連休明けからモチベーションを高くするためのテクニック

連休明けからモチベーションを高くするためのテクニック

連休明けてからの学校や職場は、何となくダルいですよね。でも、ヤル気を出してリスタートしたいもの。そこで行動を大切にしましょう! モチベーションにあふれている人は、何かしらの要因を持っていると考える人も少なくないでしょう。しかし実は、その反対。まず行動があるからモチベーションがついてくるのです。そこで今回は、「連休明けからモチベーションを高くするためのテクニック」についてご紹介いたします。

■反射的に“YES”を言う訓練を

モチベーションを生み出す行動心理テクニックは多数ありますが、そのひとつに0.2秒以内(反射的)に“YESとこたえる”というものがあります。これはスポーツやビジネスの世界ではよく使える心理手法です。0.2秒とはほんの一瞬。その時間で答えを出すとなると、「嫌だな」といったネガティブなことを考えている余裕もありません。つまり、反射的に返事をするということになります。まず、考えずに即答する訓練をしてみましょう。具体的な話は、そのあとですればOK。モチベーションが次第に高まるのを感じるはずです。

■作り笑いが生み出す驚くべき効果

赤ちゃんの笑顔を見て、つられて笑みをこぼしてしまうといった経験はありませんか。それは“ミラーリング効果”と呼ばれ、相手の表情が伝染して自分の表情にも伝わる心理現象です。いかなる場合でも、笑顔のパワーは絶大だと言えます。仮にそれが作り笑いだとしても、です。実際に末期がんの患者に落語や漫才を聞かせていると、症状の改善がみられるケースも。まずはカラ元気でもいいので、とにかく笑顔や笑い声を意識してみましょう。周囲からの評価も上がり、あなた自身のモチベーションも向上するはずです。

■人間関係においては自己完結しない

本来、コミュニケーションとはお互いがお互いの発する言葉に耳を傾け、それに対してレスポンスを返し合うもの。でも、そんなキャッチボールができずに、自己完結型の会話をとると、自己愛を満たしたい欲求でいっぱいになってしまいます。心理学においては、自分の言った話を自分自身でまとめてしまうことを“セルフ・サマライジング・シンドローム”と言います。このような自己完結型のコミュニケーションを続けていると、どんどん卑屈になってしまう結果に。逆に会話のキャッチボールを意識すれば、自然とモチベーションが高くなるでしょう。人付き合いは疲れるものですが、思い切って飛び込めばヤル気を生み出せるのです。

■“人のため”は自分自身に跳ね返ってくる

エゴイスティックな考えの持ち主が増えてきたと言われる昨今ですが、「人は自分のためよりも他者のためのほうが、より頑張れる」という心理研究結果があります。その結論は、社会的なつながりを維持し、ともに協力し合うことが成功をもたらす大きな要因となる、というもの。“つながり”の再認識というわけではありませんが、人のために頑張ることは、自分の結果に繋がるため、自分の起こしたアクションによって“他人に喜んでもらえる”というのは、自分自身の原動力とモチベーションに結びつくのです。

終わりに

ヤル気を出す上でよく話題になるのが「モチベーションが先か、アクションが先か」ということ。つまり、精神のはたらきなのか身体のはたらきなのかということになりますが、結論から言うと身体感覚からヤル気を生み出す方が“早い”と言えます。心の中を整えて目標に向かうのは、なかなかの胆力を必要とします。しかし、行動を起こせば自然とメンタルがそれに合わせてついてくるのです。連休明けに気分が乗らないときは、まずアクションから生み出すのはいかがでしょう。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。