■まさかアレに漢字があったなんて…「糎」の読み方、わかる?
知っている言葉でも、漢字で書かれると読めないもの、あるいは、簡単な漢字で書かれているのに読めないもの、けっこうありますよね。
これまでの「意外と読めない」シリーズでは、「間髪をいれず」、「偶々」、「態々」、「祝言」、「健か」、「湯湯婆」、「不束」、「長閑」、「挙って」、「詳らか」といった、読めそうなのに読めない漢字を出題してきましたが、今回はこちらの漢字です!
「糎」って、読める?
初めて見ました。この漢字。
……という人が多いのでは。
でもこの漢字、「誰でも知っているあの言葉を漢字表記したもの」なんですよね……。
今回は、答えを知ったらビックリするかも!?
■正解率は14%!
CanCam世代の女子に読み方を聞いてみた結果がコチラ!
読める人、ちゃんといました。
これは自慢できますね!
しかし、ほとんどの人は正しい答えがわからなかったみたいです。
ここでヒント!
実はこれ、「ある単位」なんです。定規を見てみましょう……!
■答えは…コチラ!
正解はコチラです!
……。
………!?
ビックリして言葉を失ってしまいそうです。
ええ。この漢字一文字で「せんちめーとる」。長さの単位の「センチメートル(cm)」です。
ウソだと思いますか? 試しにパソコンやスマホで変換してみてください。
で、で、出たーーーっ!!!
動揺がおさまらないですね。では、どうしてこの漢字が「センチメートル」を表すのでしょう?
理由を知るためには、明治時代にまでさかのぼる必要があります。
世界基準であるメートル法を新しく導入することが決まったとき、中央気象台(現在の気象庁)というところが、「米突」という書き方で「メートル」という音を当てました。
そのうちに「米」という漢字だけが残り、この一文字で「メートル」という意味になったのです。
そういえば、「アメリカ」も「亜米利加」ですね。「め」という音には「米」を使っていたようです。
その後、100分の1を意味する「厘」という字と組み合わせて「糎」という漢字が生まれました。今でも野球の打率などに「厘」は使いますね。
1センチメートルは1メートルの100分の1の長さなので、納得です。
ちなみに、この時に「粍」「粁」という漢字も作られました。それぞれの読み方は分かりますか?
まず、「粍」ですが、コレは「ミリメートル」です。「毛」には「1000分の1」という意味もあります。
次に「粁」。コチラは分かったのでは?
そう、メートルの千倍なので、「キロメートル」です! 見たとおりですね。
まさか、長さの単位に漢字表記があったとは……。
ぜひぜひ、周りの人に教えてあげてみてくださいね!(薄井大輔)
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