家事、お金、束縛…女性たちの身近で起こったモラハラ事件簿
「モラハラ」はモラルハラスメントの略で、暴力は振るわず、言葉や態度で嫌がらせをし、いじめることを意味し、主に恋人や配偶者、親などの身近な人からのものを指します。みなさんの中にも、恋人や配偶者からこのようなモラハラを受けたことがあるかもしれないという人がいるのではないでしょうか?
そこで今回は、20代~40代の女性を対象に「恋人や配偶者から受けたモラハラ」について調査しました。もし、当てはまるものがあれば相談が必要かもしれません。一緒にチェックしていきましょう。
「モラハラ」を感じたことがある女性は約2割!?
まず始めに「恋人や配偶者からされたことで、モラハラだと思ったことはありますか? 」と聞いてみました。結果はこちら。
ない:80%
ある:17%
覚えていない・気にしないでいる:3%
8割の女性が「ない」という結果になりました。思った以上に、モラハラを感じたことがない人が多く安心しました。良い関係を保つことができているカップル・夫婦が多いようですね。
しかし、「ある」と回答した女性も約2割おり、決して少なくはありません。上手く周りに相談できているといいのですが…。度合いの大小はあるかもしれませんが、彼氏・夫の言動にモラハラを感じたことがある人も少なからずいるようです。
また、わずかではあるものの「覚えていない・気にしないでいる」と回答した人も。これは最も危険かもしれません…。気づかないうちに小さなストレスが積み重なっている可能性もないとは言えません。少しでもおかしいと感じたら、我慢せずに助けを求めることも大切なのかもしれませんね。
彼氏・夫の言動でモラハラを感じたことはないという人が多数派ではあったものの、経験がある女性も少なからずいることが分かりました。では、どのようなことをされたのでしょうか? 次は具体的に見てみましょう。
最も多いのは男性優位的な発言…!?
恋人や配偶者からモラハラを受けたことがある女性も決して少なくはないことが分かってきました。では、どのような言動にモラハラを感じたのでしょうか? 次は、具体的なエピソードをいくつかご紹介します。
■家のことに関する言動
「当たり前に『メシは? 』 と聞かれる。たまには作ってよ、と思う。(47歳)」
「家事を押し付けてくる。(48歳)」
「妻は夫より先に起きて朝食を作っておいてほしいと言われたとき。それは違うでしょと思った。(29歳)」
「洗濯をいつも私がやるのが当然だと思っていること。(23歳)」
「俺が稼いだ金と言って支配する。(26歳)」
最も多かったのは「家事やお金の管理」のような家のことに関する発言でした。特に、家事を押し付けてくるという声が多く寄せられました。現代もジェンダーに関する問題は様々な場面で見られますが、女性への一方的な家事の押し付けは一刻も早く改善されなければなりません。一緒に住んでいるのですから、家のことはふたりで分担すべきですよね。特に共働きの場合、女性の負担はさらに大きくなります。精神的に追い詰められてしまわないように、きちんと話し合ってお互いに助け合うことが大切ですね。
また「俺が稼いだお金だから」と言われたというエピソードも複数ありました。よくドラマなどで見られる言葉ですが、実際にもけっこうあるようですね…。やはり男性優位的な考えが現代も残っているようです。お互いに尊重し合って、ふたりが納得する使い方ができるようにしたいものですね。
■見下すような発言
「配偶者の期待に沿えないと『やっぱお前は…』と口癖のように言うこと。(23歳)」
「何かミスをすると『使えない』と言われた。(25歳)」
見下したような発言にモラハラを感じた人も複数いました。このような言葉は誰であっても不快ですよね…。自分が言われて傷つくことは男女問わず控えなければなりませんね。発言には責任を持つことが大切です。
■束縛的な発言
「22時までに飲み会から帰っていないと、鬼電がかかってきたこと。(25歳)」
「何しているか全て報告しなければならない。(34歳)」
束縛するような発言にモラハラを感じたという声も複数寄せられました。あまりにも束縛されると精神的暴力になりかねません。不安になる気持ちも分かりますが、連絡の頻度やタイミングには気をつける必要があると言えそうです。
以上「恋人や配偶者から受けたモラハラ」についてご紹介しました。彼氏や夫の言動にモラハラを感じたことのある女性は少なからずいることが分かりました。内容としては、家事の押し付けや見下したような発言、束縛が多いようです。お互いを尊重し合って傷つくような発言をしないことが最も大切ですが、モラハラを感じたときには我慢せずに助けを求めることができる環境作りも重要ですね。(澤夏花)