寂しがり屋をパワーに変える!ネガティブ思考を克服する心理テクニック

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「寂しがり屋」という特性は、温かさや優しさの裏返しでもありますが、過度になると、パートナーへの依存や、人間関係における「重さ」として現れ、自分自身を苦しめてしまう原因になってしまうことも…。今回は寂しがり屋な人の特徴や寂しさを感じる瞬間から、その感情をコントロールする具体的なステップまで解説します。

寂しがり屋とは?どんな人?

はじめに寂しがり屋とはどんな意味なのか、あらためて辞書で確認してみましょう。

寂しがり屋の意味

さびしがり‐や【寂しがり屋】

普通の人以上に寂しさを感じる度合いが高い人。また、とりわけて孤独をいやがる人。さみしがりや。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

寂しがり屋さんとは、普通の人なら寂しさを感じない場面でも寂しく感じてしまう人をいいます。正確な定義は難しいですが、つねに誰かと一緒にいなければ孤独に苛まれるのは寂しがり屋といえるかも。

寂しがり屋な人の特徴

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1.予定がないと不安

寂しがり屋な人は、休みの日に予定が入っていないと不安になる傾向があります。スマホやスケジュール帳の空白を埋めることが、自分が寂しく感じない手段だったりします。

2.SNSで他人を見て嫉妬する

ひとりでいるときにスマホなどで他人のSNSをチェックしてしまうのが習慣という人も。そして自分より楽しそうにしている他人を見て嫉妬してしまうのも厄介なところです。

3.スマホを手放さない

寂しがり屋な人はとにかく連絡がマメです。そのため、LINEなどの返信も早く、いつもスマホを片手に持っています。お風呂にすらスマホをもっていく人もいるほど。それほど、人とのつながりを大切に思っているともいえますが、人とのつながりに依存している部分もあるんだとか。

4.常に誰かと一緒にいたがる

寂しがり屋な人はひとりで行動するのが苦手という特徴もあります。学校など多くの人が集う場所では、ずっと誰かと一緒にいることも多いです。トイレに行くにも誰かと一緒だったり、帰り道も誰かと一緒に帰りたがったりと、人といることに安心感を覚えている傾向があるよう。

5.恋愛体質

寂しがり屋な人は、恋愛体質という声も。誰かと一緒にいることに安心感を覚えるため、恋人ができると常に一緒にいたがったり、会っていないときも連絡を密にとろうとしたりします。束縛しやすい面もあるので、自由を愛するタイプの人とは、相性が悪いかもしれません…。

6.傷つきやすい

ひとりで行動するのが苦手で、誰かと一緒にいたいという心理があるという特徴をご紹介しました。それは裏を返せば繊細な一面があるということ。ちょっとしたことで傷ついたり、へそを曲げてしまったりすることもあるので、周囲は振り回されてしまうこともあります。

7.趣味がない

趣味がないことも、寂しがり屋な人に共通しているポイント。何かに打ち込むというよりは、休みの日は男女問わず誰かと一緒にいたがる傾向があります。人との関わりがあるものなら長続きする傾向にありますが、何かを突き詰めて研鑽を積むようなことは苦手な人も。

8.依存体質

寂しがり屋な人は誰かに依存してしまうこともよくあります。その人がいなければ生きていけないと錯覚してしまう結果、恋人などと常に一緒にいたがる傾向が。

9.ひとり行動が苦手

寂しがり屋な人はひとり行動が苦手な傾向があります。ひとりで外食をしたり、ショッピングに行ったりすることに不安を覚えるため、誰かが一緒でなければ部屋にいるという考えになることも…。

10.泣き虫

寂しがり屋な人はよく泣く傾向もあります。寂しい時にはひとり部屋で布団をかぶって「シクシク」泣いていることも。そしてそのまま誰かに電話して困らせるという行動をとることも。

寂しいと思う瞬間は?

