■「敷居が高いお店」って、本来なら存在しないのが普通なんですよね
当たり前のように使っていた言葉なのに、実際は意味を間違えて覚えていた…という経験、ありませんか?
そういった言葉って、そもそも間違っていること自体、気がつきにくいものですが…。
今回は、そんなややこしい日本語に関するクイズを出題します。コチラ!
「敷居が高い」って、意味を説明できる?
「あのお店は私には敷居が高い」という言い方、聞いたことがありますよね。
それでは、次のどちらの意味が正しいか、選んでみてください!
1 「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」
2 「高級すぎたり、上品すぎたりして、入りにくい」
決まりましたか?では、答えを確認してみましょう。
■正解は…コチラ!
意味を確認してみましょう。
「敷居が高い」の意味は…
1 「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」
でした!
「高級すぎてハードルが高い」という意味はないのです。むしろ、「やましい気持ちがある」「うしろめたい」といった意味合いなんですね。
「あの店は私にとって敷居が高い」と言ったら、以前にその店の悪口をネットでたくさん書いていた…といったシチュエーションになってしまいます。
文化庁が発表した、平成20年度の「国語に関する世論調査」では、
本来の意味とされる「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」で使う人が42.1%
本来の意味ではない「高級すぎたり、上品すぎたりして、入りにくい」で使う人が45.6%
という結果が出ています。
間違って覚えている人の方が多いのですね。
ちなみに、50代の方は間違った意味で使ってしまっている人が30.7%なのに対して、40代で47.4%になり、10代、20代、30代がそれぞれ76.4%、72.8%、73.5%…と、どうやら30代以下の人の大半が「高級すぎたり、上品すぎたりして、入りにくい」の意味で使っているようです。
敷居が高い場所は無いのが一番ですね。(薄井大輔)
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