LINEのやり取りを上手くクロージングするための心理テクニック

LINEのやり取りを上手くクロージングするための心理テクニック

外出が少なくなると、仕事もプライベートもLINEでのやり取りが増えますよね。確かに便利ではありますが、自分の時間の大半を奪われてしまうことにもなりかねません。でも、やり取りの終わりどころを見極めるのってなかなか大変……。どうすれば綺麗に終わらせられるのでしょう!? そこで今回は、「LINEのやり取りをクロージングするための心理テクニック」についてご紹介いたします。

■クロージングするにはテンポの見極めが重要

LINEがこれまでのSNSツールやメールと異なる点は、“テンポ”にあるとされます。相手に送信する→既読になる→相手から返信がある→既読する、という一連の流れがあるのが特徴。そのため、お互い話したいことがある場合は、集中しているため上記の流れがスピーディーになされると言えます。しかし、だんだん話すことがなくなってくると、集中力がなくなり、心理的に何か別のことに注意を奪われつつ会話することが増えるため、上記テンポが悪くなってしまうのです。そこを見計らって、会話を終わらせればスムーズだと言えます。

■会話終わりを匂わせる言葉やスタンプでさりげなくアピール

心理学で見ると、会話には“終わりのフレーズ”というものがあります。例えば、「お疲れ様、ゆっくり休んでね」や「今日は有難う。お陰で助かったよ」など、休息やねぎらいの言葉がそれに当たります。これをLINEで送信されると、普通ならそろそろ終わりだなと感じてくれるはず。もしもそれを伝えるのが難しい場合は、スタンプを使用することをおススメします。「お疲れ」や「またね」といったフレーズが盛り込まれていれば、感覚的に締めることもできるでしょう。

■会話を収束させる“逆三角形の法則”を活用

LINEにおいて、会話を終わりの方向に持っていく際には、できる限り文字の量を減らす方向でいくと良いでしょう。これを会話における“逆三角形の法則”と言います。長文を送ると、相手はまだ何か伝えたいことがあると認識し、いつまでも終わらせることができません。また、返報性の法則により、あなたから長文が送られると、相手も長い文章で返さないと失礼だと感じさせてしまいます。その結果、いつまでも会話が終わりに向かわなくなるように。最終的には1文で終わりを誘発するとクロージングに誘導できるでしょう。

■どうしても終わらせたい話題には理由をつけて

どうしても終わらせたい話題には、LINE上で送る内容を工夫し主導権を握るというのも有効です。例えば、「ゴメン!買い物にいかなくちゃ」や「そろそろ宿題やらなきゃ」といったように、何らかの理由にかこつけて、あなたから会話を終わらせるのです。人間の心理としては、意味もなく突然会話を切られると、「嫌われているのかも……」と感じてしまうものです。しかし、理由があれば自分の中で会話が終わることに納得できると言えます。そのため、多少の作り話でも良いので終わらせる理由をつけて送ってあげましょう。

終わりに

LINEなどでやり取りをしていると「もうそろそろ終わらせたい」と思うことがしばしばあると言えます。でも、そんなときに限って相手が話題に食いついてきたり、ノリノリになってしまいダラダラと時間を浪費してしまうことってよくありますよね。そんなときに、バッサリとキャッチボールを切ることって人情としてなかなかできません。でも、上記やり取りを“終わらせるサイン”を出せば、意外とすんなりとLINEを終えることもできるでしょう。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。