彼氏にイライラするのは何故?原因と対処法を紹介

彼氏にイライラしちゃう自分がイヤ!

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好きな気持ちはあるはずなのに、彼氏に対してイライラを感じてしまうことってありますよね。今回は女性が彼氏にイライラする原因や瞬間、対処法をまとめました。また、イライラする回数が増えて別れるべきか悩んだときの診断方法もご紹介します!

女性が彼氏にイライラする原因・瞬間7選

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1.デートの約束をしても遅刻が多い

「最初のころは時間どおりに来ていたくせに、慣れてきたころに遅刻ばかりになる彼氏にはマジでイラつきました。これまで付き合った人でふたりがこのタイプで、何時間も待たされたことが何回もあります。本人に言っても改善されなくて、結局そんな性格に付き合いきれないと思って、ふたりとも私から別れました」(26歳・美容関係)

付き合ってから時間が経つにつれ、誠実さがなくなるという彼氏はいますよね。付き合い当初と違う態度を取られたらイライラするのも無理はありません。

2 .女友達とやたら仲がいい

「フリーのときは誰と仲良くしても自由だと思いますが、彼女ができたら、女友達との付き合い方は考えてもらいたいです。元カレが私と付き合っているときも、女友達とサシ飲みに行ったり旅行に行ったりする人でイライラしました。文句を言ったら、“ヤキモチやくなよ〜”って笑われたのも、余計にイラっとしましたね。嫉妬っていうか、モラルの問題だと思うんだけど…」(25歳・小売)

恋人がいるときの異性の友達問題って難しいですよね。相手が嫌がっていないのなら良いかもしれませんが、そうでないのなら相手を傷つける行動を取っていると自覚してほしいものです。

3.話をまともに聞いてくれない

「こっちが真剣に話しているのに、“ふーん”とか“へー”しか返してくれない彼氏は、バカっぽいしイライラします!  彼の意見を聞きたくて話していることでも、こういう返事しか返ってこないと悲しくなりますね。“ちゃんと聞いてる?”って文句を言うと、そこから喧嘩になることもあるし、余計にイライラしちゃいます」(23歳・専門学校生)

真剣に話しているのに聞いてくれないのって、イライラもしますし悲しくなりますよね。こんな態度を取られたら別れることを考えちゃうかもしれません。

4.LINEの返事がない

「LINEの返事がなかなかこないときは、彼に対してイライラしっぱなしです。忙しいって事前に聞いていればイラつかないけど、暇なはずなのにいつまでも既読にならなかったり、既読になっても何時間も放置されたりするとイライラ。特に、急ぎの用事でLINEしているときには、彼のことばかり気になっちゃうほどイライラしてます!」(24歳・サービス)

LINEに返信してくれないと、最初は「何かあったのかな?」と心配しますが、そのうちイライラした気持ちになってしまうことも。特に相手が暇なはずなのに返事をくれないと怒りが爆発しがちです。

5.デリカシーに欠ける

体形について平気で言ってくるなど、デリカシーに欠ける行動をとられるとイライラしてしまう女性も多いです。いくら親しくなっても、相手が傷つくようなことは言うべきではありませんよね。

6.ネガティブな言動が多い

「会えば仕事の愚痴ばっかりで、いい加減疲れました」(24歳・アパレル関連)
「愚痴が多すぎてイライラしました」(31歳・金融関連)

ネガティブな言動が多い人の近くにいると、自分まで引っ張られて疲れてしまうもの。たまになら愚痴くらい聞いてあげようかという気持ちにもなりますが、いつもだとイライラして言い返しちゃいそう。

付き合っていて疲れる男性の特徴

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違う人間同士なので、様々な価値観の違いなど、理解することが難しいことも多々あると思います。でも、とはいえ本当に無理…と思ってしまうこともありますよね。そこで、付き合うのが疲れると感じた男性の特徴について女性50名に調査してみました。

1.束縛しがち

  • 「束縛がきつい。男のアドレスを全部消されたことがある」(21歳・学生)
  • 「全行動を把握したがる人がいた」(25歳・アパレル関連)

「束縛がつらい…」などの意見は、女性会などでもたまに聞くことがありますよね。最初のうちは愛があると思って許容しても、束縛の強さにはどんどん疲れが出てきてしまうものです。このような行動については最初のうちに話し合っておくのが良いかもしれませんね。

2.否定してくる

  • 「それダサくない?とか違うでしょ!とか否定ばかりされる」(27歳・サービス関連)
  • 「私の行動をいちいち否定してくる人がいた」(34歳・出版関連)

