小学生の頃、休み時間にドッヂボールやサッカー、バレーなどをするとき、チーム分けのために誰もがやったことがあるであろう「グーとパーで分かれましょ」。
…と聞いてすでに「あれ? 自分がやってたのとちょっと違うぞ」という方も多いのではないでしょうか。
そう、これ全国でかなり種類があるみたいなんです。
今回、独自に調査を行ったところ、とにかく種類が多い!
正直「7・8種類くらいかな」程度の認識で調査を始めたのですが…細かなバージョン違いを細分化しだすともう無限に思えてくるくらいでした。
そこで、中でも印象的だったものをいくつかのジャンルに分けてご紹介します!
比較的多数派シリーズ
■「グーとパーで合った人!」
こちら、「分かれましょ」の次に多く聞いたかな、という印象のものです。
埼玉・千葉など、関東にネイティブスピーカーが多いようでしたが、
同じ県内でも複数の言い回しが混在しているケースが多く、もはや地域で区切るのは適切でなさそうでした。
似たパターンに「グーとパーでそーろった!」というのもありました。
■「グ~う、と~お、パッ!」
比較的関西~中部の方から多く寄せられたものです。
文字数が最小限な割に小節の長さは同じなので、一文字一文字を大事に溜めて発声します。
■「グッパで組んでも怒りなし!」
「怒(おこ)り」ってなんだか不思議な響き。
亜種に「~文句なし!」などがありました。
そしてこちらは亜種だけでなく、まさかの「ロングバージョン」がありました…!
■「グッパで組んでも怒りなし~のグッパでほいっ!」
歌詞の詰め込み感!
音付きでお伝えできないのが残念なのですが、実演していただいたところなんとも味のあるメロディでした。
こちらは京都の方数人から寄せられたものなので、もし身の回りに京都の方がいたら、これの使い手かどうか訊いてみてください。
■「グッパージャス!」
「合った人」同様、関東の方からよく寄せられたもの。短くてよいですね。
そもそもグーとパーじゃないシリーズ
■「グッチーグッチーグッチーグッ!」
「チー」はチョキのことだそうで、「グーとパー」ではなく「グーとチョキ」で分かれるケースがこちら。
「グーとチョキ」派にはほかに「いーとーみ!」というのもあり、もはや原型がない!
一説によるとグーとチョキを意味する「石とハサミ」が由来では、とのこと。
それともうひとつ。
■「ひらひらぱ!」
何それ? と思いましたよね。
調査する中で特に驚かされたことの1つがこれです。こちらは、グーもパーもチョキも使わないパターン。
「ひらひら」で手を下に向けてひらひらさせ、「ぱ!」で手のひらを下か上に向けます。
そう、グーとパーではなく「裏」と「表」で分かれるパタ-ンなのです。
かわいい系
独断と偏見と愛で選んだかわいい系です。
■「グッパーだよ!」
かっわいい……!!! これ不意打ちでやられたら好きになっちゃうかも。
ちなみにあいこだった場合は「グッパーだよ! グッパーだよ!」と繰り返すそうです。ヤバかわ
■「グーとパーの揃いぞねっ!」
こちらは高知ならではの語尾「ぞね」がついており、土地との結びつきが明確な珍しい例。
坂本龍馬が薩長同盟の折にこれをやって西郷どんに笑われているのを妄想したらちょっとほっこりしました。
ちなみにあいこの場合は「ぞーね! ぞーね!」と続きます。ヤバかわ
不思議系
続いて、異彩を放ちたおしていたパターンたちです。
以下の4パターンの使い手には、「まあ変だよな」と自覚のある方が多く、皆さん大人になる過程で一通り笑われたりバカにされたりした過去を背負っているようでした。一気に見ていきましょう。
■「ぐ~ろ、ぐ~ろ、ぐ~ろっぱ!」
ファンクの帝王感がすごい
■「グーパーグーパーぎっちょんえす!」
ぎっちょんえす?
■「グッパラでほ~い」
昭和のギャグっぽさがすごい
■「グッピで合(お)うたもん同士~」
ピってなんだよ
最後に、私が個人的に一番ときめいたパターンをご紹介させてください。
■「わ~~か~~れっ!」
無駄な装飾を排除し、それでいて「今からチーム分けをするぞ」という目的意識の再確認ができるこのパターン。徹底した機能美を感じます。
あなたはどれの使い手だったでしょうか? まだまだおもしろいものがあるかと思うので、友達や同僚に聞いてみてくださいね。思いもしない名フレーズが飛び出すかも。
(霧崎まい)
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