セクハラの定義とは|職場で受けた事例、かわし方は?

セクハラの定義とは|職場で受けた事例、対策は?

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あなたにとって、セクハラの定義はどんな行動からですか? なれなれしく話しかけられるだけでもイヤと感じる人もいれば、ボディタッチをされたらセクハラと感じるなど、人によってさまざま。特に多いのが、職場でのセクハラ。今回は、実際に受けたことがあるという職場でのセクハラの事例や対策をご紹介します。「これはセクハラ?」と迷っている方も、参考にしてみてください!

 


職場で受けたセクハラ事例。誰に?どんな場面で?

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実際にセクハラを受けてしまった女性は、誰に・どんな場面で受けたのでしょうか? 「これってセクハラ?」、「相談していいのかな?」などど迷っている方がいたら、相談するきっかけになればと思います!

 

Q:あなたはセクハラをされたことがありますか?

 

【女性】

 ある…39.0%
 ない…53.3%

【男性】

 ある…8.5%
 ない…86.3%

 

まず最初にセクハラをされたことがあるか聞いたところ、4割ほどの女性が「ある」と回答。これは結構多い結果なのではないでしょうか…。ではセクハラを誰にされたのか、年代別に詳しく聞いてきました。

 

Q:あなたは誰にセクハラをされましたか?【年代別】


【20代】
1位:「上司・先輩」…70.5%
2位:「同僚」…29.5%
3位:「取引先・お客様」…22.7%
4位:「友人」…15.9%
5位:「知人」…11.4%

 

【30代】
1位:「上司・先輩」…78.7%
2位:「取引先・お客様」…27.7%
3位:「同僚」…25.5%
4位:「友人」…6.4%
5位:「知人」…4.3%

 

20代・30代ともにセクハラされた相手で一番多いのは「上司・先輩」となりました。やはり断りづらいことや上下関係からセクハラが起こってしまうのかもしれませんが、決して許されることではありませんよね!

また、20代の2位はなんと「同僚」でした。相談しやすい仲間であるべき同僚にまでセクハラをされたら、会社で信用できる人がいなくなってしまいそう。また、30代の2位、20代の3位には「取引先・お客様」が入りました。こちらも立場上断りにくい関係性の相手ですね。こういうときに助けてくれる上司がいればいいのですが…。

そして、20代・30代共に4・5位には「友人・知人」が入りました。職場以外の身近なとことにもセクハラの危険性があることがわかります。

 

Q:どのような場面でセクハラされましたか?

1位:「食事・飲み会」…65.6%
2位:「会社行事の忘年会・新年会・歓迎会など」…31.3%
同率:「通常業務時」…31.3%
4位:「残業時」…18.8%
5位:「接待の席」…9.4%

 

続いてどのような場面でセクハラされたのか聞いたところ、1・2位は飲み会の席で起きていることが判明。やはりお酒が入ると気が大きくなってしまうのでしょうか…。

他には、まさかの通常業務時にセクハラされたという被害者も。これは相手がセクハラという認識がなく、発言や行動をしている可能性がありますね! 少しでもイヤだと感じたら、信頼できる先輩や同僚などに相談してみて。

 


実際にどんなセクハラを受けたの?

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職場でセクハラを受けたことがある人は想像以上に多いことがわかりました。続いてはどんなセクハラを受けたのか詳しく教えてもらいました。

Q:あなたがされたセクハラはどのようなことですか?

1位:「身体を触られた」…53.1%
2位:「断りづらい状況で私的な連絡が来るようになった」…43.8%
3位:「男らしさや女らしさについて言及された」…31.3%

 

20代女子が実際に受けたセクハラで一番多いのはやはり「身体を触られた」ことでした。これは決定的ですよね! きっと身体を触る人はそれまでに2位や3位のような、会話などでグレーゾーンなセクハラで様子を見ている可能性があります。ちょっとセクハラっぽいなと感じる会話が次第にエスカレートし、ボディタッチに至るかもしれないのです!

上司や先輩、取引先など断りにくい立場の人が相手だと難しいかもしれませんが、ちょっとしたことでもエスカレートする前の初期段階で食い止めることが大切ですよ。

 

職場・バイト先で受けたセクハラ発言

 

  • 「やせなさい」(40代・会社員)
  • 「バイト先の上司に『彼氏できた?』と何度も聞かれます。できてもできなくても、あなたには関係ありません」(19歳・課題学生)

 

せっかく上司との信頼関係を築いてきたとしても、セクハラ系の発言ひとつで幻滅してしまいますよね。相手はそこまで気にしていないかもしれませんが、受けた側はずっと覚えているものです! このようにセクハラは上司との関係に大きく関わってくることが改めてわかりました。

 


セクハラされたとき、みんなどう対応してる?

