■すべからくの意味は、すべからく知っているべきです
当たり前のように使っていた言葉なのに、実際は意味を間違えて覚えていた…という経験、ありませんか?
そういった言葉って、そもそも間違っていること自体、気がつきにくいものですが…。
今回は、そんなややこしい日本語に関するクイズを出題します。コチラ!
「すべからく」って、意味を説明できる?
例えば、「学生はすべからく勉学に励むべきだ。」という文があったとき、「すべからく」という言葉はどういう意味だと思いますか?
それでは、次のどちらの意味が正しいか、選んでみてください!
1 「すべて、皆」
2 「当然、ぜひとも」
決まりましたか?では、答えを確認してみましょう。
■正解は…コチラ!
意味を確認してみましょう。
「すべからく」の意味は…
2 「当然、ぜひとも」
でした!
文化庁が発表した、平成22年度の「国語に関する世論調査」では、
本来の意味とされる「当然、ぜひとも」で使う人が41.2%
本来の意味ではない「すべて、皆」で使う人が38.5%
という結果が出ています。
先ほどの例に挙げた「学生はすべからく勉学に励むべきだ。」のように、「当然」の意味でも「全員」の意味でも文が成り立ってしまうことが多いため、間違った意味が広がってしまったようです。
「すべからく」という言葉ですが、多くの場合は「べし」という語とセットで使うことで、「ある事をぜひともしなければならない」という気持ちを表します。
「マラソンの参加者はすべからくゴールした」という使い方は間違いなので注意ですよ。
「すべからく」の意味は、すべからく正しく使うべきですね。(薄井大輔)
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