オンライン社会を上手に生きる4つのコツ!ひとりの時間をどうすごすと幸せに?

オンライン社会を上手に生きる4つのコツ!ひとりの時間をどうすごすと幸せに?

自宅に居ながら仕事ができるリモート時代に突入し、良くも悪くも人と人の繋がりが希薄になりつつある昨今。まだその状況になれない人も少なくないでしょう。もしかすると、孤独感に少し寂しさを覚える人もいるのでは……。そこで今回は、オンライン社会において「ひとりの時間をどうすごすと幸せになるのか」をご紹介いたします。

■運動する機会を積極的に設ける

オンライン時代における問題点のひとつは、外出する機会が減り運動不足になるということ。運動不足は健康面だけでなく、性格にも影響するとされています。ある心理実験では、運動不足の人は数年後に誠実性などの性格特性が低下する傾向が示されています。だからこそ、自分でできる範囲で軽い運動やストレッチをしてみましょう。そうすることで、脳内からアドレナリンが分泌されネガティブな気持ちがだんだんとポジティブに変わっていきます。身体を動かすことで心を元気にすれば、オンライン時代も怖くはありません。

■目標設定の塩梅は「ちょっと頑張れば」できる

オンライン時代は、周囲からの目(監視)のない構造であるというのが特徴的です。そうなれば、自分で自分のやるべきことをいかに律することができるかが重要になります。自分に甘ければ達成はできず、厳しければ毎日が苦しくなってしまいます。ヤーキーズ・ドットソンは、パフォーマンスと緊張の関係を表した理論を提唱しました。この理論によると、高すぎず低すぎない適度な緊張状態の時、人は最適なパフォーマンスを発揮できるとされます。そのため、簡単すぎず難しすぎないタスクを自分に課し、「ちょっと頑張ればできる」くらいの労力で達成可能なスケジュールを組めば、やる気も集中力も維持され達成しやすいと言えます。

■友達や取引先との関係性を良いものにする

集中力と作業効率に関して、人間の動機付けに関するホーソン実験というものがあります。これは、照明の明るさと人の作業効率についての関係を証明するために行った実験です。しかしその結果は、意外にも、作業員同士の人間関係こそが生産性を上げる秘訣であるという結論でした。つまり、物理的環境と生産性には明確な関係がなく仲間意識こそが高い生産性や集中力につながるという結論が得られました。そのためオンライン時代には、友達や取引先の関係性を良好にすることが、人間関係を円滑にするだけでなくモチベーションを高めるうえでも効果的なのです。

■ネットに接するときの姿勢は“中立”で

オンライン時代とは、すなわちネット・SNSに比重が置かれる時代だとも言えます。当然そこでは匿名性の高いコミュニケーションが交わされがち。「匿名」であるがため、心理的なハードルが下がったり、自身への行動への責任感が低下する現象を、心理学では「没個性化現象」と呼びます。自宅でSNSによって他者と接する機会が増えると、この没個性化現象が起こりやすく、他者に対して誹謗や中傷をしてしまいやすくなってしまうのです。ネット上で、無意識に過激な発言をしてしまっていることもあるので、中立の姿勢で発言するように心がけましょう。そうすることで、痛みのないオンライン時代をおくることができるはずです。

オンライン時代は、自分に合ったライフスタイルを選べるチャンスでもあります。でも、人と人の距離感が近い人においては、どうもしっくりこないかもしれません。でも、こう考えてみてはいかがでしょう。「人間関係にかかる労力が削減された」と。人と付き合うには、労力や時間がかかります。場合によっては費用も然り。それを無くしてモニターを介して一瞬で相手に会えるというのは、非常に効率的だと言えます。確かに空気感までは伝えにくいかもしれませんけどね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。