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1.ひとりで家にいるとき

  • 「家にひとり」「夜寝るとき」(回答多数)
  • 「お風呂でひとりになったとき」(25歳・会社員)
  • 「ひとりで家でご飯を食べているとき」(21歳・大学生)
  • 「布団に入り寝付けないとき」(25歳・パート)

ひとり暮らしをされている人は、特に夜や雨の日に寂しいと感じるのではないでしょうか。静かな部屋でひとりでいると、世界に自分しかいないんじゃないかという気持ちになることも。孤独感が高まって、寂しくなってしまいます。

2.まわりが幸せそうなとき

  • 「SNSで周りが楽しそうなのを見たとき」(回答多数)
  • 「何年も彼氏がいなくて周りが幸せそうにしてるとき」(22歳・会社員)

周りが幸せそうにしているとつい羨ましくなってしまうもの。最近ではSNSで簡単に友達が何をしているか分かるようになって、余計に刺激がありますよね。

3.別れた後

  • 「急に彼氏がいなくなったとき」(36歳・無職)
  • 「彼氏がいない」(40歳・パート)

心の拠り所として大きな存在だった彼。そんな大きな存在がいなくなってしまうと、喪失感が押し寄せますよね。ですが趣味や仕事に没頭すれば、心にぽっかりと空いた穴は案外埋まるかも。

4.彼氏関係で

  • 「彼氏と会えないとき」(回答多数)
  • 「旦那がいて欲しい時に仕事でいないとき」(34歳・会社員)
  • 「彼氏とケンカしたとき」(29歳・パート)
  • 「彼氏とやっぱり性格・価値観が合わないな~としみじみ感じたとき」(36歳・会社員)

彼氏と上手くいかないことがあると、恋愛をしていても辛くて悩んでしまいますよね。また大好きな恋人と会えないのは、やっぱり寂しいものです。

5.落ち込んでいるとき

  • 「嫌なことがあったとき」(30歳・会社員)
  • 「色々悩んでいるけど誰とも予定が合わなくてひとりでいるしかないとき」(25歳・大学生)
  • 「心がしんどいとき」(24歳・会社員)

何か嫌なことがあったとか、ストレスを感じたとか。自分の中で消化しきれないときは、どうしようもない気持ちになってしまいます。誰かに話を聞いてもらいたくても、ひとりで抱え込んで悪循環になることも。

6.精神的に弱っているとき

  • 「病気になったとき」(回答多数)
  • 「疲れているとき」(18歳・高校生)

体調が悪いと、気持ちまでネガティブになってしまいますよね。こんなときに看病してくれる人がいてくれれば…と思ったりしてしまいます。頼れる人がいない、ひとりでどうにかしないと、と寂しい気持ちに拍車がかかります。

7.イベント時

  • 「イベントごとがあるとき」(24歳・専門職)
  • 「クリスマスやお祭りがあるとき」(20歳・大学生)
  • 「彼氏がいなくて、季節のイベントが近づいていくとき」(21歳・大学生)

街中がイベントで染まると、自然とひとりで過ごす寂しさが溢れるという人も。特にイベント当日に楽しそうに過ごす人を見ると、取り残される気持ちが強くなりがち。特に秋から冬にかけては注意です!

8.寒いとき

  • 「寒い日の夜、街頭などのイルミネーションを見たとき」(23歳・会社員)
  • 「寒い夜にひとりで家にいるとき」(22歳・大学生)
  • 「寒くて、話し相手がいないとき」(28歳・パート)

人肌恋しさが増す寒さ。無性に誰かに触れたい、包み込まれたい。肌寒さが相まって、人の温もりが恋しくなるんですね。寒い日にひとりでいる寂しさを高めてしまう人も。

寂しがり屋を克服する方法

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1.ひとりで出かけてみる

  • 「ひとりで出かける」(回答多数)
  • 「ひとりの時間を多くする」(25歳・会社勤務)

寂しいなと思ったら、誰かを誘わずにひとりで行きたい場所に出かけてみましょう。人が多い賑やかな場所にいくと孤独を感じてしまうと思うかもしれませんが、家でひとりでいるよりは寂しさが和らぐのを感じられるはず。おひとりさまが楽しいと思えれば、寂しがり屋から卒業できるかも!

