「なんだか気分が上がらない」「ついネガティブに考えてしまう…」という経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。ポジティブな気持ちで毎日を過ごせたら、もっと楽しく、もっと充実した人生を送れるはず。でも、「ポジティブになろう!」と思っても、なかなか難しいものですよね…。そこで今回は、ポジティブな考え方を身につけるための習慣やマインドを20~30代男女200名に調査しました。心のあり方を変えることであなたの毎日がより輝き始めるかも♡
Contents
自分はポジティブだと思う?
Q.自分はポジティブだと思いますか?
はい…31.5%
いいえ…68.5%
自分はポジティブだと思うと回答した人は約3割と少数派に。自信を持って「自分はポジティブだ」と言える人は少ないようです。
ネガティブになってしまう原因
1.自分に自信がない
自分に自信がないがゆえ、ネガティブ思考になってしまう人はかなり多いようです。自分のことは自分が受け入れてあげましょう。いきなりは難しいかもしれませんが、自己肯定感を少しずつ上げて自分のことを認めてあげない限り、ネガティブ思考から卒業するのは難しいかも…。
2.否定された過去がある
自分の意見を否定された過去があったり、その数が多かったりするとネガティブ思考になちがち。「自分の意見は合っていないんだ」「どうせ自分は…」と考えてしまいます。人の意見はそれぞれ。その時、その人と合わなかっただけと割り切れれば良いですね。
3.大きな成功体験がない
今までの人生で大きな成功体験がないことも、ネガティブ思考になる原因のひとつ。時間はかかったとしても、ここまでやってきたことがちょうど今から花開くかもしれません。自分の可能性を狭めてしまってはもったいないですよね!
4.考える時間が多い
ネガティブ思考になる原因に、何か打ち込めるものがなく考え込む時間が多いことも挙げられます。やっぱり考える時間が多いと、不安になってしまったり、余計な心配をしてしまったりします。それが結果、ネガティブ思考に繋がってしまうのです。
5.心配性
心配性なこともネガティブ思考あるあるです。上記の「考える時間が多い」と重なりますが、失敗することや良くないことを想像しすぎるとネガティブ思考になりやすいです。
ポジティブ思考を癖づける行動習慣
続いて、「ネガティブな思考を変える方法」を、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.上手くいったことや成功体験を思い出す
心理学者バウアーは、情動と情報は一緒に記憶の中に貯蔵されると考えました。つまり、感情と出来事は一緒に覚えられているということです。そしてバウアーは、ポジティブな状態では楽しい記憶を思い出しやすく、ネガティブな気分のときには悲しい記憶を思い出しやすいと結論づけました。ネガティブな人の心理を見てみると、何かで失敗したときのイメージが強すぎて、選択を回避したり先延ばしにする傾向があるといえます。そのため、思考を変えるにあたっては、自分が上手くいった成功体験を思い出すようにしましょう。きっとポジティブになっていけるはず。
2.カラ元気でもあえてポジティブに振る舞う
人の心と体には密接な関係性があります。コーネル大学で心理学者ウォルフらによって行われたトムの実験では、気分が落ち込んでいると身体まで重く感じたりするのは、心の動きが体に影響を与えているからだという結論が得られました。そのため、ネガティブで気分が落ち込んでいるときこそ、あえてポジティブに振る舞ってみましょう。そうすれば、テンションも上がり、頑張る力が身体にわいてくるはずです。
3.レスポンスを速くして考える時間をなくす
ネガティブになってしまうのは、考える時間があることが原因とも考えられます。そこで時間に制約を設けてみましょう。そのひとつに0.2秒以内にYESというという心理テクニックがあります。これはスポーツやコーチングの世界でよく用いられる手法ですが、考えるという作業をせずにYESという練習をすることで、脳がポジティブな状態のまま自然と身体が動くことになります。あれこれ考えずにYESと言えるようになれば、ネガティブさを回避できるでしょう。