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セクハラは一度されただけでもかなり心の傷になると思いますが、その後されないためには、されたときにどんな対応をするのかも重要そう。そこでみなさんはセクハラをされたとき、どんな行動をとったのか聞いてきました。セクハラされたときどうすればいいかわからず、悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね!

 

Q:セクハラをされた時、あなたはどのような行動をとりましたか?

1位:「態度などでそれとなく抗議した」…48.9%
2位:「特に何もしなかった」…28.4%
3位:「上司、先生など監督者に相談した」…20.5%

 

一番多かった意見は「態度などでそれとなく抗議した」でした。それとなくの度合いが難しいですが、本気でやめてほしいときは「今の時代、セクハラはヤバイですよ!」と真顔でお伝えしないと相手はわからないかも。そして2位は驚きの「特に何もしなかった」。しなかったというか、立場上できなかったのでしょうか…? この「特に何もしなかった」と回答した方に詳細を聞いてきました。

 

Q:あなたがセクハラをされたとき「特に何もしなかった」のはなぜですか?

 

1位:「関係性が気まずくなるのが嫌だ」…37%
2位:「行動しても解決しないと諦めたから」…29.6%
3位:「相手が気付いていないので言いづらい」…25.9%

 

1位は「関係性が気まずくなるのが嫌だ」という意見でしたが、セクハラを受けている今もきっと気まずいですよね。悪いのは完全にセクハラをしている側。しかるべき行動を取れば、解決に向かうことも多いはずなので、信頼できる人や相談できる人が身近にいないか、もう一度見渡してみて。

 


セクハラを徹底ガード!みんながしている対策は?

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「職場が変わってもセクハラを受けやすいな…」なんて悩んでいる方、いませんか? もしかするとセクハラを受けやすい女性には共通点があるのかも。もちろん、100%セクハラをする方が悪いのですが、女性側もセクハラをさせない対策をとれるだけとっておくことで自衛していきたいもの。ではどんなことをすればいいのか、ご紹介します。

 

セクハラ防止!スキを見せない3つの工夫

1.スキを見せない「身だしなみ」

ジャケットを着るなど、きちんと感を出す。具体的には下着のストラップやシルエットが見えないように気をつける。ストッキングが破れたらすぐ履き替える、など。

2.スキを見せない「メイク」

キリッとした強めのメイクをする。強めのアイライン、濃いめの口紅など。

3.スキを見せない「姿勢や話し方」

背筋をピシッと伸ばして、大きい声でハキハキと受け答えする。

 

セクハラをさせないためのキーワードはきちんと感! スキを見せない「身だしなみ」、「メイク」、「姿勢や話し方」を意識してみて! セクハラする側は、ちょっとした部分からセクハラしても大丈夫そうな相手か判断することがあるそう。下着のストラップやシルエットが見えないようになど、少し細かいようなところから気を付けていきましょう。

セクハラLINEにはこう対応して!

直接だけではなく、LINEでのセクハラに悩んでいる女性もいると思います。そんなときは、こんなことを意識して返してみて!

  1. 恥ずかしがらず淡々と返信
  2. 相手が拍子抜けしそうな対応をする
  3. 「私個人」の話にしない

セクハラする人は、下ネタなどに恥ずかしがる姿を面白がることがあります。なので、何か振られても恥ずかしがらずに淡々と返信して! 相手の期待と違う反応をすることで面倒な人というイメージを付けるのも効果的。これはLINEのみならず使えるので、飲み会などで話題をかわしたいときにも使ってみて!

 


【まとめ】

セクハラをする人は、わかっていてしている人と、嫌な思いをさせていることに気付かず発言や言動を続けている人の2パターンいると思います。いずれにしても嫌な気持ちになっていることを、本人または信頼できる人に伝えることが必要です。また、セクハラしてもつまらなそうなスキがない人を装うのもひとつの手。最初にも話しましたが、セクハラの受け取り方は人それぞれ。些細なことでも悩んでいる女性は、無理せず誰かに相談してくださいね。