上から目線で自分のことを否定され続けたら、誰でも気分は落ちてしまいますよね。もちろん話していて楽しいはずもないです! そんな彼には言われっぱなしでなく、自分の悲しさを上手に伝えて対処したいものですね。

3.理屈っぽい

  • 「とにかく理屈っぽい。言いたいことが伝わらなくてイライラした」(25歳・サービス関連)
  • 「話しているときにいつも理屈でものを言われると疲れる」(32歳・マスコミ関連)

理屈っぽい男の人と話していると疲れるという人も多いのでは? 考え方の違いかもしれませんが、やはり自分の話が伝わらなかったりするとイラッとしてしまうことも。そんな理屈ばかりの人には、できるだけ張り合わずにうまく受け流すのが吉かも?

彼氏にイライラしてしまったときの心理的対処法

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彼氏にイライラしてしまうと、精神的にも辛いですよね。そんなときの心理学的な対処法をご紹介します。認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.アンガーマネジメント(怒りのコントロール)を身につける

オーストリアの精神科医アントン・メスメルは、自分に暗示をかける“催眠療法”を提唱しました。これは言葉による暗示で心の状態の改善を目指すものです。他者に対して行うものと自分に対して行うものとのふたつがあり、後者を自己催眠と言い、自己暗示とも呼ばれます。この自己暗示を応用して、相手にイライラしたときに、「私は今心が穏やかになりつつある」、「私の怒りは消えつつある」と、現在進行形で自分の心の中で呟くようにしてみましょう。自然とイライラが無くなっていくはず。

2.楽しい思い出を想起する

記憶は心理学にとって欠かせない研究対象。ゴードン・H・バウアーは、情動と情報は一緒に記憶の中に貯蔵されると考えました。言い換えると、感情と出来事は一緒に覚えられているということです。そのため、幸せな気分のときはポジティブな出来事を思い出し、イラッとしたときはネガティブなものを記憶しやすい傾向があります。そのため、相手にイライラしたときは不快な過去を思い出してしまいがちですが、なるべく楽しかった記憶を思い出すようにしましょう。楽しい思い出で塗り替えれば、怒りの感情は急速にしぼんでいくはず。

3.別人になりきってみる

相手に対してイライラしたとき、ストレスを感じにくくする心理的方法があります。それが“ペルソナ・ペインティング”と呼ばれるテクニックです。心理学者ユングは、人は状況に合わせて「複数のキャラクター=ペルソナ(仮面)」を使い分けていると提唱しました。後輩に言われて腹が立つことも、先輩なら聞き入れるというのは、それぞれペルソナが違うからだといえます。そのため、相手にイラっとしたら、「自分は一流のクレーム処理係」だと思ってみましょう。そうすれば、どんなことも受け流せるようになるはず。

4.深呼吸して6秒間待つ

心理学者エバンスらがアメリカとインドのバス運転手を対象に調査を行った結果、両国において攻撃的な行動に出やすい性格の人が事故を起こす回数は、そうでない人に比べて数倍多いというデータが確認されました。このことからも、人に対してイラっとするような攻撃的な状態だと、言うべきでないことを言ってしまったり、失態を犯してしまうことが多くなってしまうのです。そのため、まずは深呼吸して自分の中の攻撃性を抑えるようにしましょう。たいていの怒りは、「6秒間」待つことで消えるという実験結果もあります。

彼氏にイライラしちゃったときの気分転換法

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続いて、彼氏にイラッときたときの対処法をご紹介します!
恋人のことがどんなに好きでも、どうしても許せない・気になってしまういやな部分ってありますよね。指摘しにくい点だったり、やめさせようとしてもうまくいかなかったりして、渋々共存するしかない場合もあるかと思います。
心理学に基づく「彼氏の嫌いなところばかり目につくときにやるべき思考法」を参考にしてみてください。引き続き、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

 1.不満を軽くするために「受け止め方」を調整!

心理学者リチャード・ラザルスは、ストレス・コーピングという概念を通して、ストレス状況に対する自分の感情や行動をコントロールしたり、その環境を変えて自分を成長させることの大切さを説きました。そのため、彼の嫌いな部分をどう受け止めるかが重要に。例えば、遅刻癖のある彼に関しては、時間を守れないダメな人と認識すると腹が立ちますが、時間の感覚があいまいな相手だと認識すれば自然と怒りも収まるはずです。

2.思い込みから自分を介抱する「ラショナル・ビリーフ」

コップに半分ある水を見て、「まだ半分ある」と考える人と「もう半分しかない」と考える人がいます。これは「認知のしかた」の違いが原因です。彼の嫌いな部分も同じく、「思い込み」による不快感が原因です。

そこで、心理学者アルバート・エリスが提唱するRET(論理療法)を試してみましょう。ある事柄に対して、「~しなければならない」という思考に固執するのを手放すのです。つまり、「ラショナル・ビリーフ」(合理的な考え方)に変えるのです。例えば、少し軟弱な彼なら「頼りがいのある人であるべき」という思い込みを「頼りがいのある人になってくれたらいいな」と変えましょう。そうすることで、彼に対するハードルが下がるはず。

3.彼氏の嫌いなところの「原因帰属」をすることで許せる自分に

心理学者バーナード・ワイナーが発表する、人間の行動の原因を推測することを「原因帰属」といいます。これには内的帰属と外的帰属があるとされ、前者は本人の性格など内部にあるものに理由を求めます。

そして後者は、状況や運など外部にあるものに理由を求めます。内的帰属の考え方だと、彼の嫌いなところを常に「彼のせい」にしてしまいます。しかし、外的帰属の考え方だと、彼の嫌いなところを「環境や状況のせい」だと考えることができます。この外的帰属の考え方をマスターできれば、彼の嫌いな部分も許せるようになるでしょう。

4.「あるがまま」を受け入れることでイライラしない自分に

心理学者カール・ロジャーズは、もともと人には自分で自分の心の健康を回復させ、成長させようとする力があると提唱しました。彼氏の嫌いな部分を受け入れられないというのは、あなた自身の「こうあるべき」という理想とのズレが生じているのが原因です。

それを解決するためには、これまで認知していなかった「現実の彼」をあるがままに受け入れることが大事に。そうすることで、これまでとは違った視点で世界や彼を捉えることができるようになるため、心の変容が果たされるはずです。

好きなのに彼氏にイライラする!別れるべきかの見分け方

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最後に、彼氏にイライラしてしまい別れるべきか悩んでいるという女性のために、心理学的な見極め方をご紹介します。引き続き、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.大事なのは好意のバランス

まず、お互いの好きな気持ちのバランスが釣り合っているかどうかをチェックしてみてください。恋人があなたのことを大好きだとしても、あなたのほうはそこまででも…という温度間だったり、その逆パターンだったりすると、カップル間の好意のバランスがよくないといえます。なぜなら、こうした場合には最小関心の原理という心理の働きが起こりがちだからです。

最小関心の原理とは、人間同士の関わりあいにおいて、関心の少ない方が多いほうより優位に立つ心理的な働きのこと。どうしても惚れたほうより惚れられたほうの人が相手を支配する形になりがちなのです。この状態では対等な関係性が望みにくいため、付き合い方を見直す必要があるといえるでしょう。

2.相手のことを加点法でなく減点法で見ていないか

付き合いはじめた頃は「こんないいところもある!」と好感度がどんどん増えていったのに、今では「こういうところもダメ」と悪いところのほうが目につくようになっていませんか?

関係が深くなれば、相手のよくない面も目につくようになっていくもの。もし、減点法で相手のよくないところを探すような心の働きが自覚できたとしたら、知らず知らずのうちに何か決定打となる彼のよくない点を探しているのかもしれません。

3.SVR理論から見て今のつきあいが結婚に結びつくか

つきあっていると、その最終地点として結婚を意識するカップルも少なくないでしょう。親密度が深まる過程で関係性が変わり、ふたりが重きを置いているポイントにずれが生じ、別れを選ぶことになるケースも少なくありません。心理学者マーステインは、SVR理論を提唱し、未知のふたりが出会い、親密になるまでには3つの発展ステージがあるとしました。そして、関係維持が難しくなってくるのは、第2、第3ステージへと移り変わるときに価値観のズレが生じることが原因だと主張しています。

SVR理論の第1ステージは、主にルックスなどの身体的特徴に心惹かれて親しくなる段階。続く第2ステージは価値観の類似性が最も重要な段階、そして第3ステージはふたりの役割意識が最重要となります。そのため、第2段階で価値観の似た部分が見つけられなかったり、第3段階でお互いの役割意識がうまく芽生えなかったりすると、先行きは不安といえるかもしれません。

【まとめ】

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彼氏にイライラしてしまう原因はたくさんあります。イライラしてしまったときは、感情的にならずに相手に不満を伝えることも大切です。イライラをただ我慢しているだけだと、最終的に別れるという悲しい結果になってしまうかもしれませんよ。