2.没頭できる趣味を見つける

  • 「没頭できる趣味を見つける」(回答多数)
  • 「ひとりの時間も楽しいと思える趣味を見つける」(24歳・会社勤務)

寂しがり屋さんは何かと依存しがち。人に依存するよりも、自分で気持ちをコントロールできたほうが精神も安定しそうですよね! そこでオススメなのが没頭できる趣味を見つけること。寂しいパワーを何か趣味にぶつけることで、新たな才能を発揮できるかも♡

3.自分の存在を認める

  • 「趣味に打ち込み、自信をつける」(28歳・会社勤務)
  • 「自分に関心を持つ」(28歳・専業主婦)

寂しがり屋な人には「誰かがそう言っいていたから、それがいい」と言ったり、「誰かがやってくれるから、私はやらない」というような他力本願なところが見られます。寂しがり屋を克服するには、自分自身を認め受け入れることも大切。誰かと常に一緒にいる必要性を感じずに済むので、主体性を持って生きることも、寂しがり屋を解消する手段になるのです!

4.冷静に客観視する

  • 「自分を客観的にみる」(28歳・無職)

寂しがり屋な人は、自分という人間を客観視することができていないところも。寂しいと感じることはあっても、冷静に考えれば家族がいたり、友達がいたりと、いてもたってもいられなくなるほどの、寂しい環境ではないことも多いです。寂しいと感じたときには、自分を客観視する冷静さも必要かもしれませんね!

5.仲の良い人をたくさん作る

  • 「仲の良い人をたくさん作る」(29歳・会社勤務)
  • 「友達を増やす」(23歳・学生)

こちらは直接寂しがり屋を克服する方法ではありませんが、友達をたくさん作ることによって、いつでも誰かと繋がっていられるため安心できるということはありそうです。

(アンケート/株式会社クロス・マーケティング QiQUMOにて調査)

寂しさを力に変える!ひとり時間を楽しむマインド

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続いて、恋人と会えなくて寂しくなってしまったときの対処法を、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.自分の時間を楽しむ機会づくりとして目を向ける

恋人と会えなくて寂しくなると、会えないことばかりに意識が向いてしまい、「次はいつ会えるの?」と何度も尋ねてしまい、いつも次に会えることばかりを考えてしまいます。そうなると、ネガティブになってしまって毎日が楽しくなくなり、何より実際に恋人と会えたときの期待や心理的ハードルも高くなってしまうため、ちょっとしたことでケンカしてしまう恐れもあります。

基本的な考え方として、「会えない期間」とネガティブに捉えるのではなく、「自分のために時間を使える期間」とポジティブな面に注視する意識を持つようにしましょう。心がけひとつで、どんな時間も充実させることができるはずです。

2.会えない時間に新しい人間関係を広げていく

認知心理学者エリック・ジョンソンは、恋人だけに目を向けてしまうと、寂しい思いに駆られて視野がどんどん狭くなってしまうと述べています。彼と会えないことは割り切って、別の人との関わりに気持ちを傾けてみましょう。

具体的には、友達と楽しむ時間に充てたり、新しい人間関係を広げるべく行動したりしてみてください。さまざまな情報が得られる上に、彼のことを相談できる相手も見つかるはず。そうすれば、心理的に安定して寂しさを感じることも格段に少なくなるでしょう。

3.自分を磨くことで次に恋人と会う時に備える

恋人と会えない寂しさにとらわれていると、時間を有効に活用できなくなってしまう傾向にあります。ネガティブな感情を持ってしまうことで、自分を高めようというモチベーションが下がってしまうからです。

