【好きな人と会うとき、緊張してしまう人の緊張解消法】
好きな人を前にして、緊張していつも通りの自分でいられなくなってしまうこと、ありますよね。
多少の緊張ならかわいいと思われることもありますが、黙りこくってしまったり、あまりにも挙動がおかしくなってしまうのは困りもの。
そこで今回は、好きな人と会うとき、緊張してしまう人の緊張解消法をご紹介いたします。
■まずはあるがままの自分を受け入れることからスタート
緊張とはつまり、ストレスを感じている状態。あなたが緊張をしていると、自分本来の魅力を発揮できなくなるため、まずは心をリラックスさせることが大切です。
アメリカの心理学者カール・ロジャーズは、もともと人には自分で自分の心の健康を回復させ、成長させようとする力があると考えました。しかし、好かれたいという気持ちが強すぎると、こうでありたいという自分と、ありのままの自分にズレが生じてしまい不適応状態になってしまいます。そのため、まずは「現実自己の認知」、つまりありのままの自分を受け入れることからスタートしてみましょう。
■正面に座らないように意識して
例えば、あなたが好きな相手とグループでテーブルに着席したとき、正面の席に意中の人がいると、何だかドキドキして言いたいことを言えなくなってしまった、ということはありませんか? 心理学者スティンザーは、隣同士の人とは同調しやすいが、正面の相手とは緊張関係になりやすいと唱えています。
そのため、好きな相手とテーブルに座る際は、なるべく向かい合う席は避けて横に座るように心がけましょう。きっと緊張もほぐれるはずです。
■マイナスポイントを後から伝える「ロー・ボール技法」
好きな相手を前にすると、嫌われたくないという気持ちが強くなってしまい、謙虚に自分のダメな部分を伝えてしまいがちです。しかし、過去の経歴や家柄などを事細かに伝える必要はありません。むしろ自分は魅力的な人間ですよ、と長所だけをアピールしてみましょう。
こうした技術は、心理学の世界では「ロー・ボール技法」と呼ばれています。最初のうちにキャッチしやすいロー・ボールを投げておけば、後から変化球や速球を投げても相手がキャッチしてくれるのです。まずは美点を伝えてから、追い追い短所を知ってもらえた方が緊張も緩和するはずです。
■思い込みから自分を解放するためのステップとは
緊張の原因は、あなた自身の思い込みであることも少なくありません。コップに半分ある水を見て、まだ半分あると考える人と、もう半分しかないと考える人がいます。目の前の現実は同じですが、認知のしかたによって心の在り様は180度変わってしまうのです。もしもあなたが好きな人を前にして緊張してしまうようなら、次の4つに問題がないか考えてみてください。
①「~しなければならない」という考え方に囚われがち
②悲観的である
③自己卑下の癖がある
④欲求不満に耐性が低い
これらの思い込みを「イラショナル・ビリーフ」と言い、ものごとをポジティブに捉える妨げとなります。ここから自分を解放することで、緊張することのない自分に変わっていけるはずです。
緊張してしまう原因としては「相手によく思われたい」という気持ちが強すぎることがトップに挙げられます。
あなたはあなたのままで好かれなければ、結局、交際に発展したとしても、うまくいきません。自分のありのままを受け入れつつも、真摯に相手と向き合うことができれば、それが一番。自分のことを好きになれれば、きっと相手もあなたのことを好きになってくれるはずですよ。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。
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