「アプリきっかけで結婚した」という話もそう珍しくなくなってきているくらい、もはや出会いのきっかけのひとつとして普通に定着してきているマッチングアプリ。
でも、やっぱり共通の知り合いがゼロだったり、後腐れがないからこそ変な人がいるかもしれないと疑ったり…と、気になる点も多いもの。「会ってはいけない人」は、どのように見抜いていけばいいのでしょうか？
これまでに、自身も200以上のマッチングアプリやサイトを利用し、150人以上に会ってきたマッチングアプリ情報総合メディア「マッチングアプリなび」で編集長を務める、いわばマッチングアプリのプロ・柏木りさこさんにうかがいました。
Q.写真を載せていない人がいます。これって詐欺の可能性が高いですか？
A.多少のリスクはあります。ただ、掘り出し物パターンもあります
必ずしも詐欺とは限りません。身バレしたくない、会社の人に知られたくないという方は一定数いて、そういう方は大きな会社に勤めていてしっかり収入があるパターンも結構あります。写真がないとNGにする方も多いので、実は写真を載せていない方は他の人がなかなか手をつけない掘り出し物の方もいます。
プロフィールに写真を掲載していなくても、プロフィールを見て問題なさそうならメッセージ自体は別にしても問題ないですし、会う前に写真を見せてくれる方なら会ってもいいと思います。できるだけ時期が違うものを何枚か送ってもらうといいですね。
ただ「芸能系の仕事をしていて顔を載せられません」は、特にTinderに多いですがナンパ師が使いがちな手です。特定できないような横顔だったりちょっと遠めから引いた雰囲気ある写真を使っている場合は、もしかすると本当に芸能系の人もいらっしゃるかもしれませんが、ナンパ師の中で流通している技なので要注意です。
同様に「会う前からいきなりタメ口」も、ナンパ師の間で『一気に距離が縮められる技』として流通しているので、そのタメ口にモヤッとしたら切ってOKです。
Q.写真詐欺ってどう見抜けばいい？
A.「これいつ行ったの？」とサラッと触れてみる。
女性は結構前の若い頃の写真を使うことが多いので、よく男性のユーザーさんにお伝えしていることとしては、プロフィール写真におそらく1枚くらい何かのイベントにまつわる写真が入っていることが多いので「これいつ行ったのー？」とサラッと聞いてみてください。年齢のわりにかなり若く見える写真を使っている男性に対しても有効な手です。
もし聞いてモゴモゴごまかすようであれば、そもそも写真と今がかなり違うということとほぼイコールなので、そんな人と会ってもいい結果に繋がらないことがほとんどです。それ以上やりとりする必要はありません。
Q.あるあるな嘘の見抜き方はありますか？
A.ある程度共通のパターンがあります。
たとえば既婚者かどうか。「ものすごく収入が高いのに、やたら郊外に住んでいる」方は既婚者の可能性が高いです。逆にたとえば東京なら、極端に言えば六本木など、家族で住む可能性がそこまで高くない駅に住んでいる場合は独身の確率は上がります。
あとは夜にまったく電話ができない、デートが平日夜のみ、なども既婚者率が高いですね。
最近は減ってきたものの、マルチなどの業者系については、疑いを持ったら仕事で悩んでいるような話をわざとがっつり振ってみてください。そこで「いい副業ありますよ」と返事が来たらかなり怪しいです。
Q.正直「切っていい人」ってどんな人？
A.濁す人。
写真もそうですが「自己開示をしない人」にはあまり労力をかけなくてもいいです。
ただ、よくいる「こっちから話を振れば話せるけど、振らないとメッセージが続かない人」は、切ってしまいがちですが、メッセージのやりとりが下手なだけで、実際に会ってみると普通に話せるという方も結構いるので、ラフに1〜2時間くらいランチかお酒を飲まないごはんに行ってみるのもアリだと思います。会ったら話せるということを知っていれば、メッセージが下手でもそこまで気にならなくなるはずです。
他には、「返信が日中にしか来ない」「土日もまったく返事がない」など既婚者の疑いがある人は、疑うほうが面倒なので切ってしまっていいです。他にもいい人はたくさんいます。
生活リズムがあまりにも合わない方も付き合ったところでしんどいので、あまりおすすめはしません。
さて、多くの人とマッチングをしたり会ってみる中でぶちあたるのが「とりあえず3回会えってホント？」問題。よく世間ではそのように言われていますが、正直この時代だし、そこまでピンと来ない人とリスクを犯して何度も会いたくないのが本音。
次回はその問題について取り上げていきます。お楽しみに。
