梅雨の時期は特に… 雨の日が続くと気持ちが下がる理由って?

梅雨のシーズン…… 雨の日が続くと気持ちが下がる理由って?

梅雨のシーズン、家の中にずっといると何だかゆううつな気分になってしまいますよね。雨の日が続くとどんよりとした気持ちになり、晴れの日になると健やかな気分になりますよね。これって一体どうしてなのでしょう? そこで今回は、「梅雨のシーズン…… 雨の日が続くと気持ちが下がる理由」をご紹介いたします。

■気持ちが下がるカギは気圧にアリ!? 雨の日は○気圧

人の身体は自律神経によってコントロールされています。ひとつは気持ちを高ぶらせ活性化させる交感神経。もうひとつは気分をゆったりとリラックスさせる副交感神経の2つです。実は、気圧はこの自律神経に働きかけ、体調を変化させるとされます。そして、いい天気のときは“高気圧”に、悪い天気のときは“低気圧”になります。そのため、雨の日に低気圧になると副交感神経が優位になるので、やる気が出なかったりネガティブになりがちに。頭が痛くなったりだるくなるのは、この低気圧のせいなのです。

■太陽の光を浴びないと幸福な気持ちになれない!?

雨の日に気分が下がるのは、太陽の光を浴びることができないことが、その最たる原因だと言えます。天気がいいと、太陽の光が屋内にまで差し込んできますよね。この太陽光には心のバランスを整え、心身の安定をさせてくれる幸福ホルモン“セロトニン”の分泌を促してくれるとされます。このセロトニンはストレス耐性を高めてくれ、精神を安定させるという効果があります。そのため、天気のいい日は20000ルクス以上の太陽の光を浴びることが出来るので、ポジティブな気分になれるのです。しかし梅雨の時期は、太陽光を浴びられないので鬱々とした気持ちになってしまうと言えます。

■青空を眺めることができないため心が沈む!?

梅雨の時期は灰色の空一面。一方、天気のいい日は青空が一面に広がりますよね。この青空のスカイブルーは、色彩心理学で「神経のたかぶりを鎮め、心を落ち着かせる色」とされています。そのため青空を眺めるだけで、ピリピリした気分を転換させリラックスすることができるとされます。しかし、灰色は無機質な気持ちになり陰気になるという心理的効果があります。そのため、雨の日のグレー色の空を眺めるだけで、何だか覇気がなくなってしまうのです。

■雨の日のちょっとした運動が意欲的な心をつくる

天気が悪く低気圧だと、それだけで身体の細胞内に水分が取り込まれ、血液が低くなります。そうすると低血圧になるため、頭痛やめまいがしたり睡眠不足になり、イライラしてしまうことも。一方で、天気がいいと身体も軽く外出や運動できるため、血流もよくなり良質な睡眠を得られます。ジョージア大学で行われた運動と脳の研究によると、20分の運動がその後の集中力を高める効果があると結論づけました。たとえ梅雨の日が続いていたとしても、室内で軽い運動をするように心がけましょう。運動することで脳の血流がよくなれば、ドーパミンが放出されるので気分が上がると言えます。

終わりに

ぐずついた梅雨の日は、ただそれだけであなた自身のメンタルをネガティブなものにしてしまいがち。少し外に出て軽い運動をしたり、ベランダで日光浴もできないのがつらいところですよね。ただ、もしも外出できない状況だとしても、天気のいい日はカーテンを開けて太陽の光が室内に入るようにしてみましょう。そして、疲れたら青空を眺めてみてください。それだけで、晴れの日がもたらす恩恵を得られるはず。また、雨の日でも運動することで、心の健康は保つことも大切です。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。