい方向へ変わるでしょう。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。