心理カウンセラーである伊藤憲治氏によると、自分磨きは内面磨き」と「自己イメージ磨き」に大別されます。それらのうち、まずは自己イメージを磨くことから始めてみましょう。自己イメージが変われば、内面も自ずと変わっていくはずです。そうすれば、次に彼と会った時に惚れ直され、さらに愛されるようになれるでしょう。

4.LINEを適度に活用して情報を交換し合う

それでも寂しいものは寂しい、我慢できない!というときには、素直に甘えてみましょう。あまりにも頻繁に送るのは問題ですが、適度な回数のLINEなら相手にネガティブな気持ちを抱かせることも少ないはずです。

恋人が忙しい時間を事前に聞いて避けるようにするのがポイント。相手がゆっくりしている時間帯を狙ってみましょう。大事なのは、すぐに返信がこなくても、既読にならなくても不安定にならないこと。どっしり構えてやり取りができれば、彼とも楽しい情報交換ができるはずです。あなたの寂しい気持ちも解消されるでしょう。

寂しい気持ちとおさらば!ネガティブ思考を消す心理テクニック

最後に、「ネガティブな気持ちをポジティブへシフトさせる心理テクニック」を引き続き、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.優先順位をつけることで安心感を得る

ネガティブになってしまうと、人はなるべく損をしないように意思決定をしようとします。そのため、落ちこんでしまうと損を避けようとするあまり、次の選択ができなくなってしまうのです。そこで、比較対象となる選択肢を“ランク付け”するようにしましょう。優先順位を付けることによって、自分の選んだアクションが他のものよりも優れていたら、安心して決断ができるのです。これを心理学においては、“社会的比較理論”と呼びます。比較することで自己評価を正確にすると、心をポジティブにシフトできるはずです。

2.楽しいことや幸せな思い出をイメージする

心理学者バウアーは、「情動と情報は一緒に記憶の中に貯蔵される」と提唱しました。つまり、感情と出来事は一緒に覚えられているということです。そしてバウアーは、幸せなときには幸せな記憶を思い出しやすく、悲しい気分のときには悲しい記憶を思い出しやすいと結論づけました。ネガティブな状態の心理を見てみると、何かで失敗したときのイメージが強すぎて、選択を回避したり先延ばしにする傾向があると言えます。そのため、何かを決めるときは、自分が成功した経験を思い出すようにしましょう。きっとポジティブなイメージに切り替えられるはず。

3.カラ元気をいつでも出せるように練習を

笑顔で明るい人と一緒にいると、自分もつられて笑みをこぼしてしまうといった経験はありませんか。これは“ミラーリング”という心理現象で、相手の表情が自分の表情に伝染することを指します。そのため、カラ元気でもいいので、笑顔でいることはポジティブである上で非常に効果的なのです。逆にネガティブな気持ちのまま、笑顔になることはできません。カラ元気でもいいので、自分のスイッチを切り替える練習をしておきましょう。「今、落ちてる…」と感じたら、思いきりの笑顔をつくって対処してみて。

4.チャレンジ精神でネガティブを打ち消す

人はネガティブだと、無意識のうちに成功を回避してしまう心理があります。心理学者ホーナーは、そのことを“成功恐怖理論”の中で説明しました。この理論からすると、後ろ向きな人は「もしかしたらダメになるんじゃないかな…」と悪いことばかりを考えてしまう成功回避傾向が強くなるといえます。その結果、失敗ばかりを恐れて何も行動できなくなってしまうのです。そのため、チャレンジする精神でネガティブマインドを打ち消すことが大切になってくるのです。落ち込んだ時は、何かに向かって燃えてみましょう。自然と心に元気を取り戻しているはず。

【まとめ】

寂しがり屋であること自体は悪いことではありません。ただ、そのせいでいつも周りに連絡してしまったり、誰かに依存してしまったりすると、人間関係がうまくいかなかったり、幸せを感じられなかったりすることも。ある程度はひとりの時間も楽しめるようになると、自分も周りもハッピーになれるはずです!