「須く」なんて読む?もちろん「すく」ではありません

よく見かける簡単そうな漢字でも、ちょっと変わった送り仮名が付くと急に読めなくなってしまうことってありますよね。たとえば、「強か」「番える」「妊る」などは、漢字そのものは簡単そうでも結構難読な日本語です。
そんな「読めそうで意外と読めない日本語」クイズから、本日のお題はこちら!

須く」。
こちらの日本語も、読み方はもちろん「すく」ではありません。ではいったい何と読むのでしょうか? ヒントをもとに推理してみてください。

■ここでヒント!

読み方を探るために、ヒントとして言葉の意味を見てみましょう。小学館デジタル大辞泉によると、「須く」の意味は次のとおりです。

多くは下に「べし」を伴って、ある事をぜひともしなければならないという気持ちを表す。当然。ぜひとも。

やや硬めの文章などで、「学生は須く学問を本分とすべし(意味:学生はぜひとも学問を本文とするべきである)」というふうに使われます。さらにヒントを出すと……「須く」をひらがなで書くと、送り仮名も含めて「す◯◯◯く」の5文字です。

さて、そんな「須く」の読み方は? この辺りで正解を見てみましょう。

■正解は、こちら!


「須く」の読み方、正解は「すべからく」でした。
学生の頃、国語や古文で習った記憶が蘇った方もいるのではないでしょうか。
ちなみにこの「須く」という日本語、本来は「当然、ぜひとも」という意味ですが、本来の意味とは異なる「すべて、みんな」という意味で使われることも多いもよう。文化庁が発表した「国語に関する世論調査」(令和2年度調査)によると、本来の意味ではない方で覚えている人が全体の32.1%に及びました。意味と読み方をセットで覚えておくと、もしかして一目置かれちゃうかもしれません!

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(豊島オリカ) 

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