恋愛はお互いに好きだという気持ちが一致していることが大前提だと言えます。しかし、自分でも自分の気持ちが分からなくなってしまうことも少なくありません。あなたは今、彼に対して自信を持って好きだと感じているのでしょうか。そこで今回は心理学の観点から、自分が彼氏を好きかどうかわからなくなっている人が、確認すべきチェックポイントをご紹介いたします。
■相手の長所と短所のどちらが目につくか
アメリカの心理学者アーロン・ベックは、「スキーマ」という思考の癖が人の内面にあることを指摘しました。そして、もののとらえ方=認知のパターンのゆがみを正すことで、自分の相手に対する認識を知ることができるとされます。もし、あなたが恋人に対して、短所よりも長所が半分以上あると感じるなら、その付き合いに肯定的だと判断できます。しかし、自分の中で半分未満だと感じるなら、付き合いに否定的だと考えられるのです。そのため、彼の短所ばかりが目についてイライラすることが多いなら、あなたの心が離れていると言えます。
■一緒にいるとき、「ひとりのほうが楽だ」と感じるか
恋愛は感情の通い合いだと言えますが、コストとして考えることもできます。つまり、報酬と投資による相対的努力指数で測ることも可能に。一人でいる時間というのは、刺激こそありませんが心理的コストはかからないもの。恋人と一緒にいるときは、程度の差はあれ多少のストレスを感じたりと、コストがかさむと評価できるのです。
そのため、彼と一緒にいるよりも一人でいるほうが楽だと感じるようなら、あなたの中で彼との関係は心理的コストが高いと評価していると判断できます。そうなると、どんどん相手に対して関心が薄くなり、他の関心事に目が向きやすくなってしまうように。あなたの気持ちも離れていると言えます。
■消極的な意味でケンカを避けているか
ケンカと聞くと、ネガティブなもののようにも捉えられがちですが、実はケンカは「相手に対して関心がなければ成立しない」もの。相手に好きなり嫌いなりの感情があるからこそ干渉したくなり、そこに衝突が生まれてしまうのです。
ワシントン大学の心理学者ジョン・ゴットマンによると、仲がいいカップルほどケンカをしているというのです。つまり、ケンカするほど仲がいいというのは正しいということですね。ケンカが少ないというのは良いことのように見えて、実は相手と衝突すること=理解し合う努力の機会を避けているというネガティブな意味合いも含んでいるのです。そのため、あなたが彼に干渉しないなど消極的な意味でケンカを避けているなら、彼への情熱は薄れていると言えます。
■他の異性と比べる頻度が増えたか
進化心理学の分野で見てみると、女性はパートナー選びに妥協しないとされます。恋愛や結婚における選択権は、女性側が握っているからです。その社会的要因としては、社会における規範の影響を、女性のほうがより大きく受けるからだと言われています。他の異性と今の彼を比べてしまうのは、本能的なものなのです。しかし、今の彼に満足・納得しているなら、他の異性と比べる必然性はなくなります。そのため、彼と誰かを比べる頻度が多くなっているとすれば、あなたの気持ちは彼から離れていると言えるでしょう。
自分が彼のことを好きかどうかを確かめる一番簡単な方法は、彼に触れられて嬉しいか嫌かどちらかということ。本当に好きな人に対しては、キスしたい、抱きしめられたい、手をつなぎたいと感じるのが普通です。恋愛対象外の異性に対して、触れてみたいなんて思いませんよね。むしろ生理的に受けつけないと感じるのが普通です。そのため、彼に触れてみたいと思うことは好きであることの裏返しなのです。自分の気持ちがわからないときは、彼から触れられてどう感じるかに目を向けるといいでしょう。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。
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