「なんかとっつきにくい…」と思われがちな人に役立つ心理テクニック
シャイだったり人見知りだと、人と話すときにややハードルが高くなってしまいますよね。そんなあなたを見て相手は何を感じるかというと、怒ってるのかな? 自分が苦手なのかな…… といった印象を覚えてしまうのです。どうすれば、あなた本来の親しみやすいイメージに変えられるのでしょう。
そこで今回は、「なんかとっつきにくい…」と思われがちな人に役立つ心理テクニックをご紹介いたします。
■聞き上手になり感情を吐き出させてあげる
自分が感情を上手に表現することができなくても、相手の感情を引き出してあげることは可能ですよね。そんなとき大切になるのは、聞き上手に努めるということ。相手の話を聞いて感情を吐き出させることができれば、相手はあなたに親しみを覚えると言えます。
怒りや悲しみなどのネガティブな感情を言葉にして吐き出すことで、話し手は安心感を得られるのです。これをカタルシス効果と言います。人は自分の感情を受け止めてくれた人に対して、好意や信頼を持つようになるということですね。聞き上手は人間関係上手でもあるのです。
■ギャップを上手く取り入れて魅力に変える
いい意味での二面性は、人の心に深く刻まれ好印象に変わります。人間関係においては、ギャップなども魅力のひとつになります。これを心理学において、エスカレーター効果と言います。この心理効果は、思い込みに反するときに起こる違和感のことで、想像や予想とは異なる結果に心が動かされるというもの。
たとえば、口下手でとっつきにくいと思われがちな女子に、動物をかわいがるようなすごく優しい一面があると目につきますよね。それは先入観を覆されたからに他なりません。このようなギャップを見せることで、相手の期待を上手に裏切ることができるため、親しみやすいと感じさせるのです。
■相手の下の名前やニックネームを呼ぶ回数を増やす
とっつきにくいと感じさせてしまう人の特徴として、他人行儀な印象を与えてしまうところがあると言えます。たとえば、あなたは話しかける際に、相手の名字にさん付けで呼んでいませんか? 相手の名前をニックネームや下の名前で呼ぶかは、そのまま親密度のバロメーターになるのです。
名前のほうが姓よりも自分を特定する要素が強いため、その分、親しい間柄だと思わせることができ、親密度が高まるのです。これを心理学では「自我関与が強まる」と言います。もしもあなたがとっつきにくいと思われているようなら、周囲の相手を名前で呼ぶようにしてみるのもひとつの方法だと言えます。
■相手の行動やしぐさのマネをしてみる
鏡のように相手と同じ動作をすることを、心理学ではミラーリングと呼びます。これは、親密な相手同士で見られやすい行動だとされます。逆を言えば、人は自然にミラーリングが成立していると、お互いに親密な関係にあると認識できるようになります。ミラーリングの利点は、親密な関係でよく行われるこの行為を再現することで、相手にあなたと距離が縮まっていると感じさせられること。
もしもあなたが人付き合いを苦手とするなら、まずは相手の真似をしてみるといいかもしれません。きっと、親しみやすさを感じてくれるはずです。
あなたは、目の前の相手が手のひらを見せているシーンに遭遇したことがありますか? だとすれば、それはかなり信頼されており好印象であるという証拠です。行動心理の面から見ると、基本的に人は緊張すると手を握りしめる傾向にあり、逆にリラックスしているときは手を開くことが多くなります。
また、相手を信用していないなど心を開いていないときには、手の甲を向けてしまいがちに。反対に、心を開いている際には手のひらを相手側に向けるとされています。手の向きは、相手が自分をどう思っているかを知るバロメーターなのです。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。