◆ふるさと納税とは?
ふるさと納税とは、全国各地の都道府県や市町村への寄付金のことで、寄付できる上限の金額は年収や家族構成によって異なりますが、その寄付が2,000円を超えるときは、所得税と住民税が還付・控除されますよという制度です。
みなさんふるさと納税というとおいしい食材がもらえるというイメージが強いと思いますが、その寄付のお礼として各地の特産品などがもらえるのです!
また、自分の出身地でなくても好きな場所へ寄付をすることができるため、自分の欲しい特産品がある場所を選んで寄付をすることができるというのがふるさと納税のうれしいところです♪
◆ふるさと納税の流れ
ふるさと納税のやり方はとても簡単!
各ふるさと納税のサイトから、普通のネットショッピングの要領でお礼の品を選んで支払をするだけ。
サイトや自治体にもよりますが、クレジットカード決済ができるところもあり、クレジットカードのポイントも貯めることができるので一石二鳥だったりもするんですよ!
そして、お礼の品が順次到着します♪
また、後日自治体から寄付金の受領証明書が送られてきますので、しっかりと保管しておきましょう!(確定申告の際にも必要になります。)
◆ふるさと納税で税金を控除するには…
【1】自治体5つまでならワンストップ特例制度!
・2016年1月1日~12月31日の1年間で寄附先が5つまでの人(6回以上ふるさと納税を行っても、寄付先が5つまでならOK!)
・確定申告をする必要がない人(個人事業主や年間20万円以上の副業をしている人、年収2,000万円以上の人以外)
以上の条件に当てはまれば、確定申告をしなくてもふるさと納税による寄附金控除を受けることができます。
しかし、確定申告をする代わりに、翌年1月10日必着で、特例の申請書とマイナンバーカードのコピー等の書類を寄付をした自治体に提出しなければならないので注意しましょう。
※特例申請書の詳しい記入方法、必要書類の種類などは各種ふるさと納税のサイトを参考にしてください。
【2】自治体6つ以上~、医療費控除などもあるなら確定申告!
確定申告を本来しなくてもいい人でもふるさと納税をした自治体が6つ以上の人や、個人事業主、年間20万円以上の副業をしている人、年収2,000万円以上の人、そして医療費控除をする必要がある人は確定申告をしなければなりません。
しかし、ワンストップ特例制度の場合、申請書をふるさと納税をした各地方自治体に提出しなければなりませんでしたが、確定申告の場合は複数の自治体にふるさと納税をしていてもそれぞれに申請書を提出する必要はなく、控除の手続きは確定申告の1回だけで済みます。
また、確定申告の期限は3月15日なのでワンストップ特例の期限より余裕をもって準備することができます。
確定申告の際には受領証明書を一緒に提出する必要があるので、ふるさと納税の証明書はなくさないようにしておいてくださいね!
◆実質負担金という言葉に要注意!
注意しなければいけないのは、実質負担金が2,000円というところ。
各ふるさと納税のサイトを見ればわかりますが、サイトに載っているお礼の品の金額はほとんどが2,000円以上です。
実際にふるさと納税をする際には、サイトに載っている通りの金額を支払うことになります。
じゃあ実質2,000円ってどういうこと?となるかと思いますが、たとえば10,000円のふるさと納税をしたとします。
税金には寄付金の2,000円を超えた部分が控除されるという仕組みがあるため、ふるさと納税をした時に支払った金額10,000円の2,000円を超えた部分、つまり10,000円のうち8,000円分の税金が控除されるので、実質負担するのは2,000円ですよということになるのです。
2,000円を超えた部分が、そのままお金で返ってくるというわけではないということを間違えないようにしましょう。
また、寄付できる上限の金額は年収や家族構成によって異なるため、自分がいくらまでふるさと納税できるのかちゃんと知りたい!という方は、各ふるさと納税のサイトにシミュレーションがありますので、ぜひそちらで調べてみてくださいね。
意外と欲しいお礼の品が高いな~という方もいらっしゃるかと思いますが、ふるさと納税をしてもしなくても税金は支払わなければなりません。
しかし、ふるさと納税をすれば、本来税金としてのちに払わなければいけなかったお金を、普段なかなか食べることができないような各地のおいしいお肉や食材としてゲットできるだけでなく、寄付をした地方自治体の活性化を支援することにもなるのです。
ふるさと納税は、自分のためにも他の人のためにもなるとてもいい制度なんですよ♪
簡単に概要をご説明してきましたが、さらに詳しい条件や税金の金額などを知りたいという方は総務省のふるさと納税ポータルサイトや各種ふるさと納税のサイトをぜひご覧になってみてくださいね!
また、期限が12月31日までとはいえ、ぎりぎりの申し込みは危険です。
遅くても12月中旬頃にはふるさと納税ができるように、今から準備しておくのがいいでしょう!
そしておいしい食材やめずらしい特産品をお得にゲットしましょう♪(横川楓)
横川 楓
24歳で経営学修士(MBA)を取得し、その後ファイナンシャルプランナー(AFP)に。
マイナンバー管理アドバイザー、マネーマネジメント検定2級などの資格を取得し、現在は新宿にある税理士事務所に在籍中。
元地下アイドルという経歴をもち、最近のマイブームは変身できるカメラアプリとポケモンGOという26歳。・Blog http://ameblo.jp/kaede-yokokawa/
・Twitter(@yokokawakaede)https://twitter.com/yokokawakaede
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