ちょっぴりブルーなゴールデンウィーク明け…そんなな人の心理と気持ちを晴れさせる方法

GW明けがブルーな人の心理と気持ちを晴れさせる方法

“GW”というフレーズほど、日本人にとって甘美で嬉しい響きはありませんよね。休日が重なると、最高10日間もの長期に渡り大型連休を満喫できる可能性もあります。でも、そんな長期休暇が終わった後の喪失感はかなりのもの。仕事始まりが恨めしいとかんじることも少なくありませんよね。そこで今回は、「GW明けがブルーな人の心理と気持ちを晴れさせる方法」をご紹介いたします。

 ■食事は決められた時間にとる

GWといった長期休暇においては、どうしても食事時間が不規則になりがちですよね。実は、これが生活リズムを崩してしまい心理的な適応障害を引き起こしやすくする要因。これはホメオスタシスの変化によるもの。このホメオスタシスとは 「生体恒常性」ともいわれ、体を一定の状態に保つはたらきのことを指します。食事時間がズレるとホメオスタシスのバランスもズレてしまうので、食事時間を普段と変わらないようにしてキープすることが生活リズムを崩さないために大事です。そうしないと、休み明けが時差ボケのような状態になり、仕事に出かけるのが非常にしんどく感じてしまうのです。食事時間はなるべく統一しましょう。

■連休中盤では積極的に身体を動かす

アウトドア志向もしくは運動をライフワークとして心がけている人にとって、GW明けの仕事はそれほど苦ではないかもしれません。しかし、インドア志向の人や身体を動かす習慣のない人にとっては、休み明けは苦しいものになると言えます。その差は、長期休暇中に身体を動かさないことによる自律神経のアンバランスが生じることが原因です。そのため、休みの間は意識的にストレッチしたり呼吸を深くして体を緩めるように心がけましょう。軽いウォーキングをするだけでも、GW明けの身体の軽さが違ってきます。運動はひとことで言うと「体内環境の調整」。ブルーにならずにいいスタートを切るには、連休中番のタイミングでの適度な運動が大切なのです。

■休み明けの朝こそ早起きして出かけるべし!

GW明けの朝は、ブルーになるかどうかを決める大事な瞬間だと言えるかもしれません。きっとほとんどの人が、長期休暇中の寝起きの時間がズレてしまい、早起きできない身体になっているはずです。しかし、そこでいつもの出勤・通学より30分早く起きてみましょう。驚くほど、GW明けのスタートがポジティブなものになるでしょう。朝生活型の働く女性たちがやっていることのアンケートによると、快適通勤のために早く家を出てラッシュの時間を避けることが約40%最も多かったとされます。GW期間中は人と接触する機会が少なく(決まった人としか接触せず)、パーソナルスペースが広くなるため、GW明けの朝の通勤ラッシュといったパーソナルスペースが近いシチュエーションをより不快に感じてしまうのです。そうならないためにも、朝30分早く起きて気持ちのいいスタートを切るように心がけてみましょう。

■休み明け初日は帰宅後の楽しみを設けておく

GWという楽しいシーズンを過ごした後は、その後の楽しみやイベントごとが無いように感じてしまい、心がブルーに沈み込んでしまいがちです。長期休暇では、好きなことをしてリラックスしたり気分を上げたりと、様々な時間の使い方を楽しむことができます。しかし、GW明けは仕事や学校で一日の時間のほとんどが占められてしまうため、不自由さを感じてストレスになってしまいます。そのため、休み明け初日は、帰宅後に楽しみを設けておくようにしましょう。そうすれば、一番適応しにくい初日「GW明けの日」を、楽しみのモチベーションで乗り越えられるはずです。これを心理学では報酬効果と言います。要するに、自分へのご褒美を用意しておくことで、ブルーな気分を回避することが大切なのです。

終わりに

本来なら嬉しいはずの長期休暇は、実は体内時計や生体リズムを壊す可能性も同時に秘めており、それが休み明けに心をブルーにさせる原因になると言えます。そのため、もしも気持ちよくGW明けをスタートさせたいなら、休みの間に自堕落的な生活を送らずしっかりと自分を律することが大切になってくると言えます。でも、それって本当に「お休みの過ごし方」なの? とちょっぴり疑問に思えますよね。たまには昼までダラダラと過ごしたいというのが人情というものですからね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。