4.ピンチの裏側にあるチャンスに気づく訓練をする
ミラノ大学のP・ケルニー博士の実験によると、危機感やピンチをあおるような内容のパンフレットを配った被験者のほうが、安心させる内容のパンフレットよりも高い反応を示したという結果になりました。これを応用すると、ピンチの状態を解消するにはその裏側にあるポジティブなチャンスに気づく訓練をしてみましょう。自然と積極的な姿勢で物事に接することができるようになるはずです。必ずピンチにはチャンスが隠されているのです。
5.その他
20~30代男女に聞いてみたところ、以下のような意見が集まりました。
- 「たくさん笑って小さな幸せを集めてること」(22歳・女性)
- 「ポジティブな言葉を思い出す」(32歳・女性)
- 「失敗しても良いと思う考えを持つ。気張らない」(27歳・男性)
- 「ネガティブ思考だったが考えすぎている人生がもったいないと思った」(27歳・女性)
ちょっとの意識でポジティブ思考にする心理テク
人それぞれ長所やポジティブな面があるその裏に、必ず短所やネガティブな側面があるといえます。でも、短所も長所も実は紙一重。上手く魅せたり少し視点をスライドさせることで、美点にもなり得るのです。続いて「ネガティブな性格を転換させてポジティブにする心理テクニック」を、引き続き認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.反論したいことは後回しにする
人は誰しも反論されたり、上から目線でものを言われるのを好みません。自分ではそんなつもりではなくても、相手を馬鹿にしているというメッセージを暗示してしまうのです。もしもあなたが、上から目線に見られがちだというなら、言いたいことを後回しにしてみましょう。そんなときに便利なフレーズが、「少し様子をみてみましょう」です。これを心理学では“反論の先送り”といいます。相手の意見を肯定しつつも、後回しにすることで角が立たず、円滑に事が運びやすくなるのです。
2.自信がない人はあごを上げることを意識して
かつてカナダのある大学で、CGを使ってアゴを10度刻みで傾かせてその変化による印象の違いを検証する実験が行われました。この実験によると、20度で非常に快活で好印象、30度で尊大な表情に見えるというデータが得られました。この結果を踏まえて、自虐的な性格を指摘されるあなたの場合、少しだけアゴを上げるようにしてみましょう。周囲に対して快活に見えるうえに、自分にも自信がついて好感度も高まるでしょう。
3.出かける前に鏡で表情をチェックしてみる
自己主張が強い人は、一度語り始めるといつまでも自分の話に終始し、周囲に不快な感情を与えてしまいがち。これは“攻撃性”と密接で、実はノルアドレナリンが心を興奮させているのです。場合によっては頭の回転をよくさせるので、言葉が次から次へと出てきます。もしもあなたが自己主張が強いタイプなら、鏡を見るようにしてみましょう。人と会う前でもかまいませんし、会話中に少しコンパクトなどで確認するのもアリ。心理的に自分を客観視することができるようになり、ハッと我に返って冷静になれるはず。
4.相手のペースをはかって同調する
誰かと話をしているとき、その場の雰囲気から状況を推察し、自分のすべきことや相手のして欲しいことに応えることを、一般に“空気を読む”と言われますよね。もしもあなたが、空気を読むのが苦手なら、同調効果を活用してみましょう。これは“ペーシング”とも言って、相手の動きやしぐさに自分を合わせるテクニックです。相手は同調されることで、何となく親しみやすい空気が流れていると感じ、安心感を覚えるのです。次第にあなた自身も、相手との間に流れる空気が読めるようになるはず。
ポジティブ度を診断!あなたの考え方は前向き?
最後にあなたのポジティブ度がわかる診断をご紹介。簡単な10個の質問に答えて診断してみましょう!
【まとめ】
ポジティブになるための行動や思考などをご紹介してきましたが、どれも一度試しただけでは変われません。それぞれの方法を日々意識して継続していくことで、自然とポジティブ思考が定着していくはず! 少しずつ考え方や習慣を前向きに変えられるといいですね。