苦手な人とうまく付き合うための心理学的アプローチ法4つ

【座り方だけで心の壁が崩せる!?苦手な人との付きあい方】


 

嫌いな人
(c)shutterstock

 

特別嫌がらせをしてきたりするわけではないんだけど、何だかあの人とはどうも馬が合わない……そう感じる相手っていますよね。
可能なら関わりを避けたいものですが、職場や学校となるとそうも言っていられません。うまく関わることで、できればストレスを軽減させたいもの。そこで今回は、「苦手な人との上手なかかわり方」についてご紹介いたします。

 

■下の名前+さんで呼ぶ


相手の名前を姓で呼ぶか名前で呼ぶかは、1つわかりやすい親密度のバロメーターになりますよね。
いきなり名前で呼ばれるとぶしつけに感じたり、気恥ずかしくなったりするものですが、嫌悪の対象ではない限りそれほどイヤな感じは受けないでしょう。

下の名前で呼ぶことで「自我関与」が強まり、相手に対して親近感を持ちやすくなります。目上の人だったりして呼び捨てはできないような相手であれば名前の後ろに「さん」を付けるなどして親密さと敬意を同時に表しましょう。いつの間にか相手との親密度が高まっていくでしょう。

 

■浅く前かがみに座れると苦手な人の長話が止まる?


苦手な相手の話は長く感じるもの。できれば早々に失礼したいものですよね。
そんなときに意外と有効なのが、それとなく動作を使って意思を示す方法。その中でも心理的に一番お手軽なのは、イスに浅く座りなおして身体を少し前かがみに傾ける姿勢。
こうすることで無意識化に「このあたりで話を終わりにしましょう」という無言の呼びかけを相手に送ることができます。 

 

■3回繰り返して伝えればさすがに伝わる


苦手な相手に何か大切なことを伝えるというのは、骨が折れる作業ですよね。
そんなときは、会話の質よりも量を重視するようにしましょう。アメリカのケント州立大学で行われた心理実験では、事実と違う情報を印象づけるうえでは、1回だけ伝達した情報よりも、3回繰り返された情報のほうが6倍以上も記憶に残るという結果が出ました。
つまり、相手に同じ情報を3回伝えることで、相手はその気になったり、言うことを聞いてくれるようになるのです。

 

■いい香り


アメリカのある大学教授がおこなった心理実験によると、いい香りのする部屋で議論を行ったグループは、お互いに歩み寄りながら結論を出しましたが、無臭の部屋のグループはお互いが主張を譲らず決裂のまま議論が終了したといいます。

これを応用すると、苦手な相手とのミーティングや話し合いの予定が入っているなら、会議室のフレグランスを意識してみるとか、コーヒーのいい香りが漂うカフェに場所を移したりすると、スムーズに進むようになるかもしれません。

 

苦手な相手との関わり方は、大きく分けて2つあると言えます。
1つは相手の心理を誘導して自分に有利なように話を進めること。
そしてもう1つは、相手の不快な行動や会話を抑制することです。
このどちらかができれば、苦手な相手との関りもそれほど問題にならないと言えます。人間関係からくるストレスを上手くコントロールしていくことが、社会生活を営むうえで大切なのかもしれません。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。

 

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