ニュースで見かける「八面六臂」って読めますか?

漢字って奥が深いものです。ずっと正しいと思っていた読み方が、じつは間違っていた、という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。たとえば、「敵愾心」「頒布」「極彩色」などは読み方を間違って覚えやすいので、使う前にしっかり確認した方が良いかも。

今回の漢字クイズも、そんな読み間違えやすい日本語からの出題です。挑戦していただくお題はこちら!

「八面六臂」

スポーツ関連のニュースなどで使われることがある言葉ですが、こちらの日本語、何と読むか分かりますか? あやふやかも……という方は、この機会に確認しちゃいましょう。

 

■ここでヒント!

読み方をしっかり覚えるためにも、まずは言葉の意味から確認したいところです。小学館デジタル大辞泉によると、「八面六臂」の意味は次のとおりになります。

1 仏像などが八つの顔と六つの腕をもつこと。
2 あらゆる方面にめざましい働きを示すこと。

もともとは1の意味で生まれた言葉ですが、現代では2の意味で使われることのほうが多いかも。サッカーや野球などスポーツ好きの人なら、意識しないうちにどこかで耳にしている可能性があります。

たとえばスポーツニュースでは、「◯◯選手は八面六臂の活躍でした」とか、「八面六臂の働きですね」というふうに、優れたプレイで活躍を見せた選手を称えるときに使われます。ちなみに、ひらがなで書くと「◯◯◯◯ろっ◯」の7文字です。

さて、そんな「八面六臂」の読み方は? この辺りで正解を見てみましょう。

 

■正解は、こちら!

「八面六臂」の読み方、正解は「はちめんろっぴ」でした。

「臂」は「ひじ」とも読み、その読み方どおり肘の部分を表す漢字です。「八面六臂の活躍」とは、まるで8つの顔と6つの肘(腕)を持っているように凄い活躍を見せること。つまりニュースでこの言葉が使われたら、1人で数人分の働きをした選手がいたんだな、と思って良さそうです。

CanCam.jpの日本語クイズでは、読み間違えやすい漢字を続々更新中♪ 休憩のおともにちょうどいい短いクイズばかりなので、ぜひ他の問題にもチャレンジしてみてくださいね。(豊島